インセント・クロニクルAnotherStory『序章』
- これは、常識の少し斜め上を行くファンタジー世界で起こった
魔王の勇者の数奇な、奇妙な、遠い世界の物語。
- キャラ紹介
- リウィア・クオーツ
世界を救うべく女神様に選ばれた勇者。実はとある国のお姫様で、箱入り娘のおっぺけぺ。お供の妖精とともに日々悪と戦う。
好きな食べ物はジェラート。
- ルシファー・グリモアハート
魔界を統べる若き魔王。齢は今年で1250歳。謎が多く、噂によると仕事とプライベートとのギャップが激しいとか。
極度の辛党で甘いものを好まない。
- やぁ!私は作者。あらすじだよ!!
ザゼル
- リアル発言やめて💦
リウィア
- 遂に魔王の居城までたどり着いた勇者と妖精。だがしかし、そこで勇者がとった行動とは…!?
ザゼル
- 勇者さんからの新着メッセージです。
- とうとう見つけたぞ…魔王ルシファー!!
リウィア
- この聖なる剣で、あなたを倒し、平和を取り戻して見せます!!
リウィア
- …ふん。まだ生きていたか虫けら風情が…
だがな!今となってはもう遅い…完全な復活により我の力は蘇った…今ここで散るがいい!!
ルシファー
- …っておい
ルシファー
- はい!
リウィア
- …何だこれは
ルシファー
- えっと、今ちょっと手が離せないので文面での対決になります!
リウィア
- 待て、何だこの…ゆるい感じはよ。思わずノリツッコミしちまっただろうが
ルシファー
- ゆるいとは…?
リウィア
- だーかーらー…
ルシファー
- まー、…あの、つまりだ。
ルシファー
- そういうセリフは謁見の間に来てから言うもんだろ?な?
ルシファー
- ですが…
リウィア
- あぁ?
ルシファー
- 今ちょっと進めてないイベントかあって…
リウィア
- せ め て そ こ は 終 わ ら せ て か ら 来 い よ
ルシファー
- てか、メタい!!
ルシファー
- すみません…
リウィア
- …というか、思ったのですが魔王様って意外と砕けた喋り方をなさるのですね!
リウィア
- あ?…あぁ、これ?こっちの方が楽なんだよ。あの喋り方疲れるんだよな〜…
ルシファー
- …ちなみに今、何のイベントなんだよ
ルシファー
- はい!街に覆いかぶさって動かないでっかい幼虫さんの誘導をですね
リウィア
- 虫…だと…!?
ルシファー
- …お前、…虫触れンの?
ルシファー
- はい!虫さん大好きです〜♪
リウィア
- げっ
ルシファー
- …?
リウィア
- 虫さん苦手ですか?
リウィア
- は、はぁ!?
ルシファー
- ばっ…バーカ!ンなわけねーだろ!!天下の魔王様だぞ?怖いものなんかあるかっつーの!!
ルシファー
- <画像>
リウィア
- お気に入りの写真です
リウィア
- !?
ルシファー
- 魔王は500のダメージを負った!▼
- そんなにダメなのですか!?
リウィア
- 可愛いのに…
リウィア
- どこが!?
ルシファー
- 俺はなぁ、あの…なんかその手のヤツが嫌いなんだよッ!…そのくらいわかれっつの…
ルシファー
- もったいない!!
あ、わかったー!!
リウィア
- 今度は何だよ!?
ルシファー
- わたくしの勝手な推測ですが、恐らく!魔王様は幼少期に何らかのトラブルがありましたね?
リウィア
- それも虫が関わる!
リウィア
- う"ッ
ルシファー
- 図星…というものですか。
リウィア
- …クソッ…
ルシファー
- ハイハイ、そうですよ。ガキの頃に巨大虫型モンスターに片方のツノ折られてからがトラウマですよーだ。
ルシファー
- ていうかあの腹とか足とかが嫌だ。触覚とか目とかが嫌だ
ルシファー
- 魔王の弱点…見破ったり!!
リウィア
- そういうのいいから!
ルシファー
- っていうか、イベント終わったのかよ!?
ルシファー
- あっ
リウィア
- …終わってた
リウィア
- は?
ルシファー
- 妖精さんが終わらせてくれた模様…
リウィア
- おい何パートナーにパシらせてんだよ!!
