臆病マスターと寂しがり屋な女の子【3.5】
【03】の番外編です
- 臆病マスターと寂しがり屋な女の子【3.5】
- …すぅ…
結月さん
- (…ガチャン)
- (…ドアの音…?)
(心の中)
- …!
結月さん
- 声が出ない
- ???
結月さん
- (あれ…なんで…)
(心の中)
- 何度やっても出ない
- (そもそもここは何処…?)
(心の中)
- 知らない天井
知らない風景
知らない部屋
知らない匂い
- (なんで私はこんな所にいるの…?)
(心の中)
- とりあえずベットから出てみる
- !
結月さん
- (ト、トイレ…)
(心の中)
- 足早にトイレに入り、ふと気づく
- (あれ…なんで私トイレの場所知ってるの…?)
(心の中)
- 腑に落ちない
- (偶然…)
(心の中)
- にしてはおかしい、
そもそもここは初めての場所で不安になる筈…
それなのに…
- (なんで私は普通なの…?)
(心の中)
- 不安…というより少し安心している自分がいる
- (とりあえずトイレから出て部屋を見て回ろうかな…)
(心の中)
- しっかりと流して部屋を見回る
- (やっぱりここがどこか分からない…)
(心の中)
- 玄関、お風呂場、キッチン、周囲を見ても記憶にない
- (とりあえず今現在の分かってる事は、声が出ない、場所が分からない、そしてなぜか男用の服がある…)
(心の中)
- そして一番理解出来ない事
- (そして、何故か私は【1度も迷わなかった】)
(心の中)
- (知らない人の部屋なのに…なんで?もしかしたら体は覚えていて記憶が…ない?)
(心の中)
- 記憶を辿ってみる
- ……………。
結月さん
- そして気づく
- (あれ…?)
(心の中)
- 記憶が
- (嘘…)
(心の中)
- 起きた前の記憶が全て無いことに
- (私の名前は結月ゆかり…
そしてVOICEROIDでありVOICEROID…それで…それから…!!)
(心の中)
- 頭を働かせ思考する
私は何であり、何なのか
ここはどこなのか…
すると何かが起動する音が聞こえた
- …?
結月さん
- どうやらパソコンが勝手に着いたようで
デスクトップの画面が表示されている
- (もしかして…)
(心の中)
- 勇気を出してパソコンを見る
- (やっぱり…だから声が出ないんだ…)
(心の中)
- さっきまで寝ていたベットに腰掛け、理解する
- (ここに【私】は居ないんだ…)
(心の中)
- パソコンには【結月ゆかり】がインストールされていなかった