【あんスタ】姫宮桃李・fineのLINE
LINE→現実世界です。fineの皆がわちゃわちゃします。ある日、姫宮桃李が皆でLINEをしているところを何者かにさらわれてしまって…!?
- グループLINE
- ちょっと〜!弓弦、今どこにいるの!?
姫宮桃李゚。*♡
- Amazing!おや、姫君からLINEとは…珍しいですねぇ…☆弓弦をお探しですか?
ロン毛
- そうだよ、そうなんだよ!見てわかるでしょ!?日々樹先輩はしらない?
姫宮桃李゚。*♡
- ええ、お見かけしませんでしたねぇ。いったいどこへ行かれたのでしょう?世界は謎に包まれていますねぇ☆
ロン毛
- 既読もつかないみたいだし…もう!どこに行っちゃったの!?僕を差し置いてどこかにいくなんてありえないんだけど!
姫宮桃李゚。*♡
- やあ、弓弦を探しているのかい?
☆英智さま☆
- あ、会長〜!!(^ ^)
姫宮桃李゚。*♡
- そうそう、弓弦がいないの!会長も知らない?
姫宮桃李゚。*♡
- 英智まできてくださるとは、素晴らしい☆
ロン毛
- ああ、知らないよ。急用でもあるのかい?
☆英智さま☆
- そっか〜、会長も知らないのか…
姫宮桃李゚。*♡
- ううん、急用ってほどでもないんだけどね…?
姫宮桃李゚。*♡
- 私が弓弦の情報を絞り込んで居場所を見つけて差し上げましょうか?とても面白いと思うのですが!いかがでしょう☆
ロン毛
- ちょっと、ロン毛煩い!なんかどうせろくでもないことするんでしょ!?変なことしないでよね。(〃`・н・´〃)
姫宮桃李゚。*♡
- 皆さま、こんにちは。
弓弦
- そうですか?いい考えだと思ったのですがねぇ…
ロン毛
- これはこれは。弓弦ではないですか!
ロン毛
- あーーー!きた!!ちょっと、どこにいるの!?
姫宮桃李゚。*♡
- 弓弦、やっときたね。こんにちは。可愛い桃李が君を探していたんだよ。
☆英智さま☆
- 申し訳ございません、お坊ちゃま。ちょっと用がありまして、教室へ行っていたのです。
弓弦
- 教室に?なにしてたのさ。
姫宮桃李゚。*♡
- 確か今日は、fineの皆で練習するからダンスルームで集合って言ってたよね?珍しく遅刻しないでボクが来たっていうのに、まだ誰もいないんだけど?
姫宮桃李゚。*♡
- 僕はちょっと敬人に呼び出しをくらってね。
☆英智さま☆
- だから、暇つぶしにかくれんぼ付き合ってもらおうと思ったのに…電話も出ないんだもん
姫宮桃李゚。*♡
- 生徒会のお仕事なら仕方ないよね〜♪
姫宮桃李゚。*♡
- わたくしももうすぐ参りますのでしばしお待ちを。
弓弦
- 姫君は暇をこじらせているのですね?ならば!私が今すぐ姫君の元へ駆けつけて一緒に仮面のダンスでも踊りましょう☆
ロン毛
- 気持ち悪いよ、日々樹先輩。やめて!
姫宮桃李゚。*♡
- なんだよ、仮面のダンスって…絶対嫌だし!
姫宮桃李゚。*♡
- あはは、仮面のダンスか?面白そうだね。ぜひ一度見てみたいものだね、今度見せてもらおうかな?
☆英智さま☆
- だよね、ちょっと面白そう♪
姫宮桃李゚。*♡
- そうですか…☆では共にお気に入りの仮面をつけて、美しく舞い踊ろうではありませんか!!
ロン毛
- ちょっと、会長も一緒に踊るとまで言ってないでしょ!?
姫宮桃李゚。*♡
- 仮面のダンスか。聞いたこたはないけれど、ダンスの参考にはなりそうだね。
☆英智さま☆
- うそ!?
姫宮桃李゚。*♡
- Amazing!素晴らしい!!流石は我らの皇帝です☆話がわかりますねぇ、というわけで今から教室へ参りましょう☆お教えしますよ〜!
ロン毛
- え、え、本当に踊るの!?本当に!?