ルシファー
- ち、違いますよ〜!!
リウィア
- 私、歩きながら道具を使ったりするの苦手だから、イモムシさんの上にしゃがんでたらいつの間にか…
リウィア
- そういうわけか
ルシファー
- いや、ダメだ俺、納得しちゃあかん。
ルシファー
- んん…!?待てよ…おい、一つ聞いてもいいか?
ルシファー
- はい!
リウィア
- …お前、どうやって俺のアカウント知ったんだよ
ルシファー
- あかうんと…?
リウィア
- えーっと…女神様が紙に書かれた何か暗号またいなのと「じぃふぉんないんてぃーないん」っていうのをくださって、それを使ってお話してます!
リウィア
- G phone99…!?
あのヤロー…余計なことしやがって…!
ルシファー
- 今、何処!?
ルシファー
- 次のイベント進行のために素材集めとレベリングしてますー!
リウィア
- あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ん"も"ぉ"お"お"お"お"お"お"お"お"
ルシファー
- あくしろよぉおおおおお…
ルシファー
- 待ちくたびれてんだよこっちはよ!!
ルシファー
- メインストーリーが進みぃ!俺の部下全員倒しィ!女神の試練を乗り越えェ!いよいよ魔界に乗り込むとなってから何日が経ちましたかァ!?
ルシファー
- いえす!さー!!
リウィア
- まだ1日しか経ってません!!
リウィア
- …マジか
ルシファー
- つーか、あの女神のクソババアなんでこんなふわふわした奴選んだんだよ…
ルシファー
- 女神さんが降臨しました。
- こんにちわー
ソチナ
- うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
ルシファー
- あっ!女神様!!
リウィア
- やぁやぁキミたち、かきはいらんかね
ソチナ
- スイーツだー!
リウィア
- い、いらねぇっす…
ルシファー
- そして。ルシファーくん、キミさっきなんて言った?
ソチナ
- あぁ?俺はなんも言って…
ルシファー
- <画像>
ソチナ
- こ れ は な に か な ?
ソチナ
- あっ…
ルシファー
- よし、いい子だ。自分の罪深さに気づいた様だな。
そんな君は寸刻みにして砂糖漬けにしてあげよう
ソチナ
- 一番嫌な死に方じゃないですかヤダー
…今背筋がヒヤッとしたぜ…気のせいかな…w
ルシファー
- うっそぴょん。そんなことより君たち!もう争わなくて済むぞ!!
ソチナ
- やったね!!!!
ソチナ
- はっ…?どういうことだよ…!?
ルシファー
- なぜですか?
リウィア
- あのね、今回の騒動は魔王くんのせいではないよ。どうやら別の真犯人がいるみたいなんだ。
ソチナ
- おおー!!ここでまさかの!!
リウィア
- だから魔王様!!!!もう皆を煽ったりビビらせなくていいんだよ!!!!!やったね!!!!!!!!!(威圧)
ソチナ
- …バレてたか…
ルシファー
- さすがは女神様。なんでもお見通しなんだなァ?
ルシファー
- そうですよ〜。異変が起きたのをいいことに地上界を上手く騙して強いってことをアピールしてこっちが未然に事件を防ぎ、無駄死にを防いでやろうとしてたって訳。
ルシファー
- だが、何を履き違えたかは知らねぇがオッペケペな勇者様が来ちまって、このザマよ。
ルシファー
- あっ、そういう事だったんですね!
リウィア
- お父様が「魔王軍がなにか企んでる!!あんなに優しかったのに…どうして…!?」と言いながらあたふたしていたので、てっきり魔王様が世界征服でも始めてみたのかと…
リウィア
- 新しい趣味始めてみるみたいに言うなやw
ルシファー
- さて、お茶番はここまでだ!
ソチナ
- これは女神様からの命令。
ソチナ
- 二人には「協力」して、第三の勢力『ナイトメア』どもを浄化してもらうよ!!
ソチナ
- えっ…!
リウィア
- えっ…?
ルシファー
- 「「えええええええええ!?」」
- そう。この出来事はまだ始まりにしか過ぎません。彼らは互いに力を合わせ、新たなる悪に打ち勝てるのか。それはまた別のお話。
これは、魔王の勇者の数奇な、奇妙な、遠い世界の物語。