アダ名
- 何やらマスターが、俺たちを使ってSSを書こうとしているらしい。
すまない
- ・・・・
糞ガキ
- どうした?
すまない
- いや、書くのは構わないけど、
おい!ますたぁ!なんだ、これ、オレの名前どうなってんだ、糞ガキって。舐めてんのか!?
糞ガキ
- ん?
あ、確かによく見れば、モードレッドではなく糞ガキになっているな。
まあ、別に構わないじゃないか。
モードレッドと書くのが面倒だったのだろう。
すまない
- そんなお前の名前もジークフリートじゃなくなってるぞ。
糞ガキ
- ん、そうだな。すまない、になっているな。
すまない
- いやなに冷静に受け流してるんだよ!?
それでいいのかよ?お前もマスターに向かって叫べよ。
糞ガキ
- 俺は、これでいいぞ。
マスター、ジークフリートと書くのが億劫だったのだろうし、それに俺の口癖がすまないだから、まあいいじゃないか。不満は無いな。
すまない
- 駄目だ、こいつ・・・
もういいや。邪魔だからお前はあっちにいってろ。
糞ガキ
- 何が何だか分からんが、怒らせてしまったようだ。すまない。
すまない
- あーもういいから、あっちいけ。
糞ガキ
- うむ。
すまない
- おい!ますたぁ!ますたぁ!聞いてるのか!おおい!
糞ガキ
- そうか!まだ今朝のこと怒ってるんだな!
オレが鎧の尖ったとこでケツにタックルかましたから怒ってるんだろ!
まあ、あれはオレが悪かったよ!だから機嫌直してオレの名前も元に戻してくれよ!なあ!?
糞ガキ
- なんだ、まだSS始まってないってのに偉い騒いでんな。
いったいどうしたんだよ?
アニキ
- ん?モードレッド、貴様名が変わっているな。
師匠
- お?ああ、本当だ。モードレッドから糞ガキに変わってやがる。へっ、糞ガキとはマスターも良く分かってるじゃねえか。
アニキ
- そう言うお前も変わってるがな。
師匠
- あ、アニキに変わってるな。まあ、さもありなんってとこか。
そう言う師匠も変わってるぜ?
アニキ
- ん、そうか、師匠か。
しかし、いつもそう呼ばれているせいか、違和感は皆無だな。むしろ、最近ではスカサハと呼ばれるほうに違和感を感じるほどだ。
師匠
- 一つ言えることはマスターは俺たちのことは気に入ってるが、あいつのことはからっきしだってことだな。
あいつみたいなあだ名つけられたら、俺はマスターに令呪使わせて、自害するぜ。
師匠はどうだい?
アニキ
- そもそも私があいつのようにマスターから嫌悪されるわけがない。
師匠
- へっ、違いねえ。
アニキ
- おお!何か盛り上がってるな。
俺も仲間に入れてくれよ!
絶倫
- おお、叔父貴か。いや別に盛り上がってるわけじゃねえんだけどな。
ん?おい師匠、見ろよ、叔父貴の名前!
アニキ
- ん?ほう、絶倫とは。
師匠
- こいつは傑作だぜ!ちょっと直球すぎやしないか?まあ、確かに叔父貴はその通りなんだけどな。
アニキ
- おお、名が変わってるじゃねえか!
絶倫、か。ガハハ、そうだそうだ、精力絶倫、ケルト随一のカブキ者フェルグス様とは俺のことだ!!
絶倫
- そうだ、あいつもこの叔父貴のように糞ガキって恥ずかしいアダ名を自分の個性だと思って、前向きに受けとればいいんじゃないのか?じゃあ、あんなにギャアギャア騒ぐこともないだろう。
アニキ
- そうだ、糞ガキってのも絶倫と同じで立派な個性だぜ!
アニキ
- そうだな。
なんなら糞がもう一つ付いて、糞糞ガキになってもいいくらいの素晴らしい個性だ。ハッハッハ!
師匠
- お前らなァー!
黙って聞いてりゃ言いたい放題言いやがって!
もう我慢の限界だ。この空間ごとお前らもブッ飛ばしてやる!!
糞ガキ
- クラレント
ブラッド
アーサー!!!
糞ガキ
- マスター、すまない。
だが俺はドラゴン相手以外では全くの役立たずだから、こうして体育座りを続けているんだ。
こんな不甲斐ない俺で本当にすまない。
こんな不甲斐ない俺で本当にすまない。
すまない