私の記憶は行方不明
第2話
- 第2話
TOAMU
- START→→→
TOAMU
- みんな)!?
愛夢
- 冗談ですか?
ディア・クロウリー
- いや、マジで…
愛夢
- 前、いた場所の記憶はありますか?
ディア・クロウリー
- 前…いた場所…
愛夢
- …
愛夢
- ない…
愛夢
- 空間転移魔法の影響でしょうか…?
ディア・クロウリー
- 何か思い出せませんか?
ディア・クロウリー
- …………!黒い馬車がきた時、なにか渡されたような…
愛夢
- それを見てみましょう
ディア・クロウリー
- ( )))))ゴソゴソ
愛夢
- これ…
愛夢
- ロケットペンダントですか。開いて見ましょう。
ディア・クロウリー
- パカ
ディア・クロウリー
- 紙が挟まっていますね。中身は…
ディア・クロウリー
- (写真だ…誰だろう?)
愛夢
- 「愛夢」と書いてあります。
ディア・クロウリー
- 愛夢…名前…?
愛夢
- 貴方の名前でしょうか。
ディア・クロウリー
- もし貴方の名前ではなくても、名前がないと色々大変です。使わせて貰いましょう。
ディア・クロウリー
- 汝の名を告げよ
闇の鏡
- 愛夢…
愛夢
- 汝の魂のかたちは………
闇の鏡
- ………
闇の鏡
- ………
闇の鏡
- わからぬ。
闇の鏡
- なんですって?
ディア・クロウリー
- この者からは魔力の波長が一切感じられない……色も、形も、一切の無である。
闇の鏡
- よって、どの寮にもふさわしくない!
闇の鏡
- (ディスられてないよね…?)
愛夢
- 魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!
ディア・クロウリー
- 生徒選定の手違いなどこの100年ただの1度もなかったはず。
ディア・クロウリー
- 一体なぜ……
ディア・クロウリー
- もごもご…ぶはっ!
グリム
- だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!
グリム
- (コイツ…誰だっけ?)
愛夢
- あっ待ちなさい!この狸!
ディア・クロウリー
- そこのニンゲンと違ってオレ様は魔法が使えるんだゾ!だから代わりにオレ様を学校に入れろ!
グリム
- 魔法なら今とびっきりのを今見せてやるんだゾ!
グリム
- (たしか…グリ…グリル?)
愛夢
- みんな伏せて!
リドル・ローズハート
- ん゛な゛~~~!!
グリム
- 🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥
グリム
- うわあ!!あちちちっ!尻に火が!
カリム・アルアジーム
- このままでは学園が火の海です!誰かあの狸を捕まえてください!
ディア・クロウリー
- ( ๑º言º)っがしっ
愛夢
- ふなっ!?
グリム
- 離せっ!辞めるんだゾ!ニンゲン!
グリム
- お前…誰だっけ?名前忘れた
愛夢
- グリム様だー!!
グリム
- キミ!そのまま動かないで!
リドル・ローズハート
- あっはい
愛夢
- 「オフ・ウィズ・ユアヘッド」!!
リドル・ローズハート
- ふぎゃっ!?なんじゃこりゃ!?
グリム
- ハートの女王の法律・第23条「祭典の場に猫を連れ込んではならない」
リドル・ローズハート
- 猫であるキミの乱入は重大な法律違反だ。即時退場してもらおうか。
リドル・ローズハート
- (猫なのか…?)
愛夢
- オレ様は猫でもねぇ~っ!!
グリム
- こんな首輪すぐに燃やして……あ、あれ?炎が出ねぇんだゾ!
グリム
- ふん!ボクがその首輪を外すまでキミは魔法を使えない。ただの猫同然さ。
リドル・ローズハート
- に、にゃに!?オレ様はペットじゃねーんだゾ!
グリム
- (にゃって言った!猫だ!)
愛夢
- 心配しなくてもキミみたいなペットこっちから願い下げだ。
リドル・ローズハート
- ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ。
リドル・ローズハート
- いや~、相変わらず素晴らしいですね。どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法。
アズール・アーシェングロット
- 絶対に欲しい……じゃなくて。僕なら絶対にかけられたくありません。
アズール・アーシェングロット
- (えっ!?欲しいって言った!)
愛夢
- どうにかしてください!貴方の使い魔でしょう!?
ディア・クロウリー
- えっ!違うけど…
愛夢
- しっかり躾を…………え?貴方のじゃない?
ディア・クロウリー
- 違うってアイツも俺も言ってるけど…
愛夢
- ……そ、そうでしたっけ?
ディア・クロウリー
- ごほんでは、学園外に放り出しておきましょう。鍋にしたりはしません。私、優しいので。
ディア・クロウリー
- (鍋…食べたい…)
愛夢
- 誰かお願いします。
ディア・クロウリー
- ぎにゃー!離すんだゾ!
グリム
- オレ様は……絶対、絶対!
グリム
- 大魔法士になってやるんだゾー……!
グリム
- バタン
グリム
- 結局、猫なのか狸なのか分かんないな
愛夢
- 少々予定外のトラブルはありましたが入学式はこれにて閉会です。
ディア・クロウリー
- 各寮長は新入生をつれて寮へ戻ってください。
ディア・クロウリー
- ……ん?そういえば、ディアソムニア寮長のドラコニアくんの姿が見えないようですが……
ディア・クロウリー
- アイツがいないのはいつものことだろ?
レオナ・キングスカラー
- あれ?もしかして誰も式のこと伝えてないのか?
カリム・アルアジーム
- そんなに言うならアンタが伝えてやればよかったじゃない。
ヴィル・シェーンハイト
- うーん。でもオレ、アイツのことあんま知らないんだよなー。
カリム・アルアジーム
- (謎多き方ということか…)
愛夢
- ドラコニアって……まさか"あの"マレウス・ドラコニア?
ナイトレイブンカレッジ生
- ("あの"は酷くね)
愛夢
- この学校に通ってるってマジだったのかよ。
ナイトレイブンカレッジ生
- 怖えぇ……。
ナイトレイブンカレッジ生
- ─おお、やはり。
リリア・ヴァンルージュ
- もしやと思って来てみたがマレウスは来ておらなんだか。
リリア・ヴァンルージュ
- "また"式典の知らせが知らせが届いていなかったとみえる。
リリア・ヴァンルージュ
- ("また"だと…)
愛夢
- 申し訳ありません。決して仲間はずれにしたわけじゃないんですよ。
アズール・アーシェングロット
- どうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね。
リドル・ローズハート
- まあよい。ディアソムニア寮の者はわしに付いてくるがいい。……あいつ、拗ねていなければ良いが……
リリア・ヴァンルージュ
- 全員寮へ
リリア・ヴァンルージュ
- さて、愛夢さん。貴方は記憶が無い。この名前も借りているだけ
ディア・クロウリー
- 貴方、ロケットペンダント以外に何か持っていませんか?
ディア・クロウリー
- 無い
愛夢
- 魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかない。
ディア・クロウリー
- しかし保護者に連絡がつかない記憶喪失の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。
ディア・クロウリー
- 私、優しいので。
ディア・クロウリー
- さすが。クロウリー殿優しさをアピールしている
愛夢
- う~ん……
ディア・クロウリー
- そういえばさ
愛夢
- 何でしょう?
ディア・クロウリー
- 俺、多分"女"なんだよね
愛夢