天国と、とてつもない暇
- 久しぶり
齋藤飛鳥
- んー、そうだね、2年ぶり?
〇〇
- 元気だった?
齋藤飛鳥
- うん、もちろん
〇〇
- そっちこそ元気だった?
〇〇
- うん
齋藤飛鳥
- この男は姉の婚約者
〇〇
- 私の9歳上
初恋の人
〇〇
- 姉と年齢が離れていることもあり
私はこの男のことを11歳の頃から知っている
〇〇
- 最近は私の仕事が忙しくて会っていなかった
〇〇
- 話は注文してからにしよ?
齋藤飛鳥
- うん、頼もっか
〇〇
- 姉と3人の予定だったが姉に急な仕事の予定が
入ってしまったため2人で食べることになった
〇〇
- とりあえず一式注文しちゃうね
〇〇
- 個室焼肉店のタブレット端末を中指の背で押す彼
〇〇
- 左手薬指の指輪をぼんやりと眺めていた
〇〇
- 何ぼーっとしてるの?
〇〇
- あ、いや
齋藤飛鳥
- きれいな指輪だなって
齋藤飛鳥
- おー、ありがと
〇〇
- いいでしょ
〇〇
- そう言うと彼は指輪を外した
〇〇
- なんで外すの
齋藤飛鳥
- 油で汚れたら嫌じゃん?
〇〇
- 彼は私が15歳のときに結婚した
〇〇
- しばらくして、肉と酒が届いた
まずはタンから焼いた
〇〇
- じゃあ、改めて、乾杯!
〇〇
- ん
齋藤飛鳥
- グラスが当たる高い音が響いた
彼は生ビール、私はハイボールを頼んだ
齋藤飛鳥
- 飛鳥は今恋人いないの?
〇〇
- 今はいないんだよねえ〜
齋藤飛鳥
- いないよ
人生で一度も
齋藤飛鳥
- あらま
〇〇
- フリー歴どんくらい?
〇〇
- 半年くらいかな
齋藤飛鳥
- 結構最近までいたんだ?
〇〇
- うん
齋藤飛鳥
- あんまり会えなくて
別れちゃった
齋藤飛鳥
- あー
〇〇
- 飛鳥忙しいもんね
〇〇
- 隠さないとだしねえ
齋藤飛鳥
- 人気アイドルは大変だあ
〇〇
- いつ卒業するつもりなの?
〇〇
- 乃木坂
〇〇
- 来年いっぱいくらいかな
齋藤飛鳥
- 和ちゃんとかがセンター
やるの見届けてからだと思う
齋藤飛鳥
- グループ思いだねえ
〇〇
- 私個人としてはもう
たくさんやったしね
齋藤飛鳥
- 後悔はない、的な?
〇〇
- まあ、そんなとこ
齋藤飛鳥
- 久しぶりだったが話がはずんで良かった
齋藤飛鳥
- 話とともにお酒も進む
齋藤飛鳥
- 酔っちゃった
齋藤飛鳥
- お水、いる?
〇〇
- もらおうかな
齋藤飛鳥
- 彼はやさしい
齋藤飛鳥
- 酔った頭で、好きだと思った
齋藤飛鳥
- 結局、3時間くらい店にいただろうか
齋藤飛鳥
- 先、店出てて
〇〇
- 私は店を後にして、彼がお会計をしてくれた
齋藤飛鳥
- 彼はやさしい
齋藤飛鳥
- 彼と姉の家に泊らせてもらうことになっていたので家に向かって歩きはじめた
齋藤飛鳥
- 酔ってたせいもあるだろうか
齋藤飛鳥
- ねっ
齋藤飛鳥
- んー?
〇〇
- ちょっとかがんで?
齋藤飛鳥
- んっ...
〇〇
- キスをした
齋藤飛鳥
- ...なにしてんの
〇〇
- ...ホテル、行こ?
齋藤飛鳥
- 彼は拒否しなかった
齋藤飛鳥
- 部屋に入った後、ベッドに押し倒された
齋藤飛鳥
- 急に積極的だね
齋藤飛鳥
- うるさい...
〇〇
- んっ...
齋藤飛鳥
- 彼の手が私の胸に触れた
齋藤飛鳥
- あんまり大きくなくてごめんね?
齋藤飛鳥
- 彼のモノが膨らんでいるのがジーンズ越しに分かる
齋藤飛鳥
- シャワーだけ、浴びさせて...
齋藤飛鳥
- ...
〇〇
- 急ぐから、ね?
齋藤飛鳥
- シャワー室で少し冷静になって、
初めてなのにあまり緊張していない自分に驚く
齋藤飛鳥
- 自分で自分の乳房を触った
相変わらず大きくはない
齋藤飛鳥
- ふふっ
齋藤飛鳥
- 少しおかしくて笑った
齋藤飛鳥
- こんな物のどこが良いのだろうか
齋藤飛鳥
- 自分がシャワー室を出た後、彼もシャワーを浴びた
齋藤飛鳥
- お待たせ
〇〇
- 濡れた髪の彼は普段とギャップがあった
齋藤飛鳥
- 私は興奮している
齋藤飛鳥
- ね、シよ?
齋藤飛鳥
- 彼をベッドに座らせて、膨らんだモノを口に含んだ
齋藤飛鳥
- 歯が当たらないように気をつけながら
齋藤飛鳥
- ん...
〇〇
- 気持ちいい?
齋藤飛鳥
- うん...気持ちいい...
〇〇
- 彼の乱れた息づかいが私をより興奮させる
齋藤飛鳥
- ...次は俺の番
〇〇
- 次は彼が私の陰部を舐め始めた
〇〇
- ん、あっ...
齋藤飛鳥
- 気持ちいい?
〇〇
- ...分かん...ない...んっ
齋藤飛鳥
- 恥ずかしさもありこう答えた
齋藤飛鳥
- 手で口を覆い、声が出るのを抑える素振りをする
齋藤飛鳥
- そろそろ、ね?
〇〇
- 彼のモノにゴムを着ける
齋藤飛鳥
- 私の中に彼のモノが入ってくるのを感じる
齋藤飛鳥
- 初めてだったけど血は出なかった
齋藤飛鳥
- 彼がピストン運動をはじめる
〇〇
- 私は喘ぐ
齋藤飛鳥
- えろ
〇〇
- やめて...
齋藤飛鳥
- 可愛いよ
〇〇
- 彼の囁きに恥ずかしくなる
齋藤飛鳥
- そろそろ...イキそう...
〇〇
- ふふっ、早いね、いいよ
齋藤飛鳥
- きてっ...
齋藤飛鳥
- あっ飛鳥...
〇〇
- イクっ...!
〇〇
- 彼と同時に私も果てた
齋藤飛鳥
- ふう...
〇〇
- ハアハア...
齋藤飛鳥
- 彼が私の頭を撫でた
齋藤飛鳥
- 良かったよ
〇〇
- 私も
齋藤飛鳥
- あのとき
〇〇
- あのときなんで拒否
しなかったの?
齋藤飛鳥
- 私が姉さんに似てたから?
齋藤飛鳥
- 違うよ
〇〇
- 姉さんがお前に似てたんだ
〇〇
- ...
齋藤飛鳥
- いつのまにか彼の左薬指には指輪が添えられていた
齋藤飛鳥
- 帰ろ?
齋藤飛鳥
- ...そうだな
〇〇
- ホテルを後にして帰路についた
齋藤飛鳥
- 手、繋いで良い?
齋藤飛鳥
- ...いいよ
〇〇