【女同士の戦い】エリカ(傲慢意地悪女)vsサキ(地味平凡女)
見てね!
- やっほー☀️久しぶり!サキ、土曜ヒマでしょー?
エリカ
- 午前中なら少し空いてるけど、どうかした?
サキ
- 午前じゃダメよ!昼からウチでパーティーをする予定なのよ?
エリカ
- そうなんだ
サキ
- 何かのお祝い?
サキ
- そういや、エリカ誕生日もうすぐだっけ?
サキ
- まさかサキ、、、親友の誕生日も覚えてくれてないの?
エリカ
- 私の誕生日はまだ半年も先よ?
エリカ
- ははは、、、うっかりしてたよ😅
サキ
- で、何のパーティーなの?
サキ
- 先月、旦那が独立して起業したから、そのお祝いパーティーなのよ〜🥂
エリカ
- へぇ〜!凄いね旦那さん!おめでとう!
サキ
- あ……でも、ごめんなさい!土曜は午後から終日、予定があるのよ。。。
サキ
- え〜!?どうせ大した予定じゃないんでしょ?
エリカ
- 大事なパーティーなのよ〜!予定変更してよ〜!!
エリカ
- そうしたいのは山々なんだけど〜、、、
サキ
- お願いよ〜!!一生のお願いっ!!
エリカ
- そうね、、、じゃあ、一度予定を変更出来ないか、相談してみるよ!
サキ
- さすがサキ❤️頼んだわよ😘
エリカ
- でも、無理だったら、ごめんね!また改めて個人的にお祝いはさせてもらうからさ!
サキ
- 当日は旦那の会社の従業員や、旦那の起業家仲間も集まるから
エリカ
- しっかり、おめかしして来なさいよ!
エリカ
- あ〜そんな感じなんだね、、、
サキ
- だったら、私そんな場所に着ていける洋服も持ってないし、、、
サキ
- そう言うと思って、ちゃんと対策は打ってあるから!
エリカ
- へ?
サキ
- 昔からサキって顔も服も地味だし、センスも良くないでしょ?
エリカ
- てか、エリカ……今届いたんだけど、これ何!?
サキ
- <画像>
サキ
- グッドタイミングねー✨
エリカ
- 昨日の昼に発送しといたのよ!
エリカ
- きっと似合うと思うわ!
エリカ
- いやいやいやいや、こんな短い丈のワンピースなんて、私着れないよ!?
サキ
- しかも昨日って、、、まだ行けるかも分からないのに
サキ
- それに、ちょっと派手過ぎ!
サキ
- サキって昔から無駄にスタイルは良かったし大丈夫よ〜!まぁそれ以外は全然だけどww
エリカ
- ははっ、、、そりゃどうも
サキ
- でも私、人見知りでコミュ力もないから、場の空気を壊してもいけないし、やっぱ遠慮しとくね!
サキ
- サキったら、いつまでそんなこと言ってるのよ!
エリカ
- そんなだから、30にもなって彼氏のひとりもできないのよ……
エリカ
- 男性陣はうちの旦那以外みんな独身で、全員将来有望のエリートよ!こんなチャンスまたとないでしょ?
エリカ
- 私ももちろん、フォローはしてあげるからさ💋
エリカ
- あ、そういうことか!
サキ
- エリカ、実は私いま彼氏いるんだよね!
サキ
- うっそ?アンタみたいな地味な女に?
エリカ
- 本当よ!だから、やっぱり今回は遠慮しといた方がいいわよね?
サキ
- でも、今回の男が初めての彼氏よね〜?
エリカ
- そうだけど?
サキ
- だったら、教えておいてあげるけど
エリカ
- 初めての彼氏なんて大抵すぐ別れちゃうもんだから、今のうちに他の男もキープしておいた方が良いわよ!
エリカ
- キープって、、、
サキ
- 恋愛ってのは、そういうもんなのよ!
エリカ
- ともかく、私らの周りで未だ独り身なのはサキくらいしかいないんだから参加してくれるわよね?
エリカ
- はぁ〜、、、人数合わせってわけね?
サキ
- 可愛い子は皆結婚しちゃったしね〜!集める方も大変よ!
エリカ
- 今の彼はキープしといて、もしも大物が釣れればラッキーじゃない?
エリカ
- そのことなんだけど、実はひとつ報告があって、、、
サキ
- 私、結婚するんだ!
サキ
- はぁ?
エリカ
- だからもう独り身じゃなくなるの!期待に添えなくてごめんね!
サキ
- ちょっと、それ聞いてないんだけど!?
