告白5
シリアス編
- 告白5
衣
- 部屋の前
衣
- ひさにぃ~
夕夏
- 開けて~
夕夏
- 開ける
夕夏
- .........
久也
- なんか深刻な悩みがあるみたいだね♪
夕夏
- 関係ない.........
久也
- とりあえず、お邪魔しま~す
夕夏
- お、おい!
久也
- 入り込む
夕夏
- って来たからには何かあるんだよな?
久也
- しらばっくれても駄目だよ
夕夏
- さっき、公園で衣お姉ちゃん
夕夏
- 泣いてたよ.........
夕夏
- !!
久也
- その顔.........本当に分かりやすいよね.........
夕夏
- 全部聞いたんだよ
夕夏
- よく、ぬけぬけと彼女いるって嘘付いたよね?
夕夏
- なんでかな?
夕夏
- 理由によってはあたし、許さないから!
夕夏
- だって.........お姉ちゃんを泣かしたんだよ.........
夕夏
- あんな優しくしてもらってるお姉ちゃんを.........
夕夏
- 泣き出しそうになる
夕夏
- 夕夏.........
久也
- ふぅ.........
夕夏
- 涙を拭き
夕夏
- っでとうなの?
夕夏
- はぁ.........
久也
- 似てるんだよ.........
久也
- えっ.........
夕夏
- 昔....好きだったアイツに.........
久也
- そいつの名前は知らない.........
ただ、そいつはいつも傍にいた.........
楽しかった.........
そいつは両親が離婚してて父の方が引き取った
しかし、生活は苦しくていつも八つ当たりをされてたらしい.........
それでも彼女はアザだらけでも笑顔でいた.........
久也
- だから、俺はこいつを将来守ってやる.........
結婚して俺がお前を守るって誓ったんだ.........
まぁ、ガキの戯れ言だけどな.........
久也
- しかし.........
次の日.........
久也
- そいつは死んだ.........
原因は親の虐待.........
久也
- っと言うわけだ
久也
- まぁ、名前も知らない.........顔も知らない女の子なのに
久也
- どうしてもあいつだけは浮かぶんだ.........
久也
- 昔の女の子に.........
久也
- 部屋の外
夕夏
- (記憶は消したのにどうして.........)
衣
- (もし.........その子が私ですって言ったら)
衣
- (久也くんは.........信じるかな?)
衣
- (付き合ってくれるのかな?)
衣
- 久也の部屋
天使
- 俺は.........
久也
- 迷ってるんだ.........
久也
- 何を?
夕夏
- ここで付き合ったら.........
久也
- 昔の女の子を裏切ることになる.........
久也
- 亡くなったのに未練がましいよな
久也
- ひさにぃ.........
夕夏
- 俺な.........あいつのこと好きだったし.........もし、生きてたら多分.........
久也
- いや、絶対結婚してたな
久也
- 部屋の外
久也
- !!!
衣
- 久也の部屋
天使
- だってよ、あんな傷だらけの女の子が弱音を吐かないで毎日笑顔を
久也
- 見せたんだぜ
久也
- 凄いと思わないか?
久也
- だから、俺は助けてあげたい.........
久也
- でも死んでしまったけど.........
久也
- 俺は.........あいつが好きだった
久也
- 部屋の外
久也
- ひっく.........ひっく.........久也くん.........久也くん.........
衣
- わ、私も.........ずっと、ずっと.........大好きだよ.........
衣
- 久也の部屋
衣
- だから、衣には悪いが未練がましいが付き合えない.........
久也
- .........
夕夏
- .........
夕夏
- 幻滅したか?
久也
- ううん.........
夕夏
- なんかごめんなさい.........
夕夏
- それと、それを.........衣お姉ちゃんに言ったら.........どうかな?
夕夏
- きっと、わかってくれるかと.........
夕夏
- .........
久也
- 泣かないだろうか.........
久也
- 大丈夫だよ♪
夕夏
- 優しいもん
夕夏
- 部屋の外
夕夏
- (試練ですか.........私が本人その者だって言ったら.........)
衣
- (しかし、それをしたら私は消滅してしまう、でも.........)
衣
- (..................)
衣
- (.........)
衣
- 私は.........
衣
- 続く
衣