【おそ松さん】ひとりっこ。⑥
初心者です。キャラ崩壊あり(?)グロ表現ありです。おそ松兄さんが1人っ子になってしまう話⑥です。面白さを求めるストーリーではないので、自己責任でお願いします!
- このストーリーは続き物になっています。まだご覧になったことのない方は、【おそ松さん】ひとりっこ。①〜⑤をお読みください。
- 6,
- 最初は優勢だったんだ。だけど、次第におされた。
- ひとり殴れば、後ろから別の奴に殴られる。
- (6対1…)
おそ松
- 勝てるわけがない。わかっていた。だけど…わからないフリをしていたかった。
- 異世界の俺は黙ってただ俺たちを見ていた。ずっと…ずっと。
- 俺も俺で本気を出せなかった。血まみれになった。視界も歪んだ。
- だけど、時間は待ってくれない。
もうすぐ夜が明ける。
明ければ、もう……
- もう…
- ────おそ松は、お兄ちゃんなんだから。皆のこと、頼んだわよ。
松代
- いつか言われた母さんの言葉を思い出した。
- 長男。
- 長男として、何ができる?
ああ、そうだ。俺は長男、長男って皆に言われるのが嫌だったんだっけ。
- っざけんなああああ!!!!!!!!
おそ松
- 近くにいたカラ松の首を掴んで押し倒した。
- ッ…!
カラ松
- いつも長男、長男ってうるさかったくせに!!!ふざけんな!!!!
おそ松
- 俺の血混じりの涙がカラ松の頬に落ちては消えた。
- …かはっ
カラ松
- このままだと、カラ松は死んでいた。
- やめろぉお!!!
一松
- 一松が俺の後ろから飛びついた。必死に俺の手をはがそうとする。
- はなせ…はなせ、はなせえっ!!
一松
- 俺の背中を泣きながら殴った。
- 邪魔だ!!
おそ松
- 俺はカラ松を投げ捨て、今度は一松の胸ぐらを掴み持ち上げた。
- …な、ん…で…
一松
- おい、はなせ!!!
チョロ松
- カラ松兄さん!大丈夫…?ねえ、兄さん!!!
トド松
- 血…でてる…
十四松
- …ッ、大丈夫だ
カラ松
- …ふざけんなよ…やめろよ、"クソ長男"!!!!!
チョロ松
- クソ長男…?
- なんでだよ…!僕らにはわからないけど…だけど、お前見てたら懐かしくなったんだよ…!!なんでだよ…わかんねぇんだよ…っ
チョロ松
- 狂ったように泣き出すかつての相棒。
- …!!
おそ松
- 俺は一松をその場におろした。
辺りを見渡せば、血に塗れた兄弟が濡れた目で俺を見ていた。
- あーあ…
おそ松(?)
- カツ…カツと足音が響いた。
- 後もう少しでおそ松を殺さずにすんだのに。…君たちが殺してくれたのにね。
おそ松(?)
- どういうこと、だ…
カラ松
- …こうなっちゃもう、必要ないね。皆、全部。
おそ松(?)
- はは、は…はははは!!!!!
おそ松(?)
- 奴は、狂ったように笑いだした。
- そうだなァ、俺には兄弟なんていねーよ
おそ松(?)
- ────全部、嘘だ。
- 必要なくなった以上、消えてもらう……みんな、無くなればいい!!!!!
おそ松(?)
- 奴は片手を上にあげた。
- さよならだ
おそ松(?)
- …!!!
おそ松
- 俺は奴に向かって走った。
- (間に合え、間に合え間に合え間に合…)
おそ松
- …奴は、上にあげた手を、勢い良く地面に叩きつけた。
- ダアアァン
- 爆発音が鳴り響いたかと思うと、あっという間に地面が切り裂けた。
俺たちは、上下左右わからないまま飛び散った。
- 「兄さん!」
- 兄弟の誰かの声が聞こえて気がつけば、深い亀裂の向こうに兄弟はいた。
- すごく…悲惨な状態で。
- 皆は今にも死にそうだった。さっきの攻撃のダメージも深い。話すのもギリギリ。横たわる兄弟たちは、皆俺の方を見ていた。
- …やっと引き離せた。なあ、おそ松?
おそ松(?)
- くそっ…
おそ松
- おそ松兄さん。。
- だから言っただろ?俺とお前とでは次元が違うって。…早くしないと時間切れだよ?
おそ松(?)
- …っ!!
おそ松
- 右腕に突き立てられた刃物から赤黒い液体が滴り落ちた。
- なぁー、痛いだろ?はじめっから俺の言う事聞いてりゃよかったのによぉ?馬鹿だなぁ、お前は。
おそ松(?)
- 奴は刃物を左右に動かす。
- 馬鹿は…どっちだ!!
おそ松
- 俺は奴の腹を思いっきり蹴飛ばした。
- ガハッ…!
おそ松(?)
- 奴は血を吐いて吹っ飛んだ。
- なんで…!
おそ松(?)
- お前俺を知らないのか!?カリスマレジェンド松野おそ松だ!!!!
おそ松
- 俺はドンッと自分の胸を叩いてみせた。
- ……
おそ松(?)
- こんな痛み、兄弟を失った痛みより全然痛くないし!!!
おそ松
- 俺は駆け出した。
- 兄弟のほうへ……。
- 今回はここまでです!!物語もそろそろ終盤!最後まで見ていただけると嬉しいです!また次回でお会いしましょう!