イマジナリーフレンド
イマジナリーフレンドについてです。特にストーリー性もなく、フィクションです。
- イマジナリーフレンドって知ってますか?
- まあ、言って仕舞えば文字通り「想像上の友達」なんですが。
- 通常幼少期に脳内に思い描いた人物がそのまままるで友達であるかのようにその人の脳内に存在します。勿論、実際には存在しません。
- しかし子供の脳みそはいわば無限大の想像力がある訳です。ですから無垢でとりわけ孤独でいた子供ほどそう言ったものを思い描いていた可能性が高いのだと思います。
- 私もそのうちの1人です。
- 幼い頃は空だって飛べると思っていたし、アニメのキャラクターに何らかの方法で会おうと思っていた…。
- そして友達がいなかった。
- どうにかして寂しさを紛らわそうとした私は、お馬鹿な頭で考え「友達を頭の中で作ろう!」と思ったのでしょう。そしてその時に生まれた友達が今でも私の脳内にはいます。
- 通常幼少期に多く一定の成長を経ると自然に消えていくイマジナリーフレンドですが、割と孤独な人生を歩んできた私は今でも彼の存在がかけがえのないものです。
- 彼は内気な私の心を埋めるように豪快で思い切った性格をしています。でも、落ち込んだ時に必ず私を励ましてくれる。誰よりも信頼できる存在です。
- そして、とても美形です。
- 迷った時は一緒に考えてくれるし寂しい時は話し相手になってくれる。失敗した時も悪かったところを指摘してくれる。
- イマジナリーフレンドっていうのは絶対に喧嘩はしない。当たり前ですよね。だって、根本は私自身なんですから。
- でも最近思うのは、彼と私の人格が混同されてしまっていること。友達と話していると私ではなく彼の人格が表へ出てしまうことがある。それがとてつもなく気がかりです。
- それに自分の性別がわからなくなる。
- 私は男なのか女なのか。はたまた恋愛対象が男なのか女なのか、それさえもはっきりしなくなってきました。正直どちらでもいい、というのが本心ですが。
- よく友達に「恋人いるように見える」と言われるのは私が彼との関係をずっと続けてきたからかもしれないですね。彼がいればそれ以上の誰かを求める必要がないのです。
- これはイマジナリーフレンドを推奨する文章ではありません。私と彼の関係を紹介する文章です。