この世界に蔓延るもの達
東方のキャラなのは気にしないで下さい。実を言えば再投稿になります。拙い文ですが読んで頂けると嬉しいです。
- 時は20xx年。14年前に生物の突然変異によって現れたミュータントクリーチャー達に対抗するため、異端者と呼ばれる能力と魔力を持った者達が生まれた。これはミュータントクリーチャーと異端者達の物語である。
ナレーション
- 篠宮君!ボケーとしない!
先生
- あ、はい。すみませんー。
篠宮 竜
- 竜。大丈夫?最近ボーっとしてるけど。
神宮寺 陽愛
- あ?ああ。大丈夫だけど。
篠宮 竜
- (確かに今あいつらの事を考えてたけど。こいつにそんなこと言えないからな。)
篠宮 竜
- (あまり、俺に深く関わらないでほしい。神宮寺は寺の娘なんだから。それに、俺は異端者なんだし…)
篠宮 竜
- 竜は異端者であり、討伐数一位で異端者の中では名の知れた異端者である。しかし、あまり他の異端者と関わったことがない。
ナレーション
- 竜。竜。聞こえるか?
桐生 碧人
- (ああ。聞こえるぞ。桐生)
篠宮 竜
- すまないが、お前の近くにある森林。ちょうど北東の位置にある。そこに奴らが出た。討伐を願う。
桐生 碧人
- (了解)
篠宮 竜
- 今のは異端者と研究者の連絡手段。意思の波長を合わせ、心で会話することが出来る。そして桐生は日本にいる研究者である。研究者とは異端者のサポートをする異端者のことである。世界に7人しかいない。
ナレーション
- (ちっ。こういうときに出るんだよな。さて、時を止めてっと。)
篠宮 竜
- 竜の能力。時止め。ある一定の距離まで時を止めることが出来る。
ナレーション
- (北東の位置って言ってたな。あの森林か?確かに気配を感じるな。よし。行くか。)
篠宮 竜
- 竜は窓に足をかけて空を飛び、北東の森林に向かった。異端者達は人とはかけ離れた体力と空を飛ぶ能力が備わっている。
ナレーション
- ふう。着いたな。さてと、早速おでましか?
篠宮 竜
- ……。
神崎 莉乃
- こいつだな。ちゃっちゃとやるか。それっ!
篠宮 竜
- 竜の右手には何処からか炎を纏う剣を出した。
竜の能力その2 創造。とある人から授かった能力。異端者は一人の異端者に能力を授けたり授かったりすることが出来る。
ナレーション
- よし。このぐらいで死ぬだろう。転送装置をつけてっと。さっさと帰るか。
篠宮 竜
- 竜の時止めの最中に受けたダメージは時止め解除の際に一気に襲いかかってくる。転送装置とは、ミュータントクリーチャーを研究者の研究所へ送るための装置。
ナレーション
- さてと。帰るとするか。
篠宮 竜
- 竜は、学校の窓から席に戻った。
ナレーション
- ちゃんと転送装置つけたし、致死量のダメージも与えてあるから大丈夫だな。よし。能力封印!
篠宮 竜
- 竜?聞いてるー?
神宮寺 陽愛
- あ、ああ。聞いてるよ。
篠宮 竜
- じゃあ、答えてよ。なんか隠してることでもあるの?
神宮寺 陽愛
- ないない。第一お前に話すこともないだろ。
篠宮 竜
- むっ。相変わらず冷めた態度だねー。
神宮寺 陽愛
- あっ
篠宮 竜
- ん?どうしたの?
神宮寺 陽愛
- いやなんでもない。
(転送装置に時間設定してなかったな…。桐生に悪いことしちまった。後で謝りにいこう。)
篠宮 竜
- その頃桐生の研究所では…
ナレーション
- ぐああああっ!ぎゃうっ!
神崎 莉乃
- ん?なんだ?って竜の仕業か…。あれほど時間を設定しろと言ったのに。ちゃんと致死量ダメージは与えてるっぽいが、驚くからやめてほしいな。
桐生 碧人
- なになに?何事ー?
