成り代わり
乙女ゲーム「もし、この世界に神様がいるとするならば。」の創作話
- 明日もNINJA YASHIKIに集合な!
弓倉ネジ
- 部活の練習で遅れるかもしれない
細波エース
- あー、明日は俺バイトだ
神里キョウ
- 僕も明日は無理かも
指乃シュリ
- 私も明日はお兄ちゃんと出掛ける予定が入っちゃってて
来実ハルカ
- んだよ……、皆来れねーなら明日は見送りだな
弓倉ネジ
- えー、見送りなの?折角
俺も行こうと思ったのに
九鬼シズカ
- すまねぇ、シズカ
弓倉ネジ
- ってなんでここにいんだよ!?
弓倉ネジ
- ナイスノリ突っ込み~
九鬼シズカ
- 俺だけじゃなくてヒカルもアキラもいるよ
九鬼シズカ
- どうやってここに!?
指乃シュリ
- そんな事は容易い。回線をジャックさせてもらった
九鬼ヒカル
- 納得してくれたかな?
九鬼アキラ
- 納得なんてするか。第一ただ駄弁ってるだけだぞ。ジャックして何の意味があるんだ
神里キョウ
- 私生活を覗きたいとかか?
細波エース
- 止めてよー、俺が◯みたいに見えるじゃん
九鬼シズカ
- ま、ヒカルは見ての通りムッツリだけど
九鬼シズカ
- シズカ
九鬼ヒカル
- 事実じゃん
九鬼シズカ
- それが兄に対しての態度か?
九鬼ヒカル
- 兄さん、喧嘩する為にジャックしたんじゃないでしょ
九鬼アキラ
- そーだよヒカル
九鬼シズカ
- ……後で覚えていろ
九鬼ヒカル
- やだね
九鬼シズカ
- それで九鬼君達はどうしてジャックなんてしたの?
来実ハルカ
- した、と言うよりさせられたんだ
九鬼ヒカル
- させられた?
細波エース
- そう。父さんの命令でね
九鬼アキラ
- だから俺達に理由を問われても知らないし答えようがないんだよね
九鬼シズカ
- その父さんってのは
君達のお父さん?
指乃シュリ
- その答えはイエスでありノーだ。残念ながらこれ以上は話せないけど、彼は父なる存在。それは僕らにとってもそれ以外にとっても、ね
九鬼アキラ
- アキラ、お喋りが過ぎるぞ
九鬼ヒカル
- ごめんね、兄さん
九鬼アキラ
- 相変わらず掴み所のねぇ奴等だ
神里キョウ
- まるで雲だな
細波エース
- 雲って表現ヒカルなら似合いそー、髪が
九鬼シズカ
- 一々感に触る言い方をするな
九鬼ヒカル
- 二人とも兄弟なんだから仲良くね…?
来実ハルカ
- ハルカさんの言う通りだ。
兄さん達はどうしていつも
九鬼アキラ
- ねえ
指乃シュリ
- そういえばさっきからネジが何にも言ってないけど、寝ちゃったのかな?
指乃シュリ
- 本当だ、おいネジ起きてるか
細波エース
- ネジくーん
来実ハルカ
- ネジ
神里キョウ
- 嫌な予感がする。アキラ
九鬼ヒカル
- 確かめに行けば良いんだね?
九鬼アキラ
- 頼む
九鬼ヒカル
- いってくるよ
九鬼アキラ
- いってらっしゃ~い
九鬼シズカ
- 確めるって…何を?
来実ハルカ
- まさかネジの安否を、とか?
指乃シュリ
- 無論安否確認だが?
九鬼ヒカル
- ったく、何で言っちゃうの
九鬼シズカ
- 皆、俺は元気だぜ!
弓倉ネジ
- ネジ君!