エリカ
- 籍を入れるのが少し先だから、それからエリカにも報告しようと思ってたの
サキ
- そう
エリカ
- 良かったじゃない
エリカ
- アンタなんかにも惚れてくれる男がいてさww
エリカ
- うん。そうだね!エリカに言われることじゃないけど、本当にそう思うよ
サキ
- でも、アンタに惚れるくらいなんだから、どーせしょぼくれた男なんでしょ?
エリカ
- 彼の仕事は?
エリカ
- 町工場よ!
サキ
- 私が働いてる喫茶店の近くに彼の工場があって、よく来てくれてたの
サキ
- 町工場ってwwやっぱ底辺じゃないww
エリカ
- それなら理解したわ!うん、すっっっごくお似合いじゃないw
エリカ
- ちょっと、私のことは良いけど、彼のことまで悪く言わないでくれる?
サキ
- あら、ごめんね!つい、可笑しくてww
エリカ
- サキもサキよね!地味で男に興味ないフリしてなかなか大胆なことやるじゃんww
エリカ
- 喫茶店で枕営業とかウケるわww
エリカ
- はい?
サキ
- だって、客でしょ?客と寝たんだよね?
エリカ
- しかも町工場のww
エリカ
- 旦那にも喫茶店の女には気をつけろって言っとくわww
エリカ
- あ、結婚式には是非、呼びなさいよねww
エリカ
- はいはい、いくらでも好きに妄想してればいいよ
サキ
- それと、結婚式は身内だけですることになってるから
サキ
- エリカは式には呼べないのよ
サキ
- 何でよー?私も身内でしょ?
エリカ
- 小学生からの大親友!
エリカ
- 私たちが大親友?
サキ
- まぁ、大親友かどうかは置いといて、大親友は身内じゃないから呼べないのよ……
サキ
- そんなこといちいち説明しなくても分かってるわよ!
エリカ
- それで、土曜日なんだけど、実は結婚式の打ち合わせなのよ!
サキ
- だから今回の旦那さんのパーティーは辞退させてもらうからね!
サキ
- あ!そうだ!
エリカ
- 彼も連れて来なよ!
エリカ
- いや、だから土曜は式の打ち合わせなの!
サキ
- さっき、予定がずらせるか相談してくれるって言ったよね?あれは嘘なの?
エリカ
- 分かったわよ!相談すればいいのね
サキ
- こっちは結婚式にも呼ばれないのよ?
エリカ
- 大親友の将来の旦那さんだなんて、私も一目見ておきたいじゃない!
エリカ
- そういうことなら、一度彼にも相談してみるけど、、、
サキ
- ふふ♡楽しみにしてるわよ!
エリカ
- 画面切り替え
エリカ
- ねぇテッペイ、今少し大丈夫?
サキ
- 大丈夫だけど、どうしたよ?
テッペイ
- 仕事中にごめんね😞
サキ
- 次の土曜のことなんだけどさ!
サキ
- ああ、式の打ち合わせな!
テッペイ
- そうそう!
サキ
- さっきエリカから連絡があって、パーティーに誘われちゃっててさ、、、
サキ
- 確か、前に言ってたサキの同級生だっけ?
テッペイ
- うん、そう!でね、断ってはいるんだけど
サキ
- 前にも話したように、少しわがままと言うか、、、強引な子なんだよね💧
サキ
- なるほどなぁ〜断りたいけど、うまく断れないんだ?😏
テッペイ
- そんな感じ!!どうしてもテッペイのことが見たいらしくて、一応、相談しとこうかなって
サキ
- え!?俺……?
テッペイ
- サキが嫌なら無理することはないけど、たまには友達と会うのも良いんじゃないか?
テッペイ
- 俺も、サキの小学生からの友達がどんな人か少し興味あるな〜ww
テッペイ
- 実家が近所だったってだけだよ😓
サキ
- そういや、パーティーって何のパーティーなんだ?
テッペイ
- エリカの旦那さんが最近起業したみたいで、そのお祝いなんだって!
サキ
- へぇ〜旦那さん、社長さんなんだ!
テッペイ
- そういや、そのエリカちゃんの苗字って何だっけ?
テッペイ
- 山崎よ!
サキ
- あ、でも結婚したから今は明日見さんかな!
サキ
- やっぱり、明日見さんか〜!
テッペイ
- あれ?私、テッペイにエリカの苗字なんて言ったことあった?
サキ
- いや、今思い出したんだけどさ
テッペイ
- 俺もたまたま土曜、起業祝いのパーティーに誘われてるんだよ!
テッペイ
- え?まさかテッペイにも連絡きてたの!?
サキ
- 式の打ち合わせがあるから勿論断ったんだけど
テッペイ
- てか、なんで二人連絡先知ってるのよ?
サキ
- ちょいちょいちょい💦勘弁してくれよ!なんか勘違いしてるだろ?ww
テッペイ
- エリカちゃんじゃなくて、明日見社長から誘いがあったんだよ!!
