「鬼」 エピソード1 「目覚め」
- 「鬼」 エピソード1 「目覚め」
- …
青年
- おい、何かしようとしていさげだが…まさかお前逃げ出すなんて考えてないだろうな?
村人
- そんな大袈裟な…僕は何も知らない…
青年
- どうせ嘘なんだろう。お前の種族のことについて語ってもらうぞ
村人
- 本当に知らないよ…
青年
- そうか
村人
- だがこの後取り調べはさせてもらう
村人
- …
青年
- 1時間後
- …出たら流石に面倒なことになるよな…
青年
- でも…
青年
- …
青年
- ああもうどうにでもなれ…!!
青年
- (ガッシャーン)
- !?おい!奴が逃げたぞ!!追え!
村人
- おい、青年。今戻れば痛くはしない。だから戻れ…
村人
- (くそ…気づかれた どうすれば)
青年
- 嫌です…
青年
- 貴様…
村人
- やれ!!
村人
- (大量の矢が青年に放たれる)
- !?やめ…っ…
青年
- !?
村人
- こいつ盾を隠し持って…!?
村人
- いや、盾は持ってない…
村人
- なら近接でいくぞ!
村人
- (まずい…!!)
青年
- (青年が森に逃げる)
- おい、待て…!
村人
- クソ、逃した
村人
- だが捜査すれば見つかるだろう、こちらは人数が多い
村人
- でももう日は暮れてるぞ?
村人
- そうだな…明日捜査するか
村人
- はあはあ…なんとか逃げれた
青年
- …
黒い男性
- !?うわっ!?誰!?
青年
- シー…
黒い男性
- あっ…はい…
青年
- 俺はお前と同じような「鬼」だ
黒い男性
- 鬼…?
青年
- 僕は普通の人間ですよ
青年
- そうか…まあ信じ難いだろう
黒い男性
- ?
青年
- そのうちわかる…また会おう
黒い男性
- あ…はい…さよなら…
青年
- (翌日)
- 捜査開始だ!
村人
- 探すのは青年だ、黒い服に灰色のズボン、肌は少し褐色!探せ!
村人
- (数時間後)
- !何か足音が…!?
青年
- !見つけたぞ!
村人
- やばい…!
青年
- お前は囲まれている
村人
- もう逃げれない
村人
- どうすれば逃げれるんだ…
青年
- (その時、青年の中で何かが目覚めた)
- !?!?
青年
- !?あいつ体が光って…!?
村人
- 気をつけろ…何をしてくるかわかんない…
村人
- なんだこれ…
青年
- どうなってるんだ…!?
青年
- !?あいつの頭に何か生えてるぞ!
村人
- つ…角…!?
村人
- 何が起こるっていうんだ…
村人
- う゛お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!
青年
- うわっ!?!?
村人
- なんだ!?!?
村人
- ハア…
紫炎の鬼
- !?まずい!お前ら撃て!!
村人
- (矢が紫炎の鬼を襲う)
- 無駄だ
紫炎の鬼
- (矢を紫炎の鬼が全て燃やす)
- 何!?
村人
- まずは貴様からだ…
紫炎の鬼
- しまっ…!?
村人
- ゴキッ
- !!
村人
- 一発で…!?
村人
- 一旦退避だ!!
村人
- 逃すと思うか…?
紫炎の鬼
- やめっ!!助けてええええ!!!
村人
- 助かるわけないだろ
紫炎の鬼
- (紫炎の鬼が村人を灰にする)
- まとめて消してやる
紫炎の鬼
- 全員燃えろ…!!
紫炎の鬼
- うわああああ…
村人
- 別の村では
- 近くの村が鬼と思われるものに滅ぼされたようです!!
村人
- 何!?あの村は500人以上は人がいたはずだぞ!?
村人
- どうする…
村人
- そのうちこの村も滅ぼされるかもだぞ
村人
- そうか…
村人
- こいつはどうする
村人
- …
ガウンの男性
- 檻に入れとけ
村人
- こいつも巻き込めばいい
村人
- ッ…
ガウンの男性
- まあそれもそうだな
村人
- …
紫炎の鬼
- …ハッ!?
