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ひとり劇場

FFⅩ マカラーニャ湖②

サーフ系久保帯人が主人公(?)

久保帯人(?)
FFX マカラーニャ湖②


「了解っす!」
ユウナは、笑って言った。
「では、ユウナ様」
話が終わると、ユウナはトワメルを先に、寺院へと歩みを進める。 帰って来たら、また『笑顔の練習』しような。
ユウナの姿がだんだん遠ざかっていく。
「ユウナん、大丈夫かな…」
リュックが、心配そうに胸に両手を当てている。 背筋を伸ばしたり、つま先で立ったり、落ち着かない様子でユウナを見送る。
「心配いらないって。 何かあったら…」
ピーッ——
親指と人差し指で作った輪っかを、一瞬だけ力強く鳴らしてみせる。
「ふふ……」
ルールーが、組んでいた右腕を解いて、はにかんだ口許を覆って見せた。 両腕を下ろすと、進み出てくる。
「今はユウナを信じましょう。あの娘なら、きっとうまくやるわ。 わたしたちがすべき事は、ユウナを信じることよ」
「そうだな…よし、そんじゃ、今のうちに早いとこ旅の準備、済ませとくか」
ワッカはそそくさと、そばにある旅行公司 に入っていく。
「……っ!」
突然、リュックが息を呑んだ。 さっきまでそわそわした様子だったのに、両目を大きく見開いて口をわななかせている。
「あ〜〜っ!!」
叫び声を上げたリュックを、皆が一斉に振り返る。 同時に、驚愕に満ちたその視線を辿る。
すると、そこには、
「あ…あ〜…何で…」
機械仕掛けのスノーボードにまたがって、3,4人のアルベド族がユウナたちを取り囲もうとしていた。
「アルベド族だ!!」
リュックの悲鳴を聞いて飛び出してきたワッカが叫ぶ。
なりふり構わずユウナのもとへ駆け出したワッカに続いて、オレたちも後を急ぐ。
「任せろ」
「かたじけない!」
ユウナたちをかばうようにアルベド族の前に立ち塞がり、トワメルに寺院へと急がせる。
「ユウナ様!!」
ユウナの手を引いてこの場を離れようとしたトワメルだが、しかしユウナはその手を振りほどいて仲間のもとへと戻ってきた。
「ユウナ! 無事か?」
「うん、おかげさまで」

 

投稿日時:2016-08-24 07:41
投稿者:久保帯人(?)

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