もしもパルデア四天王がシェアハウスをしていたら。第三十八話
未だに来ないゲンガーのトレーナー。困りながらもゲンガーを悲しませないために、必死になる四天王達!一方その頃同時刻のカントー地方タマムシシティに謎の青年がやってきて…?
- リーグに迷子?その3
- 翌日…
- む……来んなぁ…
チリ
- そうですね…
アオキ
- ま、まぁまぁ…
まだ一日だけですから!
ハッサク
- きっと来てくれますの!
ポピー
- …ゲン…
ゲンガー
- 不安そうに呟くゲンガー。
- 他にもなんかしなアカンのやろか…
チリ
- おはようございます、皆さん。
オモダカ
- コツコツとヒールの音を
立てて歩み寄るオモダカ。
- あ、トップ!おはようございます〜
チリ
- おはようございます。
アオキ
- おはようございますですよ
ハッサク
- おはようございますですの!
ポピー
- ゲンッ!
ゲンガー
- オモダカを見て、ゲンガーも
元気よく挨拶をする。
- ゲンガーも、おはようございます
オモダカ
- さて、今日は挑戦者も来ませんし、ゲンガーのトレーナー探しですね。
オモダカ
- 来て早々ですが、小生実はですね、学校最強大会に参加する事になりまして…その準備と授業があるのです
ハッサク
- へぇ、珍しいなぁ!
チリ
- ですので、今からアカデミーに向かわせていただきますね。
ハッサク
- …ハッサク、余裕があれば、生徒に声をかけてもらえますか?
オモダカ
- 了解しましたですよ!
任せてください!
ハッサク
- 一方その頃……
- カントー地方 タマムシシティ
- …はぁ…今日も今日とてスイクンは見つからん…一体どこにいるんだ…
ミナキ
- む?あれは貼り紙…?まさか!!
スイクンの目撃情報か!?!?
ミナキ
- そう言って貼り紙に駆け寄るが、実際は…
- 迷子のゲンガー 保護してます。
思い当たりのある方は、
パルデア地方ポケモンリーグまで。
- 迷子の…ゲンガー……?
ミナキ
- まさかとは思うが……
ミナキ
- ━━━━━━━━━━━━━━━
- オレンジアカデミー 美術室
- はい!これで授業はおしまいです!お疲れ様でした!そして皆さんに聞きたいことが…
ハッサク
- そっと貼り紙をポッケから取り出す
- こちらの貼り紙、街中で見た人もいるのではないでしゃうか!
ハッサク
- もしも心当たりがあれば、ポケモンリーグの人や先生に教えてください!
ハッサク
- はーい!ねぇ、キミのゲンガーじゃないの?
生徒B
- ボクのゲンガーはもっと小さいよ!それに今はボックスに預けてるし…
生徒A
- あ!でもハッサクせんせー!
生徒A
- …はい!どうかしましたか?
ハッサク
- 朝ね!背の高いお兄さんがその貼り紙持って走ってたよ!
生徒A
- 確か…ベイクタウンの辺り!
生徒A
- なるほど!どんな人だったか思い出せますか?
ハッサク
- うん!えっとね〜……
生徒A
- ━━━━━━━━━━━━━━━
- ポケモンリーグ本部
- もうすっかり夕暮れ時ですね。
アオキ
- せやなぁ……
チリ
- ゲンガーさんのトレーナーさん来ませんの……
ポピー
- …ゲェン……
ゲンガー
- 悲しそうに呟くゲンガー。
- 大丈夫や!こんな事ありがちやもん。でも絶対にトレーナーと再会させたるで!
チリ
- そうですよ、ご安心ください。
アオキ
- もしかしたら、ハッサクおじちゃんが手がかり掴んだかもですの!
ポピー
- ただいま戻りましたですよ!!!
ハッサク
- バァン!!!!と大きな音を立てて、
ハッサクがずかずかと入ってくる。
- ……ハッサクさん、扉壊れるて…
チリ
- ああすいません!手がかり、掴んできましたですよ!
ハッサク
- ……噂はなんとやら、ですね。
アオキ
- では!発表しますよ!!
ハッサク
- 数分後……
- 金髪でマフラー着けてる…
チリ
- 男の人……
ポピー
- どこかで聞いたことがあるような…
アオキ
- ゲェン!ゲン!
ゲンガー
- 元気よくゲンガーが飛び跳ねる
- おっ、ゲンガー?もしかしてやけど当てはまっとるん?
チリ
- ゲンッ!
ゲンガー
- おー!!
