本者vs偽者 (チョロ松編)
プロローグからの閲覧をお勧めします。黒幕の正体が判明します。
- 今何処を歩いてるのかも分からない、ここが一体何処なのかも分からない
チョロ松
- 今頃皆は無事なのだろうか
そしてこんな時に限ってクソ長男は何処で何をしてるんだろうか
チョロ松
- そもそもおそ松兄さんは、この事を知っているのだろうか、朝出かけたっきり姿を見てない
チョロ松
- 色々と気になる事は有るけど取り敢えず今出来る事は皆と合流する事だ、それだけを考えながら歩いて行くと話し声が聞こえてきた
チョロ松
- ...そうか、一松も、トド松も、十四松も死んだのか..
カラ松
- ....この声、カラ松?
一松達が死んだって、どういう事?
チョロ松
- 嫌な考えが頭をよぎる
まさか、カラ松が首謀者..?
でも、何で..?
チョロ松
- ここまで来て一つの答えが思い浮かんだ
まさか、冗談だよね?と言いたい程だ
チョロ松
- .....チョロ松、居るのは分かってるんだ、隠れなくても良いぞ
カラ松
- っ...?!
チョロ松
- 何で、隠れてるのがバレたんだろう..
そう思いながらも言われた通り出てくるとカラ松を僕は睨む様に見ていた
チョロ松
- .....カラ松兄さん、まさか...違うよね?
チョロ松
- ...........チョロ松、悪いがお前が想像したのは正解だ
カラ松
- っ?!
チョロ松
- 瞬間、ザッと血の気の引く気配がした
そんな、嘘だ、そんな訳が無い
チョロ松
- そんな、カラ松兄さんが
一松達を殺した..?
そんな事無い、有り得ないと思ってもカラ松兄さんは『正解』だと言った
チョロ松
- つまり
チョロ松
- この事件の首謀者はカラ松兄さん自身だったということになる
でも、一体何故..?
チョロ松
- チョロ松、お前は今
何故俺がこんな事をしたのかと思ってるだろう?何故だと思う?
カラ松
- 何故...
チョロ松
- そんなの考えたって分からない、何故か検討も付かない、何故カラ松兄さんが実の弟達を殺したのか、考えても考えても分からないままだ
チョロ松
- ...だからライジングしてると言われるんだ、チョロ松は
カラ松
- っ....
チョロ松
- 俺とて胸が痛い、だが、何故かが分からないのなら、お前は『要らない』
カラ松
- ......は?
チョロ松
- 『要らない』
カラ松兄さんは今確かにこう言った、要らないとは、どういう意味だろう..
チョロ松
- 要らないって..どういう....
チョロ松
- 言い終わらない内に針で貫かれた様な鋭い痛みに襲われた
チョロ松
- 何事かと思ってみると、そこにはナイフを持った僕自身が居た、そしてそのナイフは
チョロ松
- 僕の腹部にしっかりと刺さっていた
チョロ松
- っ....!?
チョロ松
- 耐え切れない痛みに思わず倒れ伏した
目の前に居るのは僕の偽者と、それと共に居るカラ松兄さん
チョロ松
- 何で、と言おうとしても声が出ない、鋭い痛みと激しい頭痛で声を出すのも億劫だ
チョロ松
- どうしたら、と思うとふと、自分の相棒を思い出した
アイツは今何処で何をしてるのだろう
チョロ松
- っ...おそ..ま..っ、兄さ....
チョロ松
- 何処に居るんだあのクソ長男
カリスマレジェンドなんだろ?さっさと出てこいよ
何処ほっつき歩いてんだ
チョロ松
- 煩い偽者だなぁ...
チョロマツ
- もう1人の僕はそう言うと頭にナイフを振り上げていた
チョロ松
- .....カラ松兄さんを止めれるのは、やっぱりアンタだけだよ
チョロ松
- 「俺」の相棒の...おそ松
チョロ松
チョロ松
チョロ松
チョロ松
- ....死んだね
チョロマツ
- 嗚呼、有難うなチョロマツ
これで今日から..
カラ松
カラ松
カラ松
カラ松
- お前が『チョロ松』だ
カラ松