青年
- 俺は何を…
青年
- って…
青年
- なんだこの灰…
青年
- 怖いな…
青年
- お前も目覚めたようだな
黒い男性
- …え?
青年
- ああ…もしかしてさっきのって
青年
- ああ…
黒い男性
- まあお互い仲良くしようじゃないか
黒い男性
- そうですね…
青年
- ところでお前…俺ら以外にも鬼がいるの知ってるか?
黒い男性
- え?そうなんですか?
青年
- ああ。
黒い男性
- 近くの村と巨大な塔に鬼がいるそうだ。
黒い男性
- はあ…
青年
- そして鬼が進化したものが「鬼王」だ。
黒い男性
- 鬼王…
青年
- 今のところ鬼王は氷の鬼王「絶零」だけだ。
黒い男性
- ちなみにお前は見たところ「紫炎の鬼」っぽい。
黒い男性
- そうなんですね
青年
- そして俺は
黒い男性
- 「人機の鬼」だ
黒い男性
- 人機…
青年
- サイボーグ!?
青年
- ああ
黒い男性
- 俺は実はサイボーグだ
黒い男性
- そうなんですね…サイボーグって初めて見た…
青年
- そうだ、お前腹減ってないか?
黒い男性
- あ、そうですね空いてます
青年
- ちょっと待っててくれ…確かここらへんに
黒い男性
- あった デモンベリーだ
黒い男性
- デモンベリー…?
青年
- 鬼に目覚めた人間は基本生き物しか食えない…だがこのデモンベリーは違う
黒い男性
- デモンベリーは鬼に目覚めても食べれる しかも美味い
黒い男性
- ほんとだ…美味しい
青年
- あと…絶零は今どこかの街の牢獄に封印されているらしい
黒い男性
- えぇ…人間はひどい…
青年
- (その頃別の森では)
- 最近また鬼が目覚めたらしいな…
暗闇の鬼
- ああ…
鴉の鬼
- あの鬼王が復活するのも時間の問題だ…
鴉の鬼
- ああ。嵐の事か。
暗闇の鬼
- 鬼王の中でも嵐は荒くれている
鴉の鬼
- 同じ鬼でも無差別に攻撃する
鴉の鬼
- まずいな…
暗闇の鬼
- (そのころガウンの男性の牢獄では)
- ビリッ!!
- !?
ガウンの男性
- ここだここ
喋る機械
- !?!?
ガウンの男性
- 機械が喋って…!?
ガウンの男性
- ああ
喋る機械
- 俺は鬼だ
喋る機械
- 鬼…そういえば俺が鬼とか人間が言ってたような
ガウンの男性
- 俺も捕まっちまってな
喋る機械
- まったく鬼にもいい奴はいるんだぜ?特に俺とか。
喋る機械
- ひでぇな人間は。
喋る機械
- そうだよな
ガウンの男性
- 人間はひどいよな…
ガウンの男性
- 逃げるぞ…
喋る機械
- え?
ガウンの男性
- オルァ!!
喋る機械
- !?!?
ガウンの男性
- バゴオオオオオオオオオン
- なんだ!?
村人
- 俺を背負っていけ!!
喋る機械
- 俺が電撃で追っ手をまく!
喋る機械
- わかった
ガウンの男性
- まちやがれ!!!
村人
- オラ!!
村人
- うわわわわわわわ水は聞いてねえよ!!!
喋る機械
- ああ…まずい…
ガウンの男性
- 電撃もう出せないんですか?
ガウンの男性
- ああ…
喋る機械
- ?まさか
喋る機械
- …やります
ガウンの男性
- …そう来なくちゃ
喋る機械
- う゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!
ガウンの男性
- ウ゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ル゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛
喋る機械
- ボガアアアアアアアアアアアン
- ハア…ハア…
狐の鬼
- さあ…やるぜ
豪雷の鬼
- あ゛あ゛…
狐の鬼
- 声すっげえな…
豪雷の鬼
- い゛く゛ぜ゛…
狐の鬼
- オラ!!さっきのお返しだ!!
