*野郎LINEの裏側*その2
ライ主♀。5-6年前のジャンルに再熱してしまい少ない供給に後悔しながらも楽しいです。まだ続きます。
- 次の日
- 今日はありがと!楽しかったよ!
コトネ
- まあ、こんな日も悪くはなかったな。
ライバル
- まーたそんな言い方してっ!
エリカさんもナツメさんもグリーンさんも皆親切でしょ?
コトネ
- やっぱりジムリーダーはそこらのトレーナーとは違う。
強い。今まで何も考えず勝ちとっていたが、ポケモンに対する考え方は見習うところがあるな。
ライバル
- うふふ。
ライバルくんも成長したね。コトネ嬉しい嬉しいよ。
コトネ
- っ!頭を撫でるな子ども扱いするな!
だいたい俺の方がひとつ年上だろ。
ライバル
- でもポケモンと一緒に旅を始めたのは同じ時期でしょ。
懐かしいなあ、あの時博士からポケモン貰って……君も駄目な方法だったけどポケモンを手に入れて、何度もバトルしてさ……。
コトネ
- コトネ……?
ライバル
- 旅を始めた頃は、もっとずっとポケモンたちと一緒にいたいと思ってたけど。
だんだんジムバッジを手に入れていくごとに、ポケモンと一緒にいるよりも……もっとポケモンを強く強くしようって気持ちの方が上になってた時もあるんだよね。
コトネ
- 周りが見えてなかった時もあったんだ。ワタルさんを倒してチャンピオンになってから……久しぶりに目が覚めた気がするの。
ポケモンも生き物なんだ、強さだけが全てじゃないってね。
コトネ
- 私もひたすらに強さを追い求めてたライバルくんの気持ち分かるよ。
だからこそ、ライバルくんがポケモンと正面から向き合うようになったことが、とっても嬉しいんだ。
コトネ
- 上から目線みたいでごめんね。でもこれは本当の気持ちなの。
コトネ
- ……。
俺は強さを諦めたわけじゃない。
なんていうか、そうだな……ポケモンも生き物だから、心を通わせることで伸ばせる力もあるんじゃないかと思っただけだ。
ライバル
- そのことに気づかせてくれたのはお前だ。
俺はお前に勝ったことがない。その理由を探していると……お前のポケモンと、俺のポケモンの目の色が違った。
そこから、ポケモンへの信頼とか愛情とかに辿り着いた。俺が最初最も必要ないと思っていたものだな。
ライバル
- ふふ。そうね。
現に君のバクフーン、ヒノアラシのころは怯えていたみたいだけど今はとっても懐いてる。羨ましいよ。
コトネ
- ……なあ、コトネ……またこうして会ってくれるか?
ライバル
- え?明日も一緒じゃないの?
コトネ
- ……は?
ライバル
- 明日はヤナギさん、アンズさんと約束してるんだよっ。
番号いらない?
コトネ
- 欲しい。
ライバル
- うふふっ! じゃあ決まりね!また明日の朝現地に集まろっか!
コトネ
- ああ。それと、コトネ……。
ライバル
- なあに?
コトネ
- あの……夜、も、空いてる、んだよな?
ライバル
- 空いてるよ。それがどうかしたの?
コトネ
- その。……昼にバトルした後、夕方ハナダシティの方に行かないか?
ハナダシティの、……。
ライバル
- えっ、もしかして……岬のこと?
コトネ
- ……そうさ。
ライバル
- う、うん。
……大丈夫だよ……!
むしろ、
コトネ
- むしろ?
ライバル
- あ、……えっと。
むしろ、ライバルくんと行きたいなあ……なんて。えへへ……。
コトネ
- ……よかった。明日楽しみにしてるな。
ライバル
- ……うんっ。
コトネ