ひとり劇場

Summer phobia

【創作】夏が嫌いな青年の独り言。

夏嫌いの青年
「俺は夏が嫌いだ」
夏嫌いの青年
「いや、『怖い』と言った方が正しいかもしれない」
夏嫌いの青年
「照りつける日差しから放たれる熱気にさらされていると、その熱気は体内に侵入する。それは至極当然のことなのだが、俺は『その先』を考えてしまう」
夏嫌いの青年
「侵食した熱気が脳髄を煮立たせ、撹拌する。本能、理性、感情、記憶……すべてが混ざり、自我が保持できなくなる……そんな、ありえもしない妄想」
夏嫌いの青年
「いつからこのような妄想に取り憑かれるようになったのか、何が原因なのか……まったく思い出せない」
夏嫌いの青年
「本当に暑さが原因で記憶が阻害されているのかもしれない」
夏嫌いの青年
「今年も夏がやって来た。俺の、大嫌いな夏が」

 

投稿日時:2016-07-30 09:09
投稿者:天海せれん
閲覧数:44

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