妄想邪ンヌ
邪ンヌと立香の絡みでこういうのあったらいいよなーっていうただの妄想
- 私にあるのは憎悪だけ
- 憎むことでしか存在できない
- 狂気の炎で身も心も燃やし尽くし
- 目に映るもの全てに憎悪する
- そうしないと、そうでないと
- 「私」が「私」でいられなくなってしまう
- だから私はいてはいけない
- ここにいては、「私」は消えてしまう
- あの時私を救わなかった何もかもに
- 愛した祖国にさえ憎悪した「私」は
- どこにもいなくなってしまう
- 「私」が消えてしまえば
- あいつは、なんて言うんだろう
- ...ぐす
ジャンヌ・オルタ
- お邪魔しまーす!オルター...っ、オルタ!?どうしたの!?
立香
- ...なんでこう間の悪い時に来るのよ、貴方は
ジャンヌ・オルタ
- 怪我した...?何かあった...?
立香
- どちらでもないわ、気にしないで
ジャンヌ・オルタ
- ...ねぇ、「マスター」。
ジャンヌ・オルタ
- ...?どうしたの、オルタ?
立香
- 貴方は、「私」が消えてしまったらどう思う?
ジャンヌ・オルタ
- 消える...?そ、そんなの寂しいし、オルタがいなきゃ悲しいよ!
立香
- ...ありきたりな返しね。いいわ、何でもないの。今は一人にして
ジャンヌ・オルタ
- やだ!
立香
- これは私の問題なの。貴方にはどうすることも出来ないのよ?
ジャンヌ・オルタ
- じゃあ、オルタが泣き止むまで傍にいる!
立香
- ...アンタ、ほんと子供みたいね...そんなことで私が喜ぶとでも?
ジャンヌ・オルタ
- そんなのは知らない。...けど、「僕が」傍にいたいからいるんだよ。オルタのことはそれこそ関係ないよ
立香
- そんなの...屁理屈じゃない...
ジャンヌ・オルタ
- 屁理屈でも何でもいいの!それに、オルタが消えそうなら僕が食い止めてみせるよ
立香
- アンタねぇ...それ...カッコいいとでも...思ってるの?
ジャンヌ・オルタ
- オルタのためなら僕は何だって出来るからさ
立香
- アンタ...本当に馬鹿よ...大馬鹿よ...
ジャンヌ・オルタ
- オルタ、僕は傍にいるよ。
立香
- ...ばか...ばかぁ!!
ジャンヌ・オルタ
- こいつの前でこんなに泣くなんて
- 子供みたい、何が復讐者だ
- もう以前の「私」はどこにもいないのかも
- こんなに暖かい気持ちなんて知らなかった
- 冷たい機械みたいな殺戮者
- あの「私」がもういないのは少し寂しい
- それでも
- こいつのおかげで今の「私」があるんだ
- アンタなんて...大嫌いよ!!!ばか!!!
ジャンヌ・オルタ
- わかったよ、ほらほら、なら僕の袖離して?
立香
- うるさい!!
ジャンヌ・オルタ
- なら、それも「私」じゃないか
- そんな簡単なことでよかった
- 前の「私」も、今の「私」も
- 全部が全部、「私」でよかったんだ
- ...ばか
ジャンヌ・オルタ
- はいはい
立香
- ここには今の「私」しかいない
- なら、今の「私」を精一杯生きよう
- たとえ、この戦いが終わったとしても
- こいつは
- 過去の「私」も今の「私」も
- そして、これからの「私」も
- 優しく受け入れてくれるから