私の兄が◯すぎる件について
暇で書いたものです。ちょくちょく更新するかもしれません。
- 妹「ダンボールの中からお兄ちゃんが出てきた……」
兄「妹よ、待ってたか?」
妹
- いや、待ってないし…なんでダンボールの中に入ってたの?
妹
- さっき言われたろ?お届け物って
兄
- そうじゃない!だから、なんでお届け物でお兄ちゃんが出てくるの!?
妹
- そりゃ、妹が一人暮らしするっていうから心配だから
兄
- だからってお届け物じゃなくても!
妹
- んな事言われても
兄
- 泊まりに行くっていうと絶対に来るなって言われるから
兄
- 当たり前でしょう!?
妹
- いつまでもお兄ちゃんお兄ちゃんって言ってらんないもん
妹
- だが、お兄ちゃんは心配なんだ
兄
- 心配しないでって言ってるの!
妹
- そんなに怒らなくてもいいだろう
兄
- ダンボールから顔と手足が出てる◯兄に怒らない妹がどこにいるの
妹
- ここに
兄
- お兄ちゃん、流石に殴られたいの?
妹
- それはやめてくれ、全裸なんだ俺
兄
- 目に見えて全裸ってわかるよ……
妹
- にしても、玄関綺麗だな
兄
- 話しそらさないで
妹
- なんで裸なの?
妹
- 服があると荷物的に重いからに決まっているだろう
兄
- いや、普通に着てきてよ
妹
- とかいいながらダンボールの中に入ってる
兄
- 着ろよ
妹
- 妹よ、なぜそんなに冷たいんだ!
兄
- そんな妹に育てた覚えはないぞぉぉぉぉぉぉっ!!
兄
- お兄ちゃんに育てられた覚えない
妹
- 何を言うか!
兄
- お母さんの手間を取らせて何を言うかこの兄は
妹
- まぁ、いいけど……お兄ちゃん、急に顔と手足出されるとびっくりするよ
妹
- すまん、妹の声にいてもたってもいれなくてな
兄
- 帰れ実家に
妹
- そんな冷たいことをいうなよ、我が優しい妹よ
兄
- そんな事言われても「いいよ」って言うわけないよ
妹
- というか、帰ってくれた方が嬉しい
妹
- ダンボール姿で帰れと言うのかね!?新幹線に乗るんだぞ!?
兄
- だったらそのダンボール脱げよ
妹
- ここで全裸になれと?
兄
- 私、ブラコンじゃないからやめて
妹
- あとそこまで言ってない
妹
- それに服あるんだったら着てよ
妹
- じゃあ、どうしろと!?
兄
- ちゃんとした服を着て帰ってって言ってるでしょ!?
自分で持ってきたんなら着てよ!
妹
- そんなっ!ちゃんと妹が通う学校に転校生として手続きも済ませたのにっ!
兄
- え
妹
- え?
兄
- 今なんて?
妹
- いや、別に?
兄
- 聞き捨てならない事を言わなかった?
妹
- 妹が寂しくならないようにしただけだ!
兄
- だから転校手続きしたの?
妹
- おうっ!
兄
- 最低……
妹
- こうして、私は大嫌いな兄とまた共に過ごさなければならない日々が始まった
妹
- 最低とはなんだ最近とは
兄
- このシスコン◯兄!帰れ!
妹
- そんな言い方するなよー
兄
- 最悪、折角の楽しい一人暮らしだっていうのに!
妹
- だが、俺がいるからにはもっと楽しいぞ
兄
- 楽しくないから……
妹
- 兄は未だにダンボール姿で言っているが
これで家事ができるのには感謝すべきなのかすべきではないのか……
妹
- …………住ませてあげる変わりに家事とかやってね
妹
- おう、任せろ
兄
- …………そこはちゃんと聞くんだ
妹
- 妹のお願いは何でも聞くぞ
兄
- じゃあ、帰れ
妹
- 帰る以外な!
兄
- 何でもって言ったじゃん!
妹
- それでも帰らない!
兄
- お兄ちゃんの馬鹿!
妹
- 馬鹿だと!?
兄
- 自慢の妹に馬鹿と言われたらお兄ちゃん立ち直れないぞっ!
兄
- 帰ればいいのになんで帰らないの……
妹
- 立ち直れないなら帰ればいいと思うんだけど
妹
- 帰れと言われて帰ると思ったか!
兄
- ですよねー
妹
- どうしたものかこの兄は
妹
- もうやだ……
妹
- 妹が心配だから来たというのに!
兄
- それが迷惑なんじゃん!
妹
- なんだと!?
兄
- 今気付いたようなことを言わないでよ!
妹
- というよりダンボール脱ぎなさいよ!
妹
- お、そうだった
兄
- なにその、今思い出した言い方は
妹
- ちょっと待ってろ
兄
- 突然、兄はダンボールに入ってガサゴソと音を立てて何かをし始めた。
妹
- ……お兄ちゃん……?
妹
- なんだ?妹よ
兄
- なんか、ダンボールが動いてるの怖い
妹
- なぬっ!?
兄
- どこにそんなダンボールがあるんだ!
兄
- 目の前のお兄ちゃんが入ってるダンボールです
妹
- 俺かよ!
兄
- 兄はニョキッと出てきた。
どうやら服を着ていたらしく、ちゃんとズボンとシャツを着ていた。
だが、まだダンボールに手足と顔が出てた。
兄
- だからね、ダンボール邪魔脱いで
妹
- お、気付かなかった
兄
- ………………
妹
- どんだけ自然体なのそのダンボール姿……
それとも兄が馬鹿で天然なせいなのか……?
妹
- なんでそんな冷たい目なんだ
兄
- 自分の姿を見てから言って
妹
- そんなにおかしいか?
兄
- ダンボールがね
妹
- そうか、それはすまなかった
兄
- 謝るくらいなら帰れよ
妹
- それは嫌だ
兄
- ですよねー…………最低
妹
- なにをっ!
兄
- お兄ちゃんは最低!
妹
- ここまで言ってしまったが、どんな反応をするのだろうか
妹
- 俺が最低だと!?
兄
- そうだよ!
妹
- そんなはずがない!俺は妹の為に来たのに!
兄
- 意味がわからない。
兄の言葉に何も言えなくなっていく。
妹