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ひとり劇場

クラフター異世界冒険録

Minecraftのクラフター2人が異世界を冒険する話

獅子の魔物
ここはMinecraftの世界にある、とある洞窟の中。その洞窟の奥へと進む男女の姿があったーーー
スティーブ
おーい、アレックス!こっち来てくれー!(彼は一緒に行動していた女性にそう声を掛けて呼ぶ)
アレックス
なんだい?何か珍しい物でも見つけたのかい?(スティーブに呼ばれた彼女はそう言いながら彼の元へ行き)
スティーブ
嗚呼そうだ。これを見てくれ(彼が指差す先には繁茂した空間が広がっており、地上から射し込む光の筋が、湧き出た地下水に映り輝いている)
アレックス
おお〜…こりゃ凄いな…(彼女はその光景を見て見惚れていて)
スティーブ
流石、自然の神秘だ。美しい…(彼は童心に帰ったように空間の奥へと進み)
アレックス
何か新しい発見があれば良いんだがねぇ(彼女はスティーブの後を追う)
アレックス
洞窟を進み繁茂した謎の空間に出たスティーブとアレックス。背後に迫りゆく脅威には、二人は気付かなかったーーー
スティーブ
もっと奥に行ってみよ…うあぁ!おい後ろ!(彼は振り向いてアレックスに声を掛けた。その瞬間背後の何かに気付いて声を上げ)
アレックス
何だい?そんなに驚いて…キャアァァ‼︎(彼女はスティーブの言葉で背後の存在に気付いたものの、攻撃によって弾き飛ばされ自然の穴に落ち)
スティーブ
アレックス‼︎あぁなんて事だ…クソッ…やめろ、来るんじゃねぇ!うわぁあぁぁーー(彼は彼女の名を呼ぶも既に穴に落ちた後だった。彼は叫び続けたが叶わず、彼も穴に落ちてゆくだろう)
スティーブ
こうして二人は謎の何かによって穴に落ちてしまった。その先で待つものとは…

ーーー暫く経ち二人は目を覚ます。そこには穴の底ではなく別の場所で…
スティーブ
うぅ…あぁ…痛ってぇ…(彼は穴に落ちた筈だったが、目覚めた場所は樹々が生い茂る森の中。傍にはアレックスが倒れており)
スティーブ
おいアレックス起きろ!(彼は彼女を揺さぶり起こし)
アレックス
うぅん…痛ったぁ…ここ何処だい?(彼女は起き上がるとスティーブにそう訊ね)
スティーブ
俺に聞くな。参ったなぁ…一応持ち物は無事だが…(彼は立ち上がり辺りを見渡してそう呟いて歩き始め)
アレックス
そうだったね…まったく…酷い目に遭ったよ(彼女は彼の後を追いつつそう言葉を漏らし)
アレックス
そんな二人の行く先では、今にも命を落としそうな怪我を負った三人の女性達が、何やら大きな獣と戦っていた。そして内一人の悲鳴は二人の耳に届く---
スティーブ
今のは何だ?女の悲鳴が聴こえたぞ(彼は悲鳴に反応してそう言えば、声の方に走って行き)
アレックス
みたいだね…苦戦しなきゃいいけど…(彼女は腰から鉄の剣を抜き、彼の後ろを走り)
獅子の魔物
ガルル…(スティーブとアレックスが悲鳴の方に走って行くと、そこには唸る生物がおり)
サーシャ
くっ…もはやここまでか…不甲斐ない…(獅子の魔物を目の前に剣を構える彼女は、後ろに居る仲間と思われる二人の女性を気にしており)
リリアーナ
…強いわね…こんなにも敵わないなんて…(木に凭れ掛かるようにして腕の傷を押さえる彼女は、そう呟いて)
ミレア
もう…魔力が…ごめんなさい…(リリアーナを治癒し続ける彼女は、もう限界のようで)
スティーブ
何だあいつは…デカいな…(かれは獅子の魔物を見てそう言い)
アレックス
退きな!あたしがやるよ(そう言って彼女は飛び出して、剣を片手に獅子の魔物に向かって行き)
獅子の魔物
ガルル…(飛び出して来たアレックスに気付き、威嚇して)
アレックス
(彼女は威嚇に動じず斬りつけて)
獅子の魔物
ーー!(ダメージが入り呻く。そしてアレックスを横から前脚で吹き飛ばし)
アレックス
ぐっ…中々やるねぇ…(近くの木まで吹き飛ばされ)
獅子の魔物
(その隙にアレックスへ襲い掛かり)
スティーブ
気を抜くんじゃねぇよ。おい化物!俺の自慢の斧を食らいな!(彼は鉄の斧で獅子の魔物首を斬りつけ)
獅子の魔物
ーー!(魔物は斬られればズシンと倒れ)
アレックス
流石だねぇあんたは…(立ち上がり埃を払いつつ彼女は言う)
サーシャ
……(彼女を含め3人の女性達は呆気に取られており)
スティーブ
おい、あんたら大丈夫か?(3人の元に近付けばそう訊ね)
サーシャ
あ…あぁ…助かったよ。凄いな、あれを倒してしまうとは(彼女はそう言って剣を納刀して)
アレックス
あんた怪我してるのかい?なぁ近くに村はあるのかい?(彼女はリリアーナの傷を見ればサーシャにそう訊ね)
サーシャ
村?さてはここらの者ではないな?まぁ形はどうあれ、討伐は完了したのだ。我々は戻らねばならないが、共に来るか?(彼女はスティーブとアレックスに問い)
スティーブ
あぁそうしてもらえるとありがたい(彼はサーシャにそう答え)
サーシャ
なら早速行こうか。ミレア、リリアーナを頼むぞ(彼女はそう言って先を行き)
ミレア
はい、分かりました。リリー行こう(彼女はリリアーナを庇いつつサーシャの後を追い)
スティーブ
俺らも行こうか(彼はアレックスと歩き出す)
スティーブ
こうしてスティーブとアレックスは3人の女性を獅子の魔物から救い、新たな地へと向かうのだったーーー

 

投稿日時:2022-06-06 08:47
投稿者:桜華
閲覧数:11

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