ならなくちゃ、この世界でも必要に
第1話
- はい、どうもnightです。
night
- 第1話
night
- スタートです。
night
- お前は、俺達には必要だ
アーズロ・クレール
- (…あの時の…)
シオン・マレディクタス
- (なんで、こんなとこで寝てるの?)
シオン・マレディクタス
- (今は、アイツらとの戦い中だったはず)
シオン・マレディクタス
- (なのに、なんで…)
シオン・マレディクタス
- (…そういえば、後ろに避けた時に何かに当たった…)
シオン・マレディクタス
- やべえ
グリム
- そろそろ人がきちまうゾ
グリム
- 早いとこ制服を・・・・・・
グリム
- (人がいる?)
シオン・マレディクタス
- (まあいい)
シオン・マレディクタス
- (そのまま、この壁を)
シオン・マレディクタス
- うーん!!!
グリム
- この蓋、重いんだゾ
グリム
- こうなったら・・・・・・奥のt
グリム
- ドーン!!!
???
- ギャーーーーーー!!!!
グリム
- (叫び声?)
シオン・マレディクタス
- (みんなの声ではない…)
シオン・マレディクタス
- (ならいい)
シオン・マレディクタス
- (とりあえず、外に…)
シオン・マレディクタス
- 図書館
シオン・マレディクタス
- (ここどこ?)
シオン・マレディクタス
- シオンは方向音痴なのである
シオン・マレディクタス
- (なんか知らない服着てるし…)
シオン・マレディクタス
- (また、違う世界に来た?)
シオン・マレディクタス
- ああ、やっと見つけました
ディア・クロウリー
- (誰?)
シオン・マレディクタス
- 君、今年の新入生ですね?
ディア・クロウリー
- ダメじゃありませんか
ディア・クロウリー
- 勝手に扉から出るなんて!
ディア・クロウリー
- まったく
ディア・クロウリー
- 勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生など前代未聞です!
ディア・クロウリー
- (あれは扉?)
シオン・マレディクタス
- (確認してなかった)
シオン・マレディクタス
- はぁ・・・・・・
ディア・クロウリー
- どれだけせっかちさんなんですか
ディア・クロウリー
- さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ
ディア・クロウリー
- 鏡の間へ行きましょう
ディア・クロウリー
- 鏡の間…
シオン・マレディクタス
- 貴方が目覚めたたくさんの扉が並んでいた部屋ですよ
ディア・クロウリー
- この学園へ入学する生徒は、全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです
ディア・クロウリー
- 通常、特殊な鍵で扉を開くまで生徒は目覚めないはずなんですが・・・・・・
ディア・クロウリー
- それまでの世界に別れを告げ、新しく生まれ変わる
ディア・クロウリー
- あの扉の意匠にはそんな思いが込められているのです
ディア・クロウリー
- (「新しい世界で生まれ変わる」か)
シオン・マレディクタス
- ・・・・・・おっと!
ディア・クロウリー
- 長話をしている場合ではありませんでした
ディア・クロウリー
- 早くしないと入学式が終わってしまう
ディア・クロウリー
- 名前を教えてください
シオン・マレディクタス
- 知らない人にはついて行っちゃダメだよ
リシア・トューネール
- (って言われたけど)
シオン・マレディクタス
- 俺達のこと知らないみたいだけど、名前を知ればだいたい知り合いだ
シア・シルヴェルツ
- (って言われたから、名前知ったら知ってる人になる)
シオン・マレディクタス
- おや?
ディア・クロウリー
- 君、まだ意識がはっきりしてないんですか?
ディア・クロウリー
- (だいぶはっきりしてるけど?)
シオン・マレディクタス
- 空間転移魔法の影響で記憶が混乱してるんですかねぇ・・・・・・
ディア・クロウリー
- まあいいでしょう
ディア・クロウリー
- よくあることです
ディア・クロウリー
- では歩きながら説明してさしあげます
ディア・クロウリー
- 私、優しいので
ディア・クロウリー
- (ついて行けば、名前教えてくれるのかな?)
シオン・マレディクタス
- 中庭
ディア・クロウリー
- ごほん
ディア・クロウリー
- ここは「ナイトレイブンカレッジ」
ディア・クロウリー
- 世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ魔法士の卵が集まる
ディア・クロウリー
- ツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養成学校です
ディア・クロウリー
- そして私は理事長よりこの学園を預かる校長
ディア・クロウリー
- ディア・クロウリーと申します
ディア・クロウリー
- この学園に入学できるのは「闇の鏡」に優秀な魔法士の資質を認められた者のみ
ディア・クロウリー
- 選ばれし者は、「扉」を使って世界中からこの学園へ呼び寄せられる
ディア・クロウリー
- 貴方のところにも「扉」を載せた黒い馬車が迎えにきたはずです
ディア・クロウリー
- (アイツらの攻撃を後ろに避けた時にぶつかったのが馬車?)
シオン・マレディクタス
- きました(多分)
シオン・マレディクタス
- あの黒き馬車は、闇の鏡が選んだ新入生を迎えるためのもの
ディア・クロウリー
- 学園に通じる扉を運ぶ、特別な馬車なのです
ディア・クロウリー
- 古来より特別な日のお迎えは馬車と相場が決まっているでしょう?
ディア・クロウリー
- (そうなんだ、教わってないな)
シオン・マレディクタス
- さっ、入学式に行きますよ
ディア・クロウリー