【おそ松さん】ひとりっこ。①
初投稿です!キャラ崩壊あり(?)おそ松兄さんが1人っ子になってしまう話です。面白さを求めるストーリーではないので、自己責任でお願いします。
- (生まれた時からずっとあいつらと一緒で。俺と生まれた5人の同じ顔は…もう、見飽きるほどで……)
おそ松
- (共に生まれて二十数年。…あいつらと離れることはなかった。喧嘩をすることはあっても、本当に…本当の意味で離れることはなかった。)
おそ松
- (────そう、あの日までは。)
おそ松
- (なんでかな?あの日…俺、異常にムシャクシャしてた。)
おそ松
- おいおい、今日も結構いってんぞ?毎日毎日ツケにしやがって…そろそろかえりやがれ!
チビ太
- おそ松兄さん、ごちそうさまでーーす☆
トド松
- いつもどおり…本当に、いつも通りだったのだ。
- こーゆー時でこそ、長男として!!
チョロ松
- …フッ、長男だな
カラ松
- …長男…
一松
- 長男ー!長男ー!!
十四松
- 俺は怒鳴った。
- ……るっせーな!!!!
おそ松
- あの時のシンと静まり返った感覚は…今でも、忘れない。
- …おそ松
カラ松
- ……お前らいつも長男、長男って…俺ら六つ子なんだから同い年だろうが!!!
おそ松
- 酔ってた、のだろうか?
- できるなら、俺も1人っ子がよかったよ!!!あのなぁ、みんな勘違いしてるみてーだけど、六つ子って5人の仲間がいるわけじゃないからね!?5人の敵だから!!!
おそ松
- おい…お前、酔ってんのか?
チビ太
- …うるせぇなあ!?
おそ松
- おい…
カラ松
- カラ松が、俺の振り上げた手を防ごうとしたのは、覚えている。……他のみんなやチビ太が心配そうな顔をしていたのも…覚えている。
- ……消えろ…
おそ松
- この後は、覚えていない。全く、本のページが破けたみたいに、突然…
- 1 , 変な世界
- だいぶ空の高いところまでのぼってきた、やかましい太陽が、俺の目を覚まさせた。
- いつもより…なんだ、涼しかった。
- うんっと大きくのびをした。わざと、隣で寝ているチョロ松に当たるように。
- だけど、俺の腕はチョロ松には当たらずに、おろされた。
- ……?
おそ松
- しばらく、寝ぼけていた。そんで、正気になって、やっと気がついた。
- (あれ…?アイツらは?)
おそ松
- 六つ子で寝られる大きな布団は、一人用になっていた。もちろん、枕も一つ。
- 部屋が急に広く感じた。
- (おっかしいなー…確か昨日、チビ太のところにオデン食べに行って……それで、どうしたんだっけ?)
おそ松
- おそ松。いつまで寝てるの?会社は??
松代
- 母さん、皆は?
おそ松
- 皆?父さんのこと?…それならとっくに会社に行ったわよ。ほら、あなたも早く行きなさい。
松代
- …。行くって、どこに?
おそ松
- ?会社よ。なぁに?まだ寝ぼけているの?
松代
- 母さんはわらいながらこの部屋を出ていった。俺は何が起こったのか、理解できなかった。
- おそ松、今日会社休んだでしょう?
松代
- 夜になって、母さんが俺に聞いてきた。
- 具合でも悪いの?
松代
- …悪くない。
おそ松
- 何かおかしい。…というか、全てがおかしかった。弟達は何故かいないし、俺も就職していることになっている。
- 俺はその日結局、一睡もできなかった。
- ☏︎プルルルル…
- はーい、松野でーす
おそ松
- おそ松くーん!デート行こう?今日約束したでしょー!
トト子
- と、トト子ちゃん!?…なんで!?
おそ松
- なんでって、約束したでしょ?やだ、もう忘れたの?もー!!
トト子
- えっ、あ、ごめん!!いやー…俺、風邪ひいちゃってさー…💧
おそ松
- え、本当!?大丈夫!?今まってて、すぐにお見舞いに…
トト子
- いやいやいや!!大丈夫、大丈夫だからっ!!じゃあ!!
おそ松
- ☏︎ガチャン
- どうなってるんだ、この世界!?!?
- 俺は裸足のまま、外へ飛び出した。
- 見てくださり、ありがとうございました!まだまだ続きます!!