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ひとり劇場

命綱

欲求を満たすことで日々を繋いでいた少年の話。

命綱
僕は甘いものを食べても満たされなくなった。
それは僕にとって致命的だった。
食べても食べても食べている心地がしなかった。美味しいと思えなかった。
ショートケーキ、モンブラン、マカロンにエクレア、シュークリームも大好きだった。
それなのに…
今日の彼女たちは僕に冷たかった。いつもなら甘美な味を僕に提供してくれるはずなのに。
僕に愛想を尽かしたのだろうか。それとも僕の味覚がおかしくなったのだろうか。
どちらにせよ僕は彼女たちに見捨てられたのだ。
彼女たちは僕の全てだった。それを失ったのだから文字どおり致命的だった。
僕にとっては。

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投稿日時:2017-01-17 23:41
投稿者:夢魔
閲覧数:2

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