イベント前夜
それは、FGO羅生門復刻イベ前夜のことであった……
- マイルーム
ぐだお
- ……なんでしょう、頼光さん
ぐだお
- ………………
源頼光
- ははうえ?(頼むから何かしゃべって欲しい)
ぐだお
- …………母が何を考えているかわかりますか?
源頼光
- 扉を塞いで立っている時点で、オレが只じゃ済まない事だけはわかります
ぐだお
- 母は心配なのです
源頼光
- あなたは、やれ召喚だ、やれ配付だとあれよあれよという間にたくさんの英霊を配下に置きました
源頼光
- どのような歴史(罪)を背負った者へも分け隔てなく接する
源頼光
- それは万物に代えがたい美徳でありましょう
源頼光
- そうかなぁ
ぐだお
- ですが、何事にも節度というものがあります
源頼光
- 節度?(課金額?)
ぐだお
- 母はあなたに、物事を見定める眼を持って欲しいと言っているのです!
源頼光
- ご、ごめんなさい
ぐだお
- なぜ謝るのです?
源頼光
- とにかくですね、
まずは人を見抜く眼を養うべきです
源頼光
- 繰り返しますが、母は心配なのです。
誰彼かまわず受け入れるあなたが、いずれ身を滅ぼしてしまいそうで………
よよよ……
源頼光
- わ、わかった!
これからは、人を見て接するようにするから
ぐだお
- 母と約束ですよ?
以後、英霊を召喚する際は、一度自問してくださいね
この英霊は善いか悪いか、と
人か虫か、と
わかりましたか?
源頼光
- ああ、約束だ
ありがとう母上!
ぐだお
- あらあらまあまあ
母上と呼んでくださるなんて
源頼光
- ギューッ(母上、渾身のハグ)
ポキポキポキ(ぐだおの骨が鳴る音)
源頼光
- ぐえぇ
ぐだお
- 廊下
ぐだお
- イテテ……
でもなんでこのタイミングでお説教を……
ぐだお
- おっ!
ぐだおくん、いいところに来たね
ダ・ヴィンチちゃん
- げ……
ぐだお
- お店の入り口の横断幕が取れちゃってさ、直すの手伝ってくれるね?
ダ・ヴィンチちゃん
- 強制!?
ぐだお
- そっち側、押さえててくれるかい
ダ・ヴィンチちゃん
- え、あ、はい
ぐだお
- ──────────────────────
ぐだお
- うん、よし
修繕完了
ダ・ヴィンチちゃん
- ところでこれ、何の横断幕………あっ
ぐだお
- ┌ ┐
☆5『酒呑童子』
ピックアップイベント開催!!
└ ┘
ぐだお
- なるほど道理で……
ぐだお
- イベントは明日からさ
聖晶石の備蓄は充分かな?
ダ・ヴィンチちゃん
- ああ、うん
今は大丈夫
ぐだお
- 大丈夫だけど……
ぐだお
- ♪
茨木
- おお、奇遇ではないか汝
茨木
- 汝もこの幕を見に来たのか
そうかそうか♪
茨木
- いや、オレは
ぐだお
- 言わずとも良い
酒呑の錦じゃ
見事であろう?
茨木
- え、ああ、うん
ぐだお
- もう20回は見に来てるぜ
この鬼の子
ダ・ヴィンチちゃん
- だろうね
ぐだお
- ところで汝、強靭な"あさしん"が欲しくはないか?
茨木
- それは、まあ
アサシンクラスは層薄いし……
ぐだお
- そうであろう?であろう?
茨木
- 吾が良いことを教えてやろう♪
酒呑もな、"あさしん"なのだ!
茨木
- そうなんだ!(知ってる)
ぐだお
- くひひひ
欲しくなって来たであろう?
よかろう、大江山の鬼の首魁たる吾が、酒呑を呼び出す無礼を許そうぞ♪
茨木
- あ、ありがとうイバラキ
ぐだお
- 酒呑童子を引き当てて欲しいのさ
ダ・ヴィンチちゃん
- それはわかる
事あるごとに言ってたもんな
酒呑、酒呑って
ぐだお
- 責任重大じゃないか
ダ・ヴィンチちゃん
- いたずらにプレッシャー増やさないでくれる?
ぐだお
- うーん、でも参ったな
ぐだお
- 何が?
ダ・ヴィンチちゃん
- 頼光にお説教されてさ
ぐだお
- かくかくしかじか
ぐだお
- あははは
ウケる
ダ・ヴィンチちゃん
- 笑い事じゃ無いって!
ぐだお
- ああごめんごめん
でも、君はそこまで迷ってないだろう?
ダ・ヴィンチちゃん
- ああ、オレの答えは決まってる
ぐだお
- イベント当日、人目をはばかるように召喚室へと向かうぐだおの姿があった。
母上との約束を守ったのか、茨木の願いを叶えることができたのか
その運命は(ガチャの)神のみぞ知る………。
ぐだお