ひとり劇場

𝐒 𝐭 𝐨 𝐫 𝐲

今回は恋愛経験がない女子の話です。【会話文多、⚠︎誤字脱字】久しぶりです。スマホが新しくなりました。

「2組のnくんカッコイイよね！」

「それな！顔もいいし、スタイルもいい！完璧じゃん！」

「ねえ！美穂も分かるでしょ？」

「うーん。笑」

「美穂に聞いても意味ないって！だってこの人恋愛に興味ないから」

「…ぬなぁあ！そんなことないし！」

「じゃあnくんのことカッコイイって思うでしょ？」

「カッコイイって思うのは人それぞれだから…ね？」

「…あっそ、」

私のグループの中での話題は『2組のnくん』のことばかり。

正直そろそろ飽きてきた。私はどうしても彼に惚れる良さが分からない。

…興味無いから…

恋するとどんな感情になるのか分からないし、というか経験がない。

どんな男子に声をかけられても、ドキドキとかキュンキュンすることがない。

「今日このカフェ行かない？」

「いいね！行こ行こ！」

「美穂も来るでしょ？」

「あ〜行きたいところなんだけど、家の用事があって行けない」

「そっか〜、残念。また今度ね！」

「うん…！」

はあ…タイミングが悪すぎる。なんで皆とカフェ行きたかったのに〜、よりによって用事とかダルすぎ…

「もしかして、美穂さん？」

「ん？(ってあのnくんっ!?)」

「あ、あのさ、、」

「なに。(モジモジするんだったら早く言えよ)」

「俺、美穂さんが好きです！付き合ってください！」

は…？なに告白？

「ご、ごめん。無理。」

そのまま私は慌てて教室を出た。

ドクドクとうるさい。鏡の前に立てば、冷や汗をかいている自分がいる。

早く皆に知らせなきゃ…、

『助けて！』

『どうしたの！？』

『告白された』

『え？誰に！』

『二人が話してるnくんから』

『え！嘘でしょ…！』

『なんて言ったの？』

『もちろん断ったよ』

『なんでよー！そこはOKして付き合うべきでしょ！』

『無理！絶対無理！！あんま話したこともないのに…』

『今から来れる？』

『行く！絶対行くから待ってて！』

『おけ』

キモイ。まじキモイ。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

「こっち！こっち！」

「酷い汗だよ…？大丈夫？」

「無理無理無理無理…」

「落ち着いて、もう大丈夫だからね」

二人は優しく背中をさすってくれた。深く深呼吸して落ち着きを取り戻す。

「で、何があったの？」

「帰る準備してたら、後ろから声掛けられて、振り向いたらnくんで、、」

「うんうん」

「…それで、、話す間もなく告白された。でも私nくんのこと何も知らないし、好きでもないから」

「だから断ったんだね」

「…だから、恋愛なんて…」

「…辛かったんだね。ごめんね気づいてあげられなくて、」

「二人は悪くないよ」

「ううん。何も考えずにめちゃくちゃな話して、本当にごめん。」

「美穂、これからは美穂から話を広げてよ！うちらだとまた恋愛話になっちゃう」

「で、でも！」

「よろしく頼んだ！」

「え〜笑笑」

この日以降、二人はnくんの話をすることはなくなった。

私が話す内容は、適当な世間話で、本当にこれでいいのかと不安になるが、二人はそこから話を繋げてくれる。

本当に優しい人達だなって、

「…あ。」

「っあ、大丈夫？」

「ありがとう…ございます、、」

「いえいえ、気をつけてね」

「…はい、」

「みほ〜！って顔赤っ！！」

「…、ぅるさぃ…」

私の顔が赤い原因を察してニヤニヤし始める二人。

「あ〜はぁ！あらら〜？？」

「もしかして、もしかして？」

「応援するからね！」

「そうそう！それでこそ女子ってことよ！」

「んもぉ……だから恋なんて…嫌いなんだ！」

「美穂ったら青春してるよ〜！！」

この日、初めてドキドキと心が高ぶり、毎回顔が見える度に顔が赤くなっていた。

同じクラスの黒髪短髪の彼に恋をした

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投稿日時：2022-09-27 20:01
投稿者：うぃうぃ
閲覧数：74

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