サングイス:エーデルヴァイス家の日常3
ユエの創作
- さあて、ルシア
カリタス
- ロジャーにケーキをプレゼントするんだね。
ルシア
- えぇ、レディたるものお菓子の一つ作れなくてどうします?
カリタス
- それで何故私まで…
和泉
- あらだって私はケーキどころか厨房に入った事すらないのよ?
カリタス
- 入る必要がないからね。ロゼッタの料理は美味しいし
ルシア
- 不愉快だ。私はお前達を滅する為にいるんだ!
敵と戯れるか!!
和泉
- 一時休戦の案を提案しますわ。
それにロジャーだって言ってたわよ。好きな女性が作るケーキが食べたいって
カリタス
- あ、あいつが?///
和泉
- ロジャー、きっと待ってる
ルシア
- し、しょうがないな。ロジャーがそこまで言うなら///
作ってあげないと可哀相だ。
和泉
- (ちょろいですわ)
カリタス
- それで、最初は何をすればいいの?
ルシア
- ふふーん、私は書斎でこんなの見つけましたわ!じゃあーん
カリタス
- バカか!?料理をまともに作った事ない奴が、こんな手の込んだ物作れるか!
カップケーキにするんだ。
和泉
- 地味ですわね…
カリタス
- うん、地味…
ルシア
- 見た目より味の勝負だ。
まず、バターと砂糖を混ぜる。
和泉
- …ルシア混ぜて下さる?
カリタス
- はい、姉様
ルシア
- 次にミルクを少しずつ入れながら混ぜる
和泉
- ルシア、ミルク取って下さる?
カリタス
- はい、姉様
ルシア
- 小麦粉ふるいにかける
和泉
- けほっ、けほっ、ルシアー
カリタス
- はい、姉様
ルシア
- 待て!お前さっきからこいつにやらせるな!
和泉
- だってかき混ぜるの疲れますわ。
お茶にしませんか?
カリタス
- やる気あるのか!!
ないなら出て行け!
和泉
- ここは私の家ですわ!
カリタス
- まあまあ、落ち着いて2人共
ルシア
- やはり魔族は害する種族だ。
プレゼントなどやめてしまえ!
和泉
- えぇ!やめますわ!野蛮な人とこれ以上一緒に居たくありませんもの!
カリタス
- 姉様、行っちゃった…
ルシア
- 私も帰らせてもらう!
和泉
- え、待ってよ…この後どうすれば…って置いてかれた
ルシア
- なんだか騒がしいけど、何してるんだい?
ロジャー
- ロジャー…実は、姉様とズローパストルが喧嘩して…
ルシア
- 和泉が来てたの!?どうして言わなかったの
ロジャー
- ごめんなさい…
ルシア
- あ、いや怒ってないよ。
ただ最近避ける様に会わないからさ…ハハ。
それで、厨房で何してたの?
ロジャー
- 姉様とカップケーキ作り…もうやめちゃったみたいだけど
ルシア
- そっか、でも珍しいね。
お菓子はロゼッタにって言ってたのに
誰かにプレゼントとかかな?
ロジャー
- うん、ロジャーに作ろうと思ってた。
ルシア
- え!俺に?そうだったんだ。
ロジャー
- いつも貰ってばかりだからたまにはとか言ってたよ。
ルシア
- そっか、でも和泉とカリタスじゃあ水と油だから仲良くするなんてきっと無理だと思うけどな
ロジャー
- 僕もそう思う。
ルシア
- はは、ルシアせっかくだから俺と作ろうか?
そして2人にプレゼントしよう
ロジャー
- ロジャー作れるの?
ルシア
- これでも1人暮らし長かったからね♪
生地はもう出来てるみたいだから後は焼いて飾り付けだね
ロジャー
- 姉様には甘酸っぱいラズベリーソースにしたい
ルシア
- 分かった。ちょっとラズベリーあるか見てくるね。
ロジャー
- ロジャー…ありがとう
ルシア
- どういたしまして、ルシアの分も作るからなんのソースがいい?
ロジャー
- 僕はチョコソース
ルシア
- 分かった、少し待っててね
ロジャー
- ……姉様さっきから隠れてるつもりでもバレバレだよ
ルシア
- だって、ルシア…ロジャーと楽しそうにしてるから出ずらくて…それに
カリタス
- ロジャーの方がレディらしい?
僕も内心思ってたけど、別に気にする事じゃない。
ルシア
- 気にしますわ!
紅茶の淹れ方も上手ですし、洗濯、裁縫、料理なんでも出来るなんて気持ち悪いですわ!
カリタス
- それ、褒めてるの?貶してるの?
ルシア
- カリタス、ケーキの匂いにつられて来たのかな?
ロジャー
- 違いますわ!そこまで食い時張ってません
カリタス
- 冗談だよ。ねぇ、ソース作り手伝ってくれるかな?チョコレートを溶かして欲しいんだ。
ロジャー
- その位でしたら頑張りますわ!
カリタス
- うん、よろしくね♪
ロジャー
- そして時が過ぎてようやくケーキ作りが終わろうとした。
- こうやって、クリームを絞ればっと…完成しましたわ!
カリタス
- おめでとう姉様…随分クリームだらけの顔だけど
ルシア
- あら嫌ですわ。ルシアだって鼻にクリームが付いてますわよ。
カリタス
- 自分で拭くから…姉様過保護過ぎ
ルシア
- 2人共お疲れ様♪
はい、これは俺からのプレゼント
ロジャー
- わあ、綺麗なカップケーキ…いえカップケーキに見えませんわ
カリタス
- このクマさん…砂糖で出来てる凄い
ルシア
- 2人が頑張ってるから少し本気出して作ったんだ。
せっかくだし2人の作ったカップケーキ俺にくれるかな?
ロジャー
- ですが、ロジャー見たく綺麗じゃありませんし…
カリタス
- グチャグチャで美味しくなさそうだよ
ルシア
- ううん、プレゼントしたい気持ちで作ったんだ。愛情たっぷり入ったお菓子俺は大好きだよ
ロジャー
- ロジャー…これが私のケーキどうか受け取って下さいませ
カリタス
- 僕のケーキはこれ
ルシア
- とても、美味しそうだ♪
みんなで一緒に食べようか?紅茶淹れてあげる。
ロジャー
- いえ、今回は私が淹れますわ!
ロジャーとルシアは待ってて下さいませ
カリタス
- はい、姉様
ルシア
- 俺もお言葉に甘えるね。行こっかルシア
ロジャー