【おそ松さん】ひとりっこ。⑤
初心者です。キャラ崩壊あり(?)おそ松兄さんが1人っ子になってしまう話⑤です。面白みを求めるストーリーではないので、自己責任でお願いします。
- このストーリーは続きものになっています。まだ御覧になっていない方は、【おそ松さん】ひとりっこ。①〜④をお読みください。
- 5,
- ………う。
おそ松
- あ?
おそ松(?)
- …違う!!
おそ松
- 確かに俺は…ダメなお兄ちゃんだ…。だけど…お前なんかよりはずっと…、ずっと兄弟のことを想ってる!!
おそ松
- へぇ。よく言えたね?
おそ松(?)
- …。
おそ松
- じゃあ、夜が明けるまでに俺を殺れば?言っとくけど、俺、帰る気ないから。どうしてもお前が兄弟といたいって言うなら、そうしなよ。でも…俺の作戦邪魔する奴は許さないから。ここからは…殺し合いだから。
おそ松(?)
- それしか方法は…ねぇーのかよ?
おそ松
- ないよ。
おそ松(?)
- …わかった。ただし、俺も本気でいくよ?
おそ松
- 俺はニッと笑った。
- へっ…ニートの本気、ねえ?
おそ松(?)
- ───戦争の、開幕だった。
- おい…、お前ら
おそ松(?)
- …どうしたの、兄さん
一松
- …アイツの味方には絶対つくな。いいか?絶対にだ。
おそ松(?)
- …当たり前でしょ、なんで俺らが兄さんを裏切らなきゃいけないの?
チョロ松
- 頼んだ。…それと…
おそ松(?)
- …?それと?
トド松
- 俺の目の届かないところで戦うな。…約束しろ
おそ松(?)
- (思い出されたりなんかしたら、めんどくさいからな…)
おそ松(?)
- (1対6でこっちが不利…だけど、有利なところもある。)
おそ松
- もちろん、不利なことの方が多い。俺の唯一、有利なこと。それは……
- (兄弟と過ごした時間が……アイツより圧倒的に多い、ってとこかな…)
おそ松
- あくまでも、兄弟に大怪我を負わせることはできない。…狙うは、異世界の自分だった。異世界の自分を倒せば、狂った弟たちをどうにかできるかもしれない。…いや、上手くいけば、奴を殺す前に弟たちを元に戻らせることができるかもしれない。
- はは、久しぶりだな。こんなに頭をつかうのは。
- (とりあえず…、どっか隠れる場所を…)
おそ松
- 『探さないと、な』か?
おそ松(?)
- お前…いつのまに…!!
おそ松
- へっ…。言っただろ?お前と貴様とでは次元がちげーんだよ。それに今、この世界はもう俺の支配下にある。誰も俺には逆らえない。
おそ松(?)
- お前…なんでそんなに…
おそ松
- 俺はな…!要領がいいんだ。働いて、チビパンから色んなもん買って、いろんな能力を手に入れた。…そして今は兄弟という名の手下がいる。
おそ松(?)
- 奴は黒い笑みをつくった。
- …兄弟がいれば、もう敵なんぞいなくなる。最強が6人もいればなぁ!!もう世界は俺のもんだ!あとはお前に消えてもらうまでだ、おそ松!!
おそ松(?)
- …ばっかじゃねぇの。
おそ松
- あ?
おそ松(?)
- 兄弟ができた!?てめーの兄弟じゃねーし!!世界を支配!?てめーに従わない俺がいる時点で支配じゃねぇ!!!
おそ松
- …馬鹿はてめーだ、おそ松…!!!
おそ松(?)
- ……ッ!!
おそ松
- 奴は俺を殴った。俺は10mほど吹っ飛んだ。
- …なんでそんな余裕かませんのかわかんねえな!俺には!!俺とお前とでは月とすっぽんの差があるだろ、俺をなめんな!お前、余裕だけは俺以上か!!
おそ松(?)
- …そーゆーところが馬鹿だってんだよ。
おそ松
- ッ!!
おそ松(?)
- いつだって俺が一番とか、ありえないから。言っとくけど、それ全然兄弟思いやれてないからね?なんか勘違いしてるみたいだけど、どこもいいお兄ちゃん要素ないから。
おそ松
- 俺は兄弟の幸せを願っているだけだ。お前こそ勘違いしているようだな。
おそ松(?)
- ───そうだよ。
- だって、兄さんは僕らがちゃんとした人間になれるようにしてくれてんだよ。…もうニートも卒業。
十四松
- 十四松が俺の背後に歩み寄る。瞳は血のように赤かった。
- …邪魔しないでほしいな、偽松兄さん。
トド松
- その隣に、トド松。
- 赤の他人にグチグチ言われる筋合いないんですけど?
一松
- 真っ赤な目を光らせて一松は言った。
- 逃げた方が自分の為かもよ?
チョロ松
- 相棒の不気味な笑みが揺れた。
- 今すぐ消えてもらう、さよならだ。
カラ松
- 関節をはずしながら。
- 俺は四方八方を取り囲まれてしまった。皆、真っ赤な瞳をしていた。尋常じゃないなにかを感じる。
- (やっべえ…)
おそ松
- 俺は見慣れない兄弟を見つめた。
- 今回はここまでです!いつも見てくださっている方、本当に感謝しています!大変長々しいですが、まだ続きはあるのでよろしくお願いします!