姫宮桃李゚。*♡
- ていうか、練習はどうするの!?
姫宮桃李゚。*♡
- 練習なら、弓弦の用が終わるまで待とうじゃないか。待つにはちょっといい時間だと思うよ。
☆英智さま☆
- う〜ん、まあ、いっか。用事なら仕方ないも
姫宮桃李゚。*♡
- 〜現実世界〜
- 「用事なら仕方ないもんね。」そう、LINEに文字を打とうとした時だった。
- !?
姫宮 桃李
- 突然、両目がシャットダウンした。温かくて、大きい何かでボクの両目を塞がれたようだった。びっくりした衝撃で、スマホに触ってしまったから、もしかしたら送信ボタンを押してしまったかもしれない。
- ひっ、なに!?なにをしたの!?
姫宮 桃李
- 怖くなって、そのボクの目を塞ぐものを必死に剥がそうとした。すると、ボクの目を塞いでいるものが、誰がの手だということがわかった。
- 誰!?誰なの!…って、ふわぁあ!?
姫宮 桃李
- ボクの目を塞いでいた手はそのまま、その人はボクをひょいと持ち上げた。
- ぼ、ボクをさらうなんて…いい度胸だ…!
姫宮 桃李
- 怖がっている、なんてそんな風に思われたら最悪だし…ボクはじたばたして抵抗した。
- ていうか、ボクがさらわれてることに誰も気づかないわけ!?
- (ああ、もう!こーゆー時に限ってなんで誰も助けてくれないの!?)
姫宮 桃李
- 誰も助けてくれない。…そう、思ったらふいに泣きたくなった。…泣いたらだめだ。ボクは男の子なんだし…転校生とか、そーゆー女の子を守ってあげなきゃいけない立場なんだから。ボクは必死で涙をこらえた。
- ガチャ…
- ボクをさらった犯人は、どうやらボクをどこかの部屋に連れていったらしい。そして、ボクの目を塞いだまま、ボクを椅子に座らせた。
- タダじゃおかないんだからね…
姫宮 桃李
- うう、ボク殺されちゃうのかな…?それとも…人質!?
- すると、犯人がボクの目を塞いでいる手を離した。
- …!?え…
姫宮 桃李
- …そこは、いつもと違う雰囲気の教室だった。
- パーンとクラッカーのなる音。火薬の独特な臭い。
- 沢山の風船が飾られていて、目の前の黒板には「HAPPYBIRTHDAY!姫宮桃李!!」と書かれていた!
- よく見たら、会長もいて、弓弦もいて…って!ボクをさらったのはロン毛だったの!?
姫宮 桃李
- …桃李、お誕生日おめでとう。
天祥院 英智
- 会長は静かに言うと、にっこり笑ってボクの頭を撫でてくれた。
- びっくりして、声も出せないでいると、今度はロン毛が
- Amazing!姫君、お誕生日おめでとうございます☆
日々樹 渉
- そう言って、僕に兎の風船をくれた。
- お誕生日おめでとうございます、坊っちゃま。
伏見 弓弦
- ボクは、弓弦の持っているものを見て驚いた。
- …それ…!
姫宮 桃李
- 会長さまと、日々樹さまと協力してお作りしました…気に入っていただけると、嬉しいのですが。
伏見 弓弦
- それは、大きな熊のぬいぐるみだった。…確かに、ちょっとほつれとかは目立つけど…でも。つぶらな瞳のピンク色の熊は、とっても、可愛かった。
- ボクが何も言わないでいると、弓弦が少し不安そうな顔になった。
- …あ…が、と…
姫宮 桃李
- 緊張して、声が震えて。ボクは言葉にならない声を発した。
- 桃李…?
天祥院 英智
- …ありがとう…!
姫宮 桃李
- 気がついたら、ボクは泣いていた。恥ずかしいから、嫌なのに。ボクの目から伝う涙は、次から次へと流れて落ちた。
- いつのまに準備したんだろう。嬉しくて、嬉しくて。ボクは精一杯の笑顔で弓弦に抱きついた。
- そして、後から日々樹先輩、会長…がやってきて。
- …今年は、素敵な誕生日だったな。
- ボク、fineでよかった♪
姫宮 桃李
- ボク達fineの戦いは、まだ…始まったばかりだ。