とある日の高木さんと西片くん
からかい上手の高木さん
- ねぇ西片
ちょっといい?
高木さん
- どうしたの?
西片
- この間貸してくれた
100%片思いで分からないところがあってさ
ちょっと教えてくれないかなーって
高木さん
- 分からないところって…そこまで難しい話でもないと思うけど
西片
- いいからいいから
高木さん
- どこのシーン?
西片
- きゅん子ちゃんがイケ男くんとカレーを作る話があったでしょう?
高木さん
- うん
西片
- その時二人がニンジンを取ろうとして手が触れちゃったでしょう?
高木さん
- あの時のきゅん子ちゃんってどんな気持ちだったのかな?
高木さん
- どんなって…恥ずかしかったんじゃないの?
西片
- そっかー
じゃあ西片はどう思うの?
高木さん
- 俺?きゅん子じゃなくて?
西片
- そう
もし西片が同じ立場だったらどう思うの?
高木さん
- ええー、そんなの分かんないよ…
西片
- じゃあ、私にいきなり手を触られたらどう思う?
高木さん
- え!何それ!!
西片
- 例え話だよー!
具体化した方が考えやすいでしょ?
高木さん
- それはそうだけど…
西片
- そんな急に言われても困るっていうか
西片
- 私に触られるの嫌?
高木さん
- 別に嫌じゃないよ…
西片
- へぇー(¬ᴗ¬)
高木さん
- なんだよもう!
西片
- 西片が私のことをそんなふうに思ってたなんて
高木さん
- 知らなかったなー
高木さん
- だから嫌じゃないって言っただけじゃん!
別に嬉しいとは言ってないよ!
西片
- そんなに全力で否定しなくてもいいのに
ちょっと傷つくなー
高木さん
- あ、ごめん
西片
- 私は西片に触るの
全然嫌じゃないよ
高木さん
- え?
西片
- むしろ
大好きかな
高木さん
- な!高木さんいきなり何を言ってるの!
西片
- 西片LINEでも照れるんだねー!
顔だけじゃなくて耳まで真っ赤になってるでしょ
高木さん
- なんでわかるの!?
西片
- そりゃあ分かるよー
だって毎日見てるもん
高木さん
- またそんなこと言って俺をからかう気なんだろ!
西片
- でも嘘は言ってないよ
高木さん
- 私、毎日西片のことばかり見てるよ
高木さん
- いやだからそんなこと…
西片
- 顔赤いよ?
高木さん
- 見えてないでしょ!
西片
- やっぱり赤いんだ!
高木さん
- 赤くないよ…
西片
- もう勘弁してよ高木さん!
西片
- だって西片からかうの面白いんだもん
高木さん
- しかも電話でもLINEでも照れるし笑
高木さん
- 高木さんがからかうからだろ!
西片
- 反応が面白いからからかいたくなるんだよー
高木さん
- そんな理由で…
西片
- それだけじゃないけどね
高木さん
- 他にも理由があるの!?
西片
- それはねー
高木さん
- やっぱり言わない
高木さん
- なんで!
西片
- 言ったら西片真っ赤になるだけじゃ済まないよ?
高木さん
- え、じゃあいいです…
西片
- まぁ機会があったら教えてあげるよ
高木さん
- なんか怖いなー
西片
- じゃあたっぷり怖がってもらおうかな
高木さん
- やめてよ高木さん!
西片
- 笑笑笑
そろそろ寝よっか
高木さん
- え、もう10時!?
西片
- 何かあるの?
高木さん
- 宿題…終わってない
西片
- そっか
おやすみー!
高木さん
- ちょっと待ってよ高木さーん!!
西片