ならなくちゃ、この世界でも必要に
第2話
- 第2話
night
- スタートです。
night
- さ、これで入学式と寮分けは終わりかな?
リドル・ローズハート
- いいかい新入生たち
リドル・ローズハート
- ハーツラビュル寮ではボクが法律だ
リドル・ローズハート
- 逆らう者は首をはねてやるからそのつもりで
リドル・ローズハート
- ・・・・・・ふぁ〜あ
レオナ・キングスカラー
- やっとかったるい式が終わった
レオナ・キングスカラー
- さっさと寮に戻るぞ
レオナ・キングスカラー
- サバナクロー寮、付いてこい
レオナ・キングスカラー
- 新入生のみなさん
アズール・アーシェングロット
- この度は入学おめでとうございます!
アズール・アーシェングロット
- みなさんが充実した学園生活を送れるよう
アズール・アーシェングロット
- オクタヴィネル寮寮長として
アズール・アーシェングロット
- 精一杯サポートさせていただきますよ
アズール・アーシェングロット
- それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら?
ヴィル・シェーンハイト
- 式の途中で飛び出して行っちゃったけど・・・・・・
ヴィル・シェーンハイト
- 職務放棄・・・・・・
イデア・シュラウド
- 腹でも痛めたんじゃないか?
カリム・アルアジーム
- バーン!!
ディア・クロウリー
- 違いますよ!
ディア・クロウリー
- あ、来た
リドル・ローズハート
- まったくもう
ディア・クロウリー
- 新入生が1人足りないので探しに行ってたんです
ディア・クロウリー
- さあ、寮分けがまだなのは君だけですよ
ディア・クロウリー
- 早く闇の鏡の前へ
ディア・クロウリー
- 汝の名を告げよ
闇の鏡
- (これは闇の鏡って言ったはず)
シオン・マレディクタス
- (名前を知っているから、知ってる人)
シオン・マレディクタス
- シオン・マレディクタスです
シオン・マレディクタス
- シオン・マレディクタス・・・・・・
闇の鏡
- 汝の魂のかたちは・・・・・・
闇の鏡
- ・・・・・・・・・・・・・・・・
闇の鏡
- ・・・・・・・・・・・・・・・
闇の鏡
- わからぬ
闇の鏡
- なんですって?
ディア・クロウリー
- この者からは魔力の波長が異常なほど感じられる・・・
闇の鏡
- 色も、形も、数多く存在する
闇の鏡
- よって、どの寮にもふさわしくない!
闇の鏡
- どの寮にもふさわしくない人間がこの世に存在するなんてありえない!
ディア・クロウリー
- 生徒選定の手違いなどこの100年ただの一度もなかったはず
ディア・クロウリー
- 一体なぜ・・・
ディア・クロウリー
- (たった100年で言いきれるんだ)
シオン・マレディクタス
- だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!
グリム
- (声的にあの時の...)
シオン・マレディクタス
- なぜ、こんなところに狸が!
ディア・クロウリー
- そこのニンゲンと違ってオレ様はどの寮にもふさわしいんだゾ!
グリム
- だから代わりにオレ様を学校に入れろ!
グリム
- 魔法ならとびっきりのを今見せてなるんだゾ!
グリム
- みんな伏せて!
リドル・ローズハート
- ん゛な゛〜〜〜!!
グリム
- うわあ!!あちちちっ!尻に火が!
カリム・アルアジーム
- このままでは学園が火の海です!
ディア・クロウリー
- 誰かあの狸を捕まえてください!
ディア・クロウリー
- チッ・・・かったりぃな
レオナ・キングスカラー
- アラ、狩りはお得意でしょ?
ヴィル・シェーンハイト
- まるまる太った絶好のオヤツじゃない
ヴィル・シェーンハイト
- なんで俺が
レオナ・キングスカラー
- テメェがやれよ
レオナ・キングスカラー
- クロウリー先生、おまかせください
アズール・アーシェングロット
- いたいけな小動物をいたぶって捕獲するというみなさんが嫌がる役目、この僕が請け負います
アズール・アーシェングロット
- さすがアズール氏
イデア・シュラウド
- 内申の点数稼ぎキマシタワー
イデア・シュラウド
- 大丈夫ですか?
シオン・マレディクタス
- 部屋内のグリムが出した炎を全て回収する
シオン・マレディクタス
- ああ、大丈夫だ
カリム・アルアジーム
- ありがとな
カリム・アルアジーム
- みなさん、私の話聞いてます!?
ディア・クロウリー
- はぁ・・・
レオナ・キングスカラー
- 狸捕まえるくらいアンタがやりゃいいだろ、センセー
レオナ・キングスカラー
- オレ様は狸じゃねー!
グリム
- 偉大なる魔法士になる男・グリムとはオレ様のことだゾー!
グリム
- 威勢のいい小動物ですね
アズール・アーシェングロット
- リドルさん、お願いできますか?
