ひとり劇場

君に希望は見えているか【第3話】

オリジナル会話形式ストーリー。小説ではありません。田舎に暮らす5人の子どもたちのストーリー。

◆第3話
ミスズ
ザワコーズ、集合~~
マサル
はーい
リナコ
はい
シオン
はい
フミアキ
うぃーす!
ミスズ
フミアキくん!連休まで宿題溜めなかったんだって?おめでとう!
マサル
フミアキ……!よ、よくやったー!
フミアキ
うああ!うああ!
フミアキ
あ!た!ま!を!な!で!る!なーーー!!
マサル
フミアキがここまでやり遂げたなんて、嬉しいよ俺は…
ミスズ
マサルパパ発動ね♪
シオン
見直したよ
無事、宿題の不安(主にフミアキの)を残すことなく連休を迎えたザワコーズ。まもなく、夢の旅が始まる。
親に行ってきますと告げ、皆、海に来ていた。
なんでも、自動運転機能付きの船がザワコーズの地元までやってくるそうなのだ。
マサル
わあ!あれだ!あの船だ!
リナコ
すごいですね、どのようにプログラムされているのでしょうか。何の迷いもなく、この海まで…さすがは大手企業、あらゆる物を駆使しているのですね
フミアキ
いいから乗ろうぜ………ん?!ミスズ、なんだその荷物は
ミスズ
えへ。おやつです。
シオン
「おやつ」の域を超えてはいないか?
シオン
(山登り用のようなリュックが満タンになるほど詰め込まれている。)
ミスズ
着替えや生活品はキャリーバッグで、おやつはリュック!島だから、お菓子は買えないかな?って
マサル
ふ、船動くかなあ…まあいいか…みんな、乗ろう!
乗り込み、運転ボタンをフミアキが嬉しそうに押すと船が動き出した。
方向転換、スピード調整、全てが自動運転。
まさに夢のような船である。
ミスズ
見て~!水面が綺麗!
マサル
本当だ!うーん、泳ぎたい!
リナコ
……………
シオン
リナコ?
リナコ
……はっ………
リナコ
すみません、何もありません
シオン
…楽しいのか?
リナコ
………
リナコ
あまり浮かれたくないのですが、そのようです
シオン
素直になっていいんだぞ
シオン
楽しい時は楽しい 辛い時は辛い はっきり言ってくれると、嬉しい
リナコ
何故ですか?
リナコ
私個人の感情で、不快になったりしませんか
シオン
なるわけないだろう。
マサル
うわー!魚が!魚が跳ねたー!!
ミスズ
おいしそーー!!
フミアキ
おいおい、お客さん、少し騒がしいですぜ
シオン
(運転席(と言ってもボタンを押すだけ)に座っているフミアキがすっかり運転手気取りだ。)
それから、数時間が経った……
フミアキ
…………
ミスズ
なんか、思ってたより遠いね
リナコ
はい。小型の船で、燃料が持つのでしょうか
マサル
そのあたりは、旅行会社がきちんとしてくれているさ。天候もいいし、波も穏やか。普段なら体験できない船旅を楽しもう。
シオン
そうだな。
そして、どこを見ても海しかない景色に飽きたザワコーズは、いつの間にか眠りについていた…
…………………………
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シオン
………
シオン
はっ…!
シオン
…眠っていたのか…。みんなも寝ている
フミアキ
くかー
シオン
やれやれ。運転手が眠っていいのか…
シオン
(それにしても、今はどのあたりなんだ)
シオン
シオン
(スマホのGPS位置情報を確認すれば…)
【※ 場所が 特定 出来ません 】
※ 電波のよいところで再度試してください
シオン
【※ 場所が 特定 出来ません 】
※ 電波のよいところで再度試してください
シオン
おかしいな…
マサル
…シオン
シオン
マサル、起きていたのか、おはよう
マサル
なんだか…空が暗いね
シオン
ああ…
マサル
…シオン、辺りをよく見てくれないかい。出発は9時。現在15時。なのにあたりは…
シオン
そういえば…暗くなるのが早いな…
マサル
そしてさっき、GPSで今どこにいるのか調べたんだ。でも…
シオン
それなら僕も。何も表示されなかったが…
マサル
電波が通じない地域なんだ。困ったな…
シオン
島に着いたら施設もあるだろうし、また繋がるさ
マサル