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ひとり劇場

風紀委員かただの友達 。

恋愛物語 1話

「ちょっと!!いい加減校則守って!!」
廊下でいつもの声が響く 。
ヤンキーの坂本と風紀委員の前田 。
夢小説では良くある展開 。
『またやってんなー、有名カップルさんよぉw』
『風紀委員も大変だね〜笑笑』
『あの二人付き合ってんの?』
『あれで付き合ってないらしいw』
『いつか付き合うでしょ笑笑』
『それなー笑』
周りに居る人達がよく言う『有名カップル』というのも聞き飽きた 。
だがそんな中、1人の少女がため息をついた。
「わたしじゃだめかな、」
そう、ため息をついたこの少女、佐藤 。
『有名カップル』と呼ばれている2人の男の方、
坂本の友達であり、
坂本へ恋心を抱いている人である 。
ある日の放課後 。
坂本の事が好きな少女、佐藤が風紀委員である前田に呼び出された 。
いじめとかでは無い 。
2人は仲が良かったのだ 。
前田「私、坂本さんの事、好きかもしれないの、、」
そう言われた時、思わず佐藤は固まった 。
そして第1に佐藤が思った事 。
『叶わない』
佐藤「あ、そ、そっか、!!」
前田「でも、佐藤ちゃん仲良いよね、?」
前田「良かったら手伝ってくれたり...」
佐藤「あぁ、いいよいいよ、笑」
前田「ほんと!?やった、!!」
佐藤「はは、笑任せてよ、」
ここから佐藤の恋は終わった 。
「ほんとに最悪、」
「もう嫌だ、、」
なんて放課後に坂本が横に寝ている中考えていた時、
寝ていたはずの坂本が佐藤に話しかけた 。
坂本「何考えてんだよ?」
佐藤は飛び跳ねた 。
突然失恋した男に話しかけられてはびっくりする以外に何も無い。
佐藤「え、あ、し、失恋、?しちゃって、、」
坂本「え、お前好きな奴居たの、」
佐藤「うん、もう無理だと思うけどね〜、」
坂本「なんで?告ったの?」
佐藤「良い感じの人が居るって、」
坂本「え、そいつが言ったの?」
佐藤「そいつ、?」
坂本「あー、っと、佐藤の好きな奴」
佐藤「いや、見るからにいい感じで、笑」
坂本「あー、な?」
佐藤「坂本くんと前田さんみたいな感じ、笑」
興味本位で本当の事を言ってしまう佐藤 。
坂本「周りから見たら良い感じなのかあれ」
佐藤「見るからに、笑」
坂本「しょーじきだるいけどな〜、w」
佐藤「えっ、」
坂本「?」
佐藤「待って、好きじゃないの、、?」
坂本「あいつを?」
佐藤「うん、前田さん、」
坂本「好きじゃねーよw」
坂本「俺好きな奴他にいるしな〜w」
佐藤「えっ!?」
佐藤「い、いるの、、」
坂本「おー笑」
佐藤「だっ、だれ!?」
坂本「教えてやんねー笑」
佐藤「特徴だけでも!!!」
坂本「しゃーなしな?最近失恋したって奴笑」
佐藤「え、」
一瞬よぎる『私かも、』という考え 。
だが、すぐに『そんな訳ない』という考えに変わる。
佐藤「ほ、他には、?」
坂本「んー、必死に俺の好きな人探ってる奴、?w」
佐藤「えっ、?」
佐藤「私以外に好きな人居るって言ったんだ、、?」
坂本「1人にしか言ってませーん。」
佐藤「、」
佐藤「そ、それっ、て、、」
佐藤「わ.....」
前田「忘れ物したぁ〜、」
佐藤が「私、?」と聞こうとすると、前田が教室へ入ってくる 。
前田「あれ、何してるの?」
坂本「寝てただけですけど」
前田「早く帰りなさい!笑」
坂本「だりぃ〜」
前田「佐藤ちゃんは、?」
前田「何、してたの、?」
佐藤「あ、えーっと、考え事しててさ、」
前田「そーなんだ、?」
佐藤「うん、放課後の教室ってなんか心地よくて、、笑」
前田「あー、確かにっ!!」
佐藤「そろそろ帰るね、」
前田「あっ、一緒に帰ろ!!」
佐藤「いいよ!」
前田「坂本さんも早く帰りなよ!!」
坂本「へーへーわかりましたー」
前田「もー!!」
前田「ねぇ、ほんとに2人で何してたの。」
佐藤「え、?」
前田「坂本くん、起きてたし、」
佐藤「たまたまだよ?笑」
前田「そ、っか、」
前田「ねぇ、付き合えるかな、?」
佐藤「行けるよ!!」
佐藤「あっ、今度好きな人聞き出しとく!!」
前田「えっ、ほんと!?」
佐藤「うん!!」
前田「なんか元気じゃない??笑」
佐藤「え、そーぉ?笑」
前田「うん、笑」
前田「あ、私こっちだ、」
前田「またね、」
佐藤「あ、うん!またね!!」
やはりあの二人はお似合いだと思ったが、坂本が言った言葉が自分にしか当てはまらなく、少しテンションが上がっている 。
さて、坂本は誰が好きなのだろうか 。
『風紀委員かただの友達 。』

15  

投稿日時:2023-12-12 14:19
投稿者:空 白 。

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