豪雷の鬼
- うげっ!?!?
村人
- なんて電気だ
村人
- こんなもん序の口だぜ
豪雷の鬼
- オラ!!
豪雷の鬼
- グハッ!?
村人
- ウ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!!!!!
狐の鬼
- お!?
豪雷の鬼
- すげえ…生えてやがる
豪雷の鬼
- 「鬼の羽」が
豪雷の鬼
- (鬼の羽とは 二つ属性を持ってる鬼が生やすことができる八本の足のようなものです 体を支えたり、滑空したりできます)
- いいなぁ二属性持ってて
豪雷の鬼
- 俺は雷だけだぜ
豪雷の鬼
- おい!牢獄に戻れ!!
村人
- 誰が戻るかこの野郎!!
豪雷の鬼
- グボェ!?
村人
- やっぱ人は電気苦手なのか?
豪雷の鬼
- クソ…喰らえ!
村人
- オラ
豪雷の鬼
- アバババババババ
村人
- その武器全部金属で出来てるから電気通りまくるの当たり前だろ
豪雷の鬼
- もっと絶縁体の武器を作るんだな
豪雷の鬼
- う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
狐の鬼
- グッ
村人
- ウガッ
村人
- おお
豪雷の鬼
- 羽で串刺しにしてやがる
豪雷の鬼
- いい応用法だ
豪雷の鬼
- 数の暴力には勝てんだろう
村人
- 決めようぜ…
豪雷の鬼
- ああ
狐の鬼
- 久しぶりにあの速度で動いてやるか
豪雷の鬼
- うおおおおおおおおおおおおお!!!!!
狐の鬼
- 羽がデカくなってく
豪雷の鬼
- ええなぁ
豪雷の鬼
- おっとこんなこと言ってる暇なかったな
豪雷の鬼
- ハァァァァァ!!!
豪雷の鬼
- 食らいやがれ!!!
豪雷の鬼
- 失せろ人間どもよ…!
狐の鬼
- うわああああああああ
村人
- やめ…ろ…
村人
- 誰がやめるかこの野郎!!!
豪雷の鬼
- うわああああ…
村人
- これでこの村も終わりだな
豪雷の鬼
- ああ
狐の鬼
- さてどこへ隠れようか
喋る機械
- 近くのあの森がいいんじゃないか
ガウンの男性
- ああそうだな…
喋る機械
- 背負ってってくれ
喋る機械
- ああ
ガウンの男性
- ザッザッ…
- !?
青年
- ?
ガウンの男性
- おお
黒い男性
- やあ
黒い男性
- ん?その声は
喋る機械
- お前!久しぶりだな
黒い男性
- 確かにな…
喋る機械
- これからどうする?
ガウンの男性
- そうだな…
黒い男性
- この4人で活動していくか
黒い男性
- それがいいですね
青年
- 人間は鬼を極端に嫌う
ガウンの男性
- だから見つかったらめんどくさい事になる
ガウンの男性
- 人がいなさそうなところに住みますかね
青年
- 俺がいい場所を知ってる
黒い男性
- (1時間後)
- ここだ
黒い男性
- すごい…デモンベリーがたくさん生えてる
青年
- デモンベリーって確か鬼でも食える奴だよな?
ガウンの男性
- そうだぜ!俺の大好物だ
喋る機械
- あといい情報がある
喋る機械
- 鬼は卵も食える
喋る機械
- !!
青年
- ああそういえばそうだったな…忘れていた…
黒い男性
- 食い物が増えたな
ガウンの男性
- ああ
黒い男性
- さてもう遅いが…
喋る機械
- どうする?
喋る機械
- とりあえず寝るか
黒い男性
- ここの草はふかふかしてる
黒い男性
- 後俵を盗んで作った毛布も10個はある
黒い男性
- 当分の間はここで暮らせそうだな
ガウンの男性
- それじゃあ寝ますかね
青年
- そうしようか
黒い男性
- エピソード2侵食 へ続く