テッペイ
- なーんだ!そういうことか😯
サキ
- てか、エリカの旦那さんと顔見知りだったんだね!!奇遇、、、
サキ
- 多分だけどな!『今週の土曜に起業祝いのパーティーをする明日見さん』なんて早々いないだろ?
テッペイ
- 確かに!珍しい苗字だもんね!
サキ
- 一回断ってるけど、明日見社長にも改めて参加の連絡を入れておくよ!
テッペイ
- あ・・・その前に、式の打ち合わせは次の休みあたりに変更できないか、式場には俺から連絡しておくよ!
テッペイ
- ありがとう!きっとあのエリカもびっくりするよww
サキ
- だろうなwwじゃあ、エリカちゃんも宜しく伝えておいてよ!
テッペイ
- うん!伝えておくね!
サキ
- 土曜日
サキ
- ねぇ、今どこにいるのよ?
エリカ
不在着信
エリカ
不在着信
エリカ
不在着信
エリカ
- なんで電話に出ないのよ?
エリカ
- 早く戻ってきなさいよね!
エリカ
- 私たちが戻るわけないでしょ?
サキ
- 何よ?もしかして、あれくらいのことで怒ってないわよね?
エリカ
- あれくらい?
サキ
- 突然、彼にお酒をぶちまけて笑ってるなんて、さすがに度が超えてるわよ。
サキ
- アレは、ちょっとした事故でしょ?
エリカ
- ちょっと手を滑らせただけじゃない!
エリカ
- 頭の上でグラスを綺麗にひっくり返してたけど?
サキ
- アンタ見てたの!?
エリカ
- 見てなかったけど!
サキ
- でしょ?だから事故だったのよww
エリカ
- ってことで、この話は、これでお終い!
エリカ
- それより、どこ行ったのよ?
エリカ
- 急に二人して消えるなんて、どれだけお盛んなのよww
エリカ
- その妄想癖はどうにもならいのね
サキ
- あのままの服じゃ風邪も引いちゃうでしょ
サキ
- あら、言ってくれたら、着替えくらい用意してあげたのにww
エリカ
- 何言ってんのよ
サキ
- 電話してるフリして、全然戻って来なかったくせに
サキ
- 旦那がもうすぐ戻れるって言うから、ついでに色々買い出しを頼んでたのよ〜!
エリカ
- もうすぐ?
サキ
- エリカの旦那さんならまだまだ戻れないと思うけど?
サキ
- はぁ?なんでそんなこと分かるのよ?
エリカ
- もしかして、ウチの旦那になんかしてるの?
エリカ
- あなたじゃあるまいし、何もしないわよ
サキ
- 確か旦那さんの会社でトラブルが起きて、今日は急遽、会社に出てるんだったよね?
サキ
- そうだけど!それが何なの?
エリカ
- なんか、まだまだ時間がかかるみたいだけど、旦那さんから電話でそう聞かなかった?
サキ
- そ、そうだったかしら?あまり覚えてないけど、何でアンタにそんなことが分かるわけ?
エリカ
- あなたの家を出てすぐ、テッペイにあなたの旦那さんから電話があって呼び出されたみたいよ!
サキ
- なんで、あの底辺とうちの旦那が繋がってんのよ?
エリカ
- 町工場の従業員とIT企業の社長よ?歳も離れてるし同級生でもないはずよね
エリカ
- 従業員?テッペイは経営者よ?
サキ
- つまり彼も社長ってこと?
エリカ
- そうよ!
サキ
- あなたの旦那さんの会社で開発してるAIロボの部品を作っているのがテッペイの工場なの
サキ
- なるほどね〜!あの男、旦那の会社の下請けだったのね!
エリカ
- 上も下もない対等な契約だって私は聞いてるけどね
サキ
- 言ってないさいよwwしかも、うちの旦那に呼び出されたってことは、あの男が何かしでかしたってことよね?
エリカ
- 底辺の中でも最底辺だったとはねww
エリカ
- 詳しい内容は私もしらないけど、また悪口?
サキ
- 悪口って言うか事実じゃないww
エリカ
- ってことは、サキの男が仕事をミスったせいで、うちの旦那は今日仕事になったってことよね?
エリカ
- せっかくの主役のパーティーを旦那も楽しみにしてたのに、台無し!本当迷惑だわ!
エリカ
- こちらこそ!
サキ
- まぁ多分、アンタの彼はこれで契約破棄間違いなし!損害賠償や違約金もたっぷり請求がいくだろうから、とっとと別れなさい!
エリカ
- うん、そうするよ
サキ
- そうそう、これに懲りたら私に素直に従うことね!
