第一話 面影
- らんらんらん〜♪(鼻歌)
◯◯
- 誰だ!
敵
- さようなら
◯◯
- やめろ!?
敵
- バン(銃で撃つ音)
- ふぅ、おしまい!
◯◯
- 帰ろう
◯◯
- 私は◯◯
中高一貫の桜友学園
の2年生(13歳)
訳あって一匹狼の
殺し屋をしている
◯◯
- その訳を今からお話ししようと思う
◯◯
- 元々私は孤児で施設にいた
でも、ある日私は脱出不可と言われる施設を抜け出した
◯◯
- 7年前
- (脱出できたけど
行くあてがないよ…)
◯◯
- ねぇ、君どうしたの?
ボロボロだけど
雷(らい)
- 実は…
佐久良施設から
逃げ出してきたんです
◯◯
- あそこから!?
雷(らい)
- すごいね…
雷(らい)
- 私元々脱出しようと思ってたんです
でも、逃げた後警察に捜索願いをだされたらどうしようって
◯◯
- よくそんな難しいことしってるね
雷(らい)
- 本で…
◯◯
- それで?
雷(らい)
- 諦めかけていた時、たまたま
聞こえたんです
新人の職員に教えているのを
◯◯
- もし1人ぐらい逃げても、
政府は気づかない
だから何もしなくていいって
◯◯
- それで逃げ出したんだ
雷(らい)
- はい…
逃げてもあてがなくて
どうしたらいいか
悩んでたところなんです
◯◯
- (この子は磨けば光る…)
雷(らい)
- うちにおいでよ
雷(らい)
- へ!?
◯◯
- で、でも私は初対面ですよ
◯◯
- 僕は君のお父さんになりたい
どうかな?
雷(らい)
- はい!お願いします!
お父さん
◯◯
- じゃあ行こうか(*^^*)
雷(らい)
- うん!
◯◯
- 雷の家に到着
- わぁ、広い
◯◯
- 広いというより部屋数が多いかな
雷(らい)
- そういえば、雷さんはご結婚
してらっしゃるんですか?
◯◯
- え?どうして?
雷(らい)
- 指輪をつけているので
◯◯
- 君、すごいね
(やっぱりこの子は才能がある)
雷(らい)
- 僕には奥さんと子供6人がいる
雷(らい)
- 6人!?
女の子と男の子何人ずつですか?
◯◯
- 6人とも男の子だよ
雷(らい)
- 会ってみたいな…
◯◯
- でも姿が見当たりませんが
◯◯
- 奥さんは病気で他界した
子供達は俺が居なくても
生きられるよう6人でさ
雷(らい)
- すみません
◯◯
- いいんだよ
過ぎたことだし
雷(らい)
- …
◯◯
- でも、いざ子供達を置いてみると
寂しくてね
雷(らい)
- 君がいれば良いかな?なんて
思ったんだよ
だから、タメ口で本当の
家族のように過ごそう
雷(らい)
- 雷、じゃなくてお父さん
◯◯
- ん?
雷(らい)
- 殺し屋でしょ?マフィアかな?
スパイとしても働いてそうだけど
◯◯
- …
(この子洞察力が凄すぎる)
雷(らい)
- そうだとしたら?
雷(らい)
- 私弟子入りするよ(*´︶`*)
◯◯
- へ?
(逃げずに向き合うとは…)
雷(らい)
- 一本取られたよ
雷(らい)
- そうだ、僕はマフィアのボス
他にもスパイ、殺し屋を
している
雷(らい)
- そっか…
◯◯
- 子供達を置いてでたのは
僕はこの仕事上誰かに殺される
かもしれない
その時に僕なしで生きれるように
強い殺し屋になれるように
雷(らい)
- かっこいい😁
◯◯
- !?
雷(らい)
- だって、お父さんとしての優しさも厳しさも持っていて自分より子の
心配をしているじゃん!
◯◯
- ありがとう
君は優しいね
雷(らい)
- 私を弟子にしてください!
◯◯
- ああ!もちろんだ
雷(らい)
- ーーーーーーーーーーーーー
- これが私とお父さんの出会い
◯◯
- お父さんは予想通り
殺された…
私が6年生の時、死ぬギリギリで私に電話をかけてきた
◯◯
- 実の子供より優先して私に
電話をかけてきた
お父さんの声が聞こえなくなった時決めた。お父さんを殺した相手を復讐すると
◯◯
- でも、私はその兄弟の写真すら見たことないので連絡ができないまま
1年半が経った
◯◯
- いつか、お父さんの子供と会えたら
◯◯
- そんな淡い希望を抱いている
- ガサッ
すとぷり
- ッ!
◯◯
- バレたか〜
ななもり
- え…
◯◯
- そこには雷さんの面影がある
6人の男が居た…