アズール・アーシェングロット
- 違反者は見逃せないからね
リドル・ローズハート
- さっさと済ませるとしよう
リドル・ローズハート
- 見ろ!
オレ様はつえーんだゾ!
グリム
- はっ!
リドル・ローズハート
- わわわっ!?
グリム
- 僕の目の前でルールを破るとは、大層度胸がおありだね
リドル・ローズハート
- さあ、早いとこ捕まえてしまいましょう
アズール・アーシェングロット
- ぐずぐずしていると夜が明けてしまいますから
アズール・アーシェングロット
- や〜い、ヘタクソ!
どこ狙っているんだゾ〜!
グリム
- くっ、連携が上手くいかない・・・
リドル・ローズハート
- アズール、魔法を撃つタイミングをボクに合わせるんだ
リドル・ローズハート
- 難しい注文ですね
アズール・アーシェングロット
- リドルさんが僕に合わせていただけますか?
アズール・アーシェングロット
- 見やがれ!
グリム
- コイツらよりオレ様のほうが魔法を上手く使えるんだゾ!
グリム
- アズール、本気で乱入者を捕まえる気があるのかい!?
リドル・ローズハート
- リドルさんも、「他人に譲る」というお気持ちがまったくないようだ
アズール・アーシェングロット
- ぐちゃぐちゃ言ってないでオレ様を入学させろっ!
グリム
- ふな〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
グリム
- !アズール、下がれ!
リドル・ローズハート
- ───『首をはねろ』!
リドル・ローズハート
- ふじゃっ!?なんじゃこりゃ!?
グリム
- ハートの女王の法律・第23条
『祭典の場に猫を連れ込んではならない』
リドル・ローズハート
- 猫であるキミの乱入は重大な法律違反だ
リドル・ローズハート
- 即刻退場してもらおうか
リドル・ローズハート
- オレ様は猫でもねぇ〜っ!!
グリム
- こんな首輪すぐに燃やして・・・
グリム
- あ、あれ?
グリム
- 炎が出ねぇんだゾ!
グリム
- ふん!
リドル・ローズハート
- ボクがその首輪を外すまでキミは魔法を使えない
リドル・ローズハート
- ただの猫同然さ
リドル・ローズハート
- に、にゃにー!?
グリム
- オレ様はペットじゃねーんだゾ!
グリム
- 心配しなくてもキミみたいなペットこっちから願い下げだ
リドル・ローズハート
- ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ
リドル・ローズハート
- いや〜、相変わらず素晴らしいですね
アズール・アーシェングロット
- どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法
アズール・アーシェングロット
- 絶対に欲しい・・・じゃなくて
アズール・アーシェングロット
- 僕なら絶対にかけられなくありません
アズール・アーシェングロット
- 誰か学園外に放り出してください
ディア・クロウリー
- ぎにゃー!
グリム
- 話すんだゾ!
グリム
- オレ様は・・・絶対、絶対!
グリム
- 大魔法士になってやるんだゾー・・・!
グリム
- バン!!
ディア・クロウリー
- 少々予定外のトラブルはありましたが入学式はこれにて閉会です
ディア・クロウリー
- 各寮長は新入生をつれて寮へ戻ってください
ディア・クロウリー
- ・・・ん?
ディア・クロウリー
- そういえば、ディアソムニア寮、寮長のドラコニアくんの姿が見えないようですが・・・
ディア・クロウリー
- アイツがいないのはいつものことだろ?
レオナ・キングスカラー
- あれ?もしかして誰も式のこと伝えてないのか?
カリム・アルアジーム
- そんなに言うならアンタが伝えてやればよかったじゃない
ヴィル・シェーンハイト
- うーん
カリム・アルアジーム
- でもオレ、アイツのことあんま知らないんだよなー
カリム・アルアジーム
- ドラコニアって・・・まさか〝 あの〝 マレウス・ドラコニア?
生徒A
- この学校に通ってるってマジだったのかよ
生徒B
- 怖えぇ・・・
生徒C
- (マレウス・ドラコニア様が学校にいるんだ)
シオン・マレディクタス
- (そんな恐れるか?)
シオン・マレディクタス
- ──おお、やはり
リリア・ヴァンルージュ
- もしやと思って来てみたがマレウスは来ておらなんだか
リリア・ヴァンルージュ
- 〝 また〝 式典の知らせが届いていなかったと見える
リリア・ヴァンルージュ
- 申し訳ありません
アズール・アーシェングロット
- 決して仲間はずれにしたわけじゃないんですよ
アズール・アーシェングロット
- どうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね
リドル・ローズハート
- まあよい
リリア・ヴァンルージュ
- ディアソムニア寮の者はわしについてくるがいい
リリア・ヴァンルージュ
- ・・・あやつ、拗ねていなければ良いが・・・
リリア・ヴァンルージュ