わからない
私が実際に見た夢の話です。
- 電話がかかってきた
- 知らない番号だけど知ってる人かもしれないと思い、わたしは電話に出た
- もしもし…きこえてますか?
でんわ
- 知らない人だ。声は男性のよう。
- あの、甘いもの好きですか?
でんわ
- ……苦めのほうが好きですか?
でんわ
- 私はでんわを切った
- おそらく間違えてかけてしまったのだろう
- しばらくして
- プルルルルル…
でんわ
- さっきの番号からまたかかってきた。ぶつ切りしたのがよくなかったのだろうか。私は電話に出た
- もしもし。すみません。なんか切れてたみたいです
でんわ
- えっと、さっきの話…どうですか?
でんわ
- やはり勘違いをしているようだ。私は
- ………
まや
- その旨を伝えようとした。でも声が出なかった。
- もしもし…?
でんわ
- どうして何も言ってくれないんですか?
でんわ
- (…どうしてかなんて私が一番知りたい)
まや
- でもこのまま喋れない状態で電話してても意味がない。私は電話を切った。
- …そもそも相手は知らない人なのだからもう出なければいい。それで解決だ。
- ……………あ
まや
- しゃ、喋れる!!
まや
- プルルルルル…
でんわ
- ちゃんと伝えないと。私は電話に出た。
- …あの、さっき切りました?
でんわ
- 質問に答えてくれないのも…どうしてですか?
でんわ
- ねぇ……
でんわ
- ………
でんわ
- ツーツーツー
でんわ
- 電話が切れた。相手が切ったのだろう。
- ………
まや
- 蟠りが残る。知らない人とはいえ、最低だ。
- …なん…で…
まや
- どうしてあの時喋れなかったのか理由もわからないまま私は布団に入り目を閉じた。
- 次の日。
- ピンポーンとインターホンが鳴った
- 宅配便です
宅配便
- 印鑑を押して荷物を受け取る。
- ありがとうございます
まや
- ネットで一目惚れした制服用のリボンが届いたのだ。
- スカートの色にとてもよく似合う可愛い柄のリボン。
- あれ?
まや
- しかし、ダンボールの中にはチョコレートが入っていた。
- プルルルルル…
でんわ
- !?
まや
- わたしはすぐその電話にでた
- …もしもし
でんわ
- こちら〇〇宅配便の佐藤です。ご購入頂いた商品の発着が遅れそうなのでご連絡させていただきました。ご希望に添えず大変申し訳ございません。
でんわ
- あ全然大丈夫ですよー
まや
- (昨日の電話の人かと思った…びっくりした…)
まや
- その後リボンは無事に届き、家族に聞いても誰も知らないというチョコレートはなんだか怖いので食べないことにした。
- そしてまた次の日。
- またインターホンが鳴った。
- 宅配便です
宅配便
- 印鑑を押す。
- その時
- 私の頭に激痛が走り私は倒れた。
- それからどのくらい経ったかわからない。
- (どうしよう…)
まや
- (あの人は誰なんだろう)
まや
- (わからないことばっかり…)
まや
- そんな事を思いながら、私はトラックに揺られていた