チリ
- 伝わるものなんですね……
アオキ
- その時、
- ……ゲンガー、お迎えですよ。
オモダカ
- 入口からオモダカがやってくる。
- ……!!
ゲンガー
- スキップしてオモダカに近付くゲンガー。
- …さぁ、行きましょう。
ご主人が待ってますよ。
オモダカ
- ゲンッ!
ゲンガー
- ポケモンリーグ本部前
- ……連れて来ましたよ。
オモダカ
- ああ!ゲンガー!よかった…!!
???
- ごめんよ、独りにさせてしまって…
???
- ゲンッ!ゲンゲンッ!
ゲンガー
- ぎゅっと抱き締められ、ゲンガーは怒ったようにしながらもニコニコ笑っていた。
- …あなたは…
アオキ
- ああ、自己紹介がまだでしたね、すみません。
???
- ……ぼくはジョウト地方エンジュシティのジムリーダー、マツバです。
マツバ
- ゲェンッ!
ゲンガー
- マツバ…ああ!あの修験者の!!
チリ
- ジョウト…中々の遠路ですよね、一体どうして…?
ハッサク
- ええっと、それが……
マツバ
- ━━━━━━━━━━━━━━━
- ゲンガー!シャドーボール!!
マツバ
- マルマイン!ほうでんだ!!!
ミナキ
- ふふ、腕を上げたね!!
マツバ
- ははっ、そうだなっ!!
ミナキ
- さてと、そろそろ終わりにしよう!ゲンガー!ナイトヘッドだ!!
マツバ
- マルマイン!10万ボルト!!
ミナキ
- その時……
- マツバの後ろから襲いかかる
バンギラスとハガネール。
- マツバ、危ない!!
マルマイン!かみなりだ!
ミナキ
- なっ……!?
マツバ
- …あ、ありがとうミナキくん。
マツバ
- 大丈夫だ!だがこの二匹…一体どこから!?
ミナキ
- 普通こんな山奥には来ないだろう!
ミナキ
- そのはずだけど…もうこんな夜遅くだ、何とか追い返そう!!
マツバ
- 数十分後……
- マルマイン……!!…すまない、よく頑張ったな。
ミナキ
- 頼む!ゴースト!!
ミナキ
- ゲンガー、まだいけるかい?…ありがとう、いくよ!
マツバ
- その時、ハガネールのクソデカラスターカノンで吹っ飛ばされるゲンガー。
- ……!?!?ゲンガーッ!!!
マツバ
- ゲェン〜!?!?
ゲンガー
- 風に逆らうことができず、
ふわふわと飛ばされていく。
- 危ない!マツバ!!!
ミナキ
- あっ………ごめんねミナキくん。
またキミに助けられてしまった。
マツバ
- ちょうどあの二匹も観念したようだ
ミナキ
- …はぁ…それはよかった…けれど……ゲンガー…
マツバ
- ゲンガーのことだ、きっと遠くてもフスベの辺りに飛んでいくだろう。
ミナキ
- 明日になったら探そうぜ!
ミナキ
- ━━━━━━━━━━━━━━━
- …ってことがありまして。
マツバ
- しばらく色々な所を回ってゲンガーを探したんですけど…いなくって…
マツバ
- そしたら偶然、この貼り紙を見つけたんです。
マツバ
- 本当にありがとうございます。それに…ご迷惑をおかけしました。
マツバ
- …風の噂に聞きました、様々な地方にも協力をしてもらったと……
マツバ
- いえいえ、無事に再会できてよかったじゃないですか!
ハッサク
- そうですよ、ゲンガーだってこんなに喜んでいるのですから。
オモダカ
- …はは、本当にありがとうございます。ジムリーダーとして、今後も励んでいきますね
マツバ
- ペコリとお辞儀をして、ゲンガーと共に歩き去っていった。
- ふぃ〜…これで一件落着やな!
チリ
- ……よかったですね、再会できて。
アオキ
- ええ!ゲンガーも嬉しそうで!
ハッサク
- ハッピーエンド!ですの!
ポピー
- ふふ、、そうですね…本当に…
オモダカ
- ━━━━━━━━━━━━━━━
- マツバ!それにゲンガー!再会できてよかったな!!
ミナキ
- うん!ミナキくんも連絡や送迎もしてくれて……ありがとう。
マツバ
- 気にするな!困った時は頼ってくれ!
ミナキ
- ゲンガー、今日はミナキくんがご飯作ってくれるってさ!何にしようか!
マツバ
- ゲェン!ゲンゲンッ!
ゲンガー
- はは、そっか〜!だってさ、ミナキくん!
マツバ
- ワタシはそんな事一言も言ってないぜ!?
ミナキ