エリカ
- あのーなんか勘違いしてません?
サキ
- 何よ?急によそよそしくして!
エリカ
- 私が別れたいのは、エリカ!あなただから
サキ
- 絶交します!二度と私たちに関わらないで下さい!
サキ
- はぁ?ちょっと待って!?冗談でしょ?私たち親友じゃない!
エリカ
- は?
サキ
- 前から言おうと思ってたけど、あんたのことを親友だなんて、今まで一度も思ったことないからww
サキ
- 言ってくれるじゃない!
エリカ
- このまま、あの男と結婚でもしたら、借金地獄に一生苦しむことになるのよ?
エリカ
- 別にアンタは見逃してあげても良かったけど、気が変わったわ
エリカ
- まぁ、二人で私に土下座するってんなら、旦那に口を聞いてあげないこともないわよww
エリカ
- 本当よくしゃべるわね
サキ
- 何よ?悔しかったら言い返してみなww
エリカ
- 別に悔しくなんかないけど、ただ可愛そうだなって
サキ
- 本当、能力が低い男なんて、可愛そうすぎだよねww
エリカ
- 何勘違いしてるの?
サキ
- あなたの旦那さんのことだからww
サキ
- え?
エリカ
- 昔からあなたって金遣いが荒くて、人を見下して、性格も良くないでしょ?
サキ
- 今回の件で契約破棄になったら旦那さんもさすがに気づくでしょうね!
サキ
- あなたが最底辺だってことに!
サキ
- は?契約破棄されて困るのはそっちでしょ?何言ってるの?
エリカ
- そんなことされなくても、あんなクソ男こっちから契約破棄にしてやるわよ!別に変わりの業者くらいいくらでもいるんだから!
エリカ
- あっそう、ならテッペイにそう伝えとくわね
サキ
- ただ、テッペイの会社が持っている特許技術も使えなくなるから、そうなると旦那さんの会社は立ち行かなくなるでしょうね!
サキ
- え?特許?
エリカ
- それって、あの男の会社でしか、旦那の会社のAIロボは作れないってことよね?
エリカ
- 多分ね!
サキ
- あなたの旦那さんの会社は、多額の赤字を背負うことになるだろうし、テッペイに訴えられたら、あなた宛てに慰謝料の請求もたっぷり行くだろうねww
サキ
- ってことで、この話はこれでお終い!
サキ
- 待ってよ!別にあれはワザとじゃないんだからさ、そんなことになるはずないわよね?
エリカ
- アンタも現場を見てたわけじゃないんだし!こんなの、ただの言い掛かり!アンタの妄想に過ぎないじゃない
エリカ
- あ、それならしっかり見させてもらったよ!
サキ
- は?見てないって言ったじゃない!
エリカ
- パーティーにいた起業家仲間さんたちだっけ?あの中にテッペイの知り合いもいてね
サキ
- たまたま動画を撮ってたから証拠になるんじゃないかってわざわざ送ってくれたのよ
サキ
- え?……マジ?
エリカ
- 本当にごめんなさい!私きっと、少し酔っ払ってたのよ!
エリカ
- だからお願い!彼に口をきいてくれない?
エリカ
- 一生のお願いよ!!
エリカ
- またそれ?一体何回通用すると思ってんの?
サキ
- 旦那さんには同情するけど、一生借金地獄に苦しみなww
サキ
- そういや、旦那さんもめちゃくちゃ怒ってて、あなたとは即離婚だってさww
サキ
- だから他の男を今のうちにキープしときなよww
サキ
- 後日談
サキ
- 明日見社長は何度もテッペイの元へ謝罪に訪れましたが「悪いのはエリカであり、明日見社長に罪はない」テッペイはそう言って明日見社長には咎めることをせず、二人は今でも良きビジネスパートナーとして最新AIロボの開発に取り組んでいます。
サキ
- エリカはと言うと、当然明日見社長から離婚を言い渡され、相当ゴネた結果、明日見社長から多額の手切れ金を受け取り離婚を承諾。でも、そのお金もテッペイへの慰謝料でほとんど消えてしまい、今は地方の実家に戻って、婚活に励んでいるのだとか(笑)
サキ
- エリカに限らず、男性の地位やお金にしか魅力を見出せない女性も多いですが、私は冷静で人を許せる大きな器のテッペイみたいな男性にこそ魅力があると思っています。
サキ
- あ!今、のろけ話しやがってと思いましたね?(笑)
サキ
- そんな私はと言うと、予定通りテッペイと籍を入れ、無事夫婦になりました!来月に控えた結婚式が今から本当に待ち遠しいです!!!
サキ
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YOUTUBEでは他のストーリーもご覧頂けますので、是非そっちにも遊びに来てね〜😆
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