来実ハルカ
- ネジ!良かった…。全く心配したんだからね
指乃シュリ
- 悪ぃ悪ぃ!ついうたた寝しちまってこんな大事になってるって気付かなかったぜ
弓倉ネジ
- 好きな食べ物は?
九鬼ヒカル
- は?俺に言ってんのか?
弓倉ネジ
- 君以外に誰がいるっていうの
九鬼シズカ
- これに答えられなければ貴様は弓倉ネジではない。他の者だ
九鬼ヒカル
- 他の者?何言ってやがんだ。
ネジ、答えてやれ
神里キョウ
- しっかりしろよ!そんな簡単に相手のペースに乗せられて…!九鬼は敵だ。奴等の言う事なんかに従えるか!!
弓倉ネジ
- 君がそれで良いなら構わないけど。一度芽生えた疑心は容易に消せやしないんだから
九鬼シズカ
- ネジ君お願い。答えて
来実ハルカ
- 僕もネジの事を信じたい。信じたいからこそ答えて欲しい
指乃シュリ
- めはり寿司、それが俺の好物だ。これで満足か?
弓倉ネジ
- おかしいよ
指乃シュリ
- いつも好きな食べ物を聞かれたら“おばあちゃんの”めはり寿司って言うのに
指乃シュリ
- お前は誰だ?
指乃シュリ
- だそうだ。着れなくなった化けの皮、剥がした方が良いんじゃないか?
九鬼ヒカル
- 黙れ
弓倉ネジ
- あーあ、こんな馬鹿共に見破られるとはなぁ
弓倉ネジ
- 本っ当に胸糞が悪い
弓倉ネジ
- 貴方は誰…?
来実ハルカ
- さぁね。誰だと思う?
弓倉ネジ
- ネジをどうしたんだ!
指乃シュリ
- 殺した
弓倉ネジ
- え?
来実ハルカ
- よくもネジを!!
指乃シュリ
- 兄さん、確認取れたよ。
駄目だった
九鬼アキラ
- そうか
九鬼ヒカル
- さっきからやたらと烏が煩いと思ったらやっぱりお前達の仕業か
弓倉ネジ
- 予め烏をかき集めておいて
正解だったよ
九鬼シズカ
- どうしてネジ君が…。
彼が何をしたっていうの?
来実ハルカ
- 存在したからだ
弓倉ネジ
- 生きている価値がないから
この手で始末してやった
弓倉ネジ
- 価値がないのはお前の方だ!
人殺しめ!!
指乃シュリ
- シュリ、後ろ
弓倉ネジ
- え?後ろ
指乃シュリ
- 遅かった、烏が間に合わない
九鬼アキラ
- 遅かったって……シュリ君?
返事をして!
来実ハルカ
- 大丈夫だよ、ハルカちゃん
指乃シュリ
- シュリ君!!
来実ハルカ
- なーんちゃって
指乃シュリ
- シュリも死んだ。
写真送ろうか?
指乃シュリ
- 止めて!!
来実ハルカ
- くくくっ、はは!
冗談を真に受けて、ハルカは
素直で可愛いなぁ
指乃シュリ
- 今、ノックが……。
扉を叩いたのは貴方?
来実ハルカ
- 扉?俺じゃないよ
指乃シュリ
- 私だ。このままではお前にまで被害が及ぶと判断したのでな
九鬼ヒカル
- 邪魔だから行かなくて良いのに
指乃シュリ
- 僕とシズカ兄さんも急いで
そっちに向かう
九鬼アキラ
- それまで凌いどいて
九鬼シズカ
- それまでだけでなく、
凌ぎきる所存だ
九鬼ヒカル
- そんなの無駄なのにね
指乃シュリ
- ハルカ、1つクイズをしよう
指乃シュリ
- 俺は誰でしょうか
指乃シュリ
- ああ、それとも
指乃シュリ
- こっちの方が分かりやすいかな?
来実マサト
- おにい、ちゃん…
来実ハルカ
- 正解
来実マサト