神崎 莉乃
- いや、竜がやらかしてきただけだ。問題ない。
桐生 碧人
- ふーん。そう。討伐数一位でもミスはするのねー。
神崎 莉乃
- 時は進み、放課後…
ナレーション
- 今日部活無しだったよな…。(桐生の所にいくか。)
篠宮 竜
- えー。いいなー。こっちは部活あるよー。
神宮寺 陽愛
- そうか。頑張れ。
篠宮 竜
- うん。じゃあねー。竜。
神宮寺 陽愛
- ああ。じゃあな。
篠宮 竜
- 竜は家に帰った。
ナレーション
- ただい…そういや、仕事だったか。
篠宮 竜
- 竜の両親は共働きであり、帰ってくるのは遅い。
ナレーション
- 全く…都合がいいって言ったらそれまでだけどな。さて、桐生の所へいくか。
篠宮 竜
- 竜はとある所にある竜の研究者に向かう。
ナレーション
- おーい。桐生!いるかー?
篠宮 竜
- 居るよ。なんだ?詫びか?
桐生 碧人
- ああ。そうなんだけど…。すまない。設定し忘れました。
篠宮 竜
- まあ、いい。ちゃんと死んだからな。
桐生 碧人
- ちょっと驚いただけだしねー。
神崎 莉乃
- えーと、どなた様で?
篠宮 竜
- そういや、竜は初対面か。俺のパートナー。神崎莉乃だ。
桐生 碧人
- は…?研究者なのにパートナーとか初なんじゃないのか?
篠宮 竜
- そうだよー。私桐生君と結婚するのー。
神崎 莉乃
- なんか勘違いしてないか?
篠宮 竜
- いや結婚はともかく、第一婚姻届が出せないからな。俺の所に血だらけでやってきたんだよ。俺が研究者じゃなかったら死んでたと思う。
桐生 碧人
- なんで、そんな姿で…?つーか、年齢偽装してるのに婚姻届出せないのか?
篠宮 竜
- ああ。年齢偽装にも限界があるからな。流石に婚姻届は出せない。これでもまだ14歳で竜と同い年だからな。
桐生 碧人
- その後に桐生は間を置いてこう言った。
ナレーション
- 莉乃はな、襲われたんだ…。
桐生 碧人
- 誰にだ?もしかして…
篠宮 竜
- ああ。奴等…ミュータントクリーチャー達にな。
桐生 碧人
- なっ!そ、それでよく生きてたな…。
篠宮 竜
- ああ。しかもここに歩いて来たんだから大したものだ。
桐生 碧人
- …でも、家に帰らないのか?
篠宮 竜
- うん。だって家無いもの。お父さんもお母さんも居ないの。
神崎 莉乃
- そう…なのか。でもなんでこんな所に?
篠宮 竜
- 桐生の研究所はあまり人の寄り付かない深い森の中にある。空を飛べる異端者達は楽に来れるが、普通の人間では来れるようなところではない。
ナレーション
- 飛ばされたの。あの化け物に投げられて、それでここに落ちたの。
神崎 莉乃
- 本当…よく生きてたな。
篠宮 竜
- 当たり所が良かったみたいでな。俺の回復薬が無かったら死んでたのは確実だがな。
桐生 碧人
- だから、碧人には感謝してるの。それでパートナーになろうと思って。
神崎 莉乃
- そうか…。しかし、親が居ないんだよな?
篠宮 竜
- そうなの。お父さんは急死で…お母さんは過労で心がね…壊れちゃったの…。
神崎 莉乃
- す、すまないな。悪いことを聞いた…。
篠宮 竜
- 大丈夫。本当は死のうと思ってこの森に入ったの。でも、あいつ…化け物に会って生きたいって思っちゃったの。まだ死ぬ覚悟ができてないのね。
神崎 莉乃
- 死ぬなよ。俺がいる限り。お前は生きたいって思ったんだからな。
桐生 碧人
- うん。碧人は年下だけど、絶対に碧人の役に立つよ。他に行くところないもの。
神崎 莉乃
- そういえば何歳なんだ?
篠宮 竜
- ええと、18歳よ。貴方は篠宮竜君でしょ?討伐数一位の。
神崎 莉乃
- あ、ああ。そうだ。これからよろしくな。
篠宮 竜
- 一応莉乃には少しの魔力と空を飛べる能力、俺の体力が備わったようでな。
桐生 碧人
- 契りを交わすとそうなるんだな。
篠宮 竜
- ああ。異端者の体力と空を飛ぶ能力は絶対備わるようだ。
桐生 碧人
- あのさー。私あんまりそっちの事情に詳しくないのだけど…。
神崎 莉乃
- ん?ああ。じゃあ、少し説明するか。
篠宮 竜
- そうだな。ここに来てまだ一ヶ月も経ってないもんな。
桐生 碧人
- 今回はここまでです。読んで下さりありがとうございました。
桐生 碧人