エミヤ
親子揃いましたよ…!!
- ……
エミヤ
- ……
エミヤ
- あなたが新しいサーヴァントか
エミヤ
- ああ…エミヤ、だ
エミヤ
- そうか…
貴方も、その…守護者に?
エミヤ
- ああ、僕もまた君と同じく守護者と成り果てた身さ
エミヤ
- そうか…
ひとつ訊いてもいいだろうか
エミヤ
- 僕に答えられることならなんでも
エミヤ
- 衛宮士郎、という人間を知っているか?
エミヤ
- ……
すまない、聞いたことがない
エミヤ
- っ…
そうか
エミヤ
- ああ…
だが、どうにも自分と深く関わったのだろう
同姓だということを差し引いた上で
僕はその名前が…その、変だな…
エミヤ
- ……
エミヤ
- 懐かしい…とでもいうのだろうか
エミヤ
- …!
そうか、ありがとう
エミヤ
- ありがとう…?
君は僕を知っている様だな
エミヤ
- ああ
自分が追いつきたくて追いつきたくて仕方のない人物だ
エミヤ
- なるほど
僕じゃない衛宮切嗣という人間を知っているんだね
エミヤ
- ああ、俺は衛宮切嗣という人間をよく知っている
エミヤ
- そうか…
ところで、君の名前は?
エミヤ
- まだ名前を明かしていなかったか…
俺は…
エミヤ
- 衛宮士郎くん…だね
エミヤ
- ああ、先程の質問で察するなというほうが難しいか
エミヤ
- …そうだね
エミヤ
- もうひとつ、質問いいかな
エミヤ
- ああ
エミヤ
- 自分の今を…後悔しているか?
エミヤ
- ………
いいや、してないさ
これも自分が選んだ道だ
エミヤ
- ………そうか
なるほど、さすがは…
エミヤ
- 正義の味方だな
エミヤ
- 皮肉かい?
エミヤ
- いいや、素直な尊敬さ
俺は貴方のように器用に生きられない
エミヤ
- 僕も決して器用などではないさ
エミヤ
- …そうだな
まぁ…お互い様だな
エミヤ
- ああ…全くだな
エミヤ
- ………
エミヤ
- 最後に一つ…
エミヤ
- ああ
エミヤ
- ようこそ、カルデアへ
じーさん
エミヤ
- ふふ…ああ…懐かしい響きだ…
エミヤ
- ありがとう、士郎
エミヤ