トイプーの逆襲
フィクション
- トイプーの逆襲
ただの犬
- ワン!
トイプーのぷーちゃん
- わっ!ビックリした!
ただの犬
- わはは、いきなり吠えられてビクッとしてるぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- あ、おまえは!
ただの犬
- おまえにドヤ顔だと言われたトイプーのプーちゃんだぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- 確かにおまえはあの時の犬
ただの犬
- おまえが犬及びトイプーに対する風評被害を起こしてると知って、おしおきにきたんだぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- そんな・・・大したこと言ってないし、確かにあの時ドヤ顔してたでしょ
ただの犬
- あれはドヤ顔じゃないんだぷぅ。デフォ顔なんだぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- えーーーーー!
ただの犬
- じゃあこの攻撃を受けてみろぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- え、そんないきなり
ただの犬
- 丸い瞳でウルウルじっと見つめる攻撃!
トイプーのぷーちゃん
- ああ、まぶしい!心が揺らされるぅ!
ただの犬
- どうだ。おまえにはこんな攻撃できないだろうぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- ううう
ただの犬
- 次は小さい舌をチョコンと出してハッハッ攻撃だぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- ううっ、薄くてピンクの小さい舌が小刻みにピロピロと揺れているー
ただの犬
- どうだ。可愛いだろうぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- ううっ、可愛い
ただの犬
- これだけでもだいぶ弱ってるみたいだな。もうトドメをさしとこうぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- え、トドメだなんて。私やられますんの?やめてくれなはれ!
ただの犬
- 犬の掟は厳しいのだぷぅ。さあ、覚悟しろ!ぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- あああ、やーめーてー!!!
ただの犬
- 5分後
オフクロさん
- うう、自分生きてる。だがしかし、何か違和感があるぞ。もしや改造犬に・・・!
ただの犬
- 改造犬よりもっといいことしてやったぷぅ。この鏡を見てみろ!
トイプーのぷーちゃん
- なんじゃこりゃあーーーーっ!!
ただの犬
- 可愛いトイプーカットにしてやったぞぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- 可愛いトイプーカット・・・なのに自分には全然似合わない。むしろ変な犬になってる。やられた!
ただの犬
- まあ、犬としての可愛さのレベルが違うということだぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- うう、ダメだ。かなりの精神的ダメージを受けてしまった。おらのMPはほとんどゼロだ
ただの犬
- 負けを認めるんだな
トイプーのぷーちゃん
- はい、く、悔しいけれど認めます。私は可愛くない負け犬です・・・
ただの犬
- それにしても、なぜ犬がハサミを持てるのか??
ただの犬
- ふふ、今時のトイプーは自分の毛ぐらいはセルフ刈りができるのだぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- しかし、犬の前足はハサミを持てない形状のはず・・・しかし、ちゃんと持ってる!
ただの犬
- ご主人さまに整形してもらったんだぷぅ。共立美容外科ー♪
トイプーのぷーちゃん
- そ、それではなぜペットショップでわざわざトリミングをしていたのか
ただの犬
- あれはご主人さまの財力を世間に知らしめるためのパフォーマンスだぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- なんと・・・そんなカラクリがあったとは・・・私はペット犬の世界を知らなさすぎた・・・!
ただの犬
- 犬とトイプーとその飼い主をナメるなぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- す、すみませんでした!
ただの犬
- まあ今日はこれぐらいにしといたる。今後また何かあったら・・・わかっているなぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- は、はい!
ただの犬
- 最後に言っておくぞ。イヌハブは常におまえを監視している。忘れるでないぞぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- イヌハブ!
ただの犬
- おまえも知っておろう。あのイヌハブじゃ。
トイプーのぷーちゃん
- こ、怖い!
ただの犬
- ではさらばじゃ。ぷぅ
トイプーのぷーちゃん
- あああ、風のように消えてしまった
ただの犬
- しかし、イヌハブが絡んでいるとは・・・恐ろしい。何か自己防衛の方法はないものか
ただの犬
- にゃーん
我が家のまゆちゃん
- おお、ミケ。聞いてくれ。実はイヌハブが・・・
ただの犬
- にゃーんゴロにゃーん
我が家のまゆちゃん
- ・・・?!
ただの犬
- にゃにゃにゃにゃアフーンウフーン
我が家のまゆちゃん
- いかん。発情期に入っとる
ただの犬
- あぁぁぁぁウニャーンゴロゴロ・・・
我が家のまゆちゃん
- こりゃダメぽ
ただの犬
- ありがとうございました
オフクロさん