インサガバレンタイン2017ロアーヌ
バレンタインEDのミカエルが食べた時の会話。後半は独断会話ばかりです。
- ミカエル様、モニカ様
お呼びしてしまい申し訳ございません。
某ろあーぬ騎士
- いいえ、かまいませんわ。
でもカタリナが改まって用事というのも珍しいわね
某おひめさま
- 確かに珍しいな。
して、何の用だカタリナ?
某ろあーぬ候
- はい、実は…
某ろあーぬ騎士
- まあ、可愛らしい包み!
某おひめさま
- …これは一体…何だ?
某ろあーぬ候
- 実は異世界の文化で本日2月14日には憧…いや、
お世話になっている方にお菓子の贈り物をする習慣がございまして。
某ろあーぬ騎士
- 私もその習慣に倣って…日頃お世話になっておりますモニカ様と……み、ミカエル様にと……思い用意致しました。
某ろあーぬ騎士
- お、お菓子は、わ、私が作ったものではなく信頼出来る筋の者からですが、
よ、よよよろしければ食べてくださいませ。
それでは、し、失礼いたします……!
某ろあーぬ騎士
- カタリナ!?
…恐ろしい早さで走り去ってしまいましたわ…
某おひめさま
- ですが久しいカタリナからの贈り物は嬉しいですわ。
ロアーヌでは事ある毎に気遣ってくれて、
何かと贈ってくれた事を思い出しますわ!
某おひめさま
- ……そういえば、お前はカタリナから度々貰っていたな…。
某ろあーぬ候
- お兄様、どうか致しましたか…?
某おひめさま
- いや、何でもない。
某ろあーぬ候
- それなら良いのですが…
あ、私は後で頂きたいので部屋に置いてきますわ!
某おひめさま
- ああ、わかった…
某ろあーぬ候
- ………
某ろあーぬ候
- (…普通に考えて当たり前だな。
あれにとってモニカは護るべき護衛対象であり、仕えている主なのだ。)
某ろあーぬ候
- (むしろ身体的にだけでなく精神的にもモニカを支え続けてくれているのだ、
喜ばしい事ではないか)
某ろあーぬ候
- (今の自分はロアーヌ候でカタリナの主ではあるが、
その前はただのモニカの兄でしかなかった。
第一、防衛上の理由から余程で無い限り外部からの贈り物は断っていたからな…)
某ろあーぬ候
- (だからカタリナから個人的な贈り物など貰える訳が無いのは仕方がない状況だった…
そのはず、だ…)
某ろあーぬ候
- (いや、そもそもカタリナは外部の人間ではないだろ。
…って、私はさっきから何を考えているのだ。
ましてや大事な妹に嫉妬心を抱くなぞ…!)
某ろあーぬ候
- (…いや、何故こう思うのかは、自分自身が理解している…。)
某ろあーぬ候
- (どんな形でだろうが、あれからの贈り物が…嬉しいからだろう…)
某ろあーぬ候
- (欲しい、とは断じて言えんからな流石に)
某ろあーぬ候
- (滅多とないあれからの贈り物だ、早速だが有りがたく頂戴しよう)
某ろあーぬ候
- (包みはあれが施したのだろう。紫の光沢の入った箱に、青いリボンか。私の色に合わせてくれたんだろうな…流石のセンスだ)
某ろあーぬ候
- (ほう、コーヒーの色に似た焦げ茶色のお菓子か。
…口に入れると少しずつ溶けていく。
不思議な菓子だな。)
某ろあーぬ候
- (粒によって味が少し違うのだな。
甘いものから原料を生かした風味の物まであるな)
某ろあーぬ候
- (…例え物理的な距離は近くとも、
真の距離が遠く感じる苦さは既に乗り越えていた筈だが…どうやらこの粒は思い出してしまいそうな味わいだ。)
某ろあーぬ候
- あっという間に食べきってしまった…
某ろあーぬ候
- (余程…嬉しいかったのだな私は…)
某ろあーぬ候
- …カタリナ…
某ろあーぬ候
- 戻りましたわお兄様!
某おひめさま