作者からあなたへ
「うみねこのなく頃に」のキャラクターに私の気持ちを代弁して頂きました。
- ベアト、いるか?
右代宮戦人
- ……
ベアトリーチェ
- なんだ、読書中か。邪魔したな
右代宮戦人
- ……戦人
ベアトリーチェ
- どうした?しかめっ面して
右代宮戦人
- 現代の小説には何故可笑しな記号が用いられているのだ?
ベアトリーチェ
- 可笑しな記号?
右代宮戦人
- この…ダブリュやカッコ笑い、スラッシュを何本も打ったものだ
ベアトリーチェ
- あぁ、wとか(笑)とか、///の事か
右代宮戦人
- うむ。妾にはこれらの必要性を全くもって見出だせぬ
ベアトリーチェ
- そりゃ感情とかを表したいんじゃねえのか?伝わりやすいだろ
右代宮戦人
- 確かに伝わりやすい。しかし、そんなものは文章で示せばよい
ベアトリーチェ
- 文字は相手に理解される文じゃなきゃならない、だから記号に頼っちまうのかもな
右代宮戦人
- これに嫌悪感を抱く者もいるだろう。それ故に妾は残念で仕方がないのだ
ベアトリーチェ
- これは私が思った気持ちを吐き出したものです。小説において記号とは何なのでしょうか?それを使用しないと読み手に伝わらないのでしょうか?
ベアトリーチェ
- これを読んだあなたが執筆なさる方であれば、どうか一人の戯れ言として心に残してください。それだけが私の望みです。
尾崎紅葉