Loading...

ひとり劇場

最期の一戦

別名「深夜テンションの恐怖」長過ぎたのでTwitterではなくこちらに上げます。

チューナー
皆…!!
前衛は僕が何とかするから…なんとか耐えてくれ…!
菜々美
チューナー君…!それに皆…なんとか…耐えて…!
紗彩
菜々美…私はもう…ここまでね…悪いけど…先に逝くわね…
菜々美
ダメっ!紗彩ちゃん!諦めないで!根性!根性です!
紗彩
フフ…根性無しで…ごめん…ね…菜々…美…
最期に…今…まで…あり…が…と………………
菜々美
紗彩ちゃん…?紗彩ちゃん!お願い!返事をして!紗彩ちゃん!!!
さ…あや…ちゃん…ああ…あああ…ああああああ!!!!!!!!
チューナー
…紗彩…菜々美…
春香
凜…ちゃん…私、もう…動けない…の…です…
綾瀬凜
春香…冗談でしょ…?春香がここで終わるなんて…私は信じないよ…?
春香
私はいつも通り…お昼寝する…のです…でも…ちょっと…永くなっちゃうかも…しれない…のです…
綾瀬凜
止めて!
お願い…耐え抜いて…耐えてよ…春香…春香が居ないと…私…
春香
凜…ちゃん…せめて最期くらい…笑って…ほしい…のです…
私…凜ちゃん…の…笑顔…大好き…なの…です…
綾瀬凜
春香………
春香
ほら…凜…ちゃん…笑って…?
綾瀬凜
春香…!
…うぅ…(ニコッ)…!
春香
凜…ちゃん…やっぱり…かわいい…のです…さよ…なら…凜ちゃ…ん…
綾瀬凜
…春香…春…香…は…る…か…パタリ…
チューナー
…春香先輩…凜先輩……
アミ
流石の…アミちゃんでも…ちょっと…無理…かも…
伊藤萌
…ッ!!師匠…!!
アミ
萌ぴー…良かった…まだ…元気そう…だね…
伊藤萌
師匠!しっかりしてください…!まだ…私は…師匠が居ないと…
アミ
安心…しなよ…萌ぴー…
萌ぴーは…アミちゃんが…居なくても…きっと…明るい…未来が…待ってるよ…
伊藤萌
そんな…!私は…まだ…師匠と一緒に居たいです!
アミ
萌ぴー…声、大きくなったね…それだけ…萌ぴーが頑張ったってこと…だね…フフン…アミちゃんが褒めてあげよう…
伊藤萌
師匠…お褒めに預かり光栄です…!
ですが…まだ…私は未熟な半端者です!もっと色々なことを…学ばせて…ください!
アミ
…ううっ!私だって…萌ぴーと一緒に居たいよ…!
でも…もう…うぅ…
伊藤萌
そんな…!
ダメ…です!生きてください!いつもの賑やかな師匠はどうしたんですか!
アミ
うぅ…ごめんね…萌ぴー…こんな形で…別れちゃうなんて…ね…
バイバ…イ…萌………
伊藤萌
師匠ーーー!!!!!!
チューナー
アミ先輩…萌ちゃん…!!!
僕は…僕は…誰も守れないのか…?
精霊ホニャ
チューナー…
チューナー
この…!くそぅ…!
せめて…1人でも多く助けなくては…!
精霊ホニャ
待てチューナー!早まるんじゃないニャ!!チューナーの魔力は…もうほとんど残ってない…!
このまま突っ込んでも無駄ニャ!
チューナー
ホニャ…今までありがとう…でも…
僕は皆を守れなかった…それなら…少しでも抗って…1人でも多く生還させてみせる…!
そのためなら…僕はもう…!
精霊ホニャ
チューナー!
お願いだから話を聞いてくれニャ!
あれだけのノイズを相手に戦う魔力は残って無い!今から行ったら…チューナーは生きては帰れないニャ!
菜々美
チューナー君!もう止めて!…早く…夢世界から脱出しないと…!
伊藤萌
そうです!今から戦っても勝ち目なんてありません!
チューナー
…分かった。
精霊ホニャ
チューナー…?
チューナー
皆は先に脱出してくれ。

…僕が…ノイズを斃して…他の皆を救ってみせる…!
精霊ホニャ
無理を言うなチューナー!
チューナーも早く脱出を…!
チューナー
ごめんね…ホニャ…でも…仲間を見殺しにする訳にはいかない…!
精霊ホニャ
チューナー!?
菜々美
チューナー君!?
伊藤萌
チューナー先輩!?
チューナー
…皆…今までありがとう…それと…さようなら。

…ノイズの大軍が来た。早く脱出しないと飲み込まれる!
精霊ホニャ
チューナー……
…分かったニャ…信じてるからニャ…英雄…
菜々美
ホニャちゃん!?待ってください!!チューナー君も…一緒に…!
伊藤萌
チューナー…先輩…

…分かりました…必ず、帰ってきてください…!
精霊ホニャ
菜々美!萌!脱出準備完了ニャ!
私の近くに来るんだニャ!
伊藤萌
はい…分かりま、した…
菜々美
ホニャちゃん…私は…チューナー君と…
チューナー
ダメだ。
菜々美
…ッ!?チューナー君!?
チューナー
菜々美は先に行け。
…ここは俺が食い止める。
早く!急げ!
菜々美
うぅ…!
……はい…チューナー君も…気を付けて…ください…
チューナー
分かってくれたなら良いんだ…
…菜々美、また、絶対に会おうね…
菜々美
…チューナー君…
精霊ホニャ
さぁ!菜々美!こっちに来るんだニャ!
菜々美
チューナー君!必ず、根性で!帰ってきてください!!!約束ですからね!
チューナー
あぁ…!勿論だ!
精霊ホニャ
よし…準備は整ったニャ!

3…2…1…脱出ニャ!!!!
精霊ホニャ
その瞬間、ホニャ、菜々美、萌を眩しい光が包み、その姿を消した。
チューナー
………


行ったか。
じゃあ…行くぜ…ノイズ共…俺たちの大切な仲間を奪った罰だ…
チューナー
ノートゥングが光を帯びてきた…
チューナー
俺の…いや…俺たちの全てを…この一撃に懸ける…!
チューナー
光が強くなっていく…!
チューナー
器楽部の皆を救い…ノイズを斃すには…これが唯一無二の手段だ…
俺の生命エネルギーと魔力を全てノートゥングに込め…解き放つ…そうすれば…皆は無事蘇生され…ノイズは全滅する…
チューナー
ノートゥングはチューナーの祈りを受け、神々しく、そして慈愛に満ちた光を帯びている…
チューナー
そろそろ…か…
ありがとう、器楽部の皆…これからは、俺無しでの活動になるだろうけど…それでも、俺たちが取り戻した器楽部の音を…もう1度奏でてくれ…!
チューナー
光が一気に強くなった…!
チューナー
…これで…最後だ…!

うおおおおおおお!!!!!!
チューナー
~チューナーが放った一撃は、ユグドラシルを白に染め上げ、ノイズは消失し、器楽部メンバーの魂は全て元の世界へと還った~

1  

投稿日時:2017-07-31 03:56
投稿者:東門

> 東門さんの作品一覧をみる

↑このページの先頭に戻る