カルデア部活2~部活と言えば~
前作『カルデア部活』の続きです。未読の方は、是非先に呼んでみてください!
- 少女は、柔らかな木漏れ日の下(もと)で物思いに耽っていた。
この青空は、彼女にとって約束されたものではなかっただけに、その横顔はどこか安堵しているようにも見える。
彼女の薄い桃色がかかった銀糸の髪が、風にサラサラと流れて──────
ぐだお
- 何を書いているんですか、先輩?
マシュ
- うわわわっ!?
マシュ!
ぐだお
- す、すみません
突然話しかけてしまって……
マシュ
- ところで、背中に隠したものは……?
マシュ
- え、エート
部誌の原稿をね、チョット……
ぐだお
- !
先輩の小説ですか!?
わぁ、是非読んでみたいです!
マシュ
- だ、ダメだよ!
ぐだお
- 後輩特権………だめですか?
マシュ
- 部誌発売まで、内容は秘密です
ぐだお
- む、わかりました
部誌が発売されましたら、私が一番に読ませていただきますね!
マシュ
- あ、ああ
楽しみにしててよ
ぐだお
- (マシュが読む可能性忘れてた……あーまあいいか)
ぐだお
- (今さら書き直すのもなんだし)
ぐだお
- 図書室(資料室)
ぐだお
- お疲れさまですー
部長、進捗はどう?
ぐだお
- 現れましたね
災禍の化身
ヒロインXオルタ
- ひどい言われ様
ぐだお
- 文芸部はゴーストサークルとしてステルス活動する方針だったのです
私の趣味による趣味のためだけの部活(アヴァロン)だったのです
ヒロインXオルタ
- それなのにマスターさんは………
ヒロインXオルタ
- ごめんて
でも文化祭は英霊会議で可決しちゃったから、文芸部も何か出し物を考えなくちゃいけなかったん大福餅どうぞ
ぐだお
- 私の織り紡いだ物語を衆目にさらすなど本来あってはならないことですが、マスターさんの言葉にオルタニウムの導きを感じました
それに免じて今回は特別に赦ひまひょう
ヒロインXオルタ
- 甘ひ!(もっちもっち)
ヒロインXオルタ
- (とか、なんとか言って)
ぐだお
- ┌ ┐
文芸部誌【星空】
必見!!
『大激突!!宇宙星獣モギラvs謎のオルタ仮面X』
さく ヒロインオルタ
期待の新星!
『青空の少女』
さく マスターさん
さしえ 葛飾北斎
└ ┘
ぐだお
- (しっかり表紙作ってるし)
ぐだお
- (結構張り切ってるじゃないか)
ぐだお
- ん、ちょっとまて
挿し絵に大物の名前が書いてあったような──────
ぐだお
- 文化祭当日、文芸部の前には長蛇の列ができ、20部の部誌が3分経たずに完売したという
ぐだお
- ちなみにマシュは早朝から粘って、宣言通り列の先頭で部誌を購入
ぐだお
- その場で読了したものの、ぐだお小説のヒロインモデルがマシュだった事実から、恥ずかしさでしばらくまともにぐだおの顔を見れなかったという
ぐだお
- END
ぐだお