見て見ぬフリ
この話はいじめに対する少女の思いと行為。そして最終結末は…?!【またこのシリーズを投稿します。どこの場面か分かるかな?。大変お世話がせしてすみません。⚠誤字脱字】
- 意外と近くで起こってる
- ダメだって分かってるのに、怖くて1歩も出ない。逆にいじめられるのではないかと…助けてあげれない。
- だから、
- 今日もまた見て見ぬフリをする
- 「夏奈〜。おはよう」
- 「おはよう」
- 「今日は朝から雨だし、やる気失せるわー」
- 「それなー」
- 私は植野(うえの)夏奈(なつな)。中学3年生。
- 登校中の出来事。朝から男子達の怒鳴り声がうるさい。喧嘩なら違うところでやればいいのに…
- でも、それは喧嘩ではなく
- 「また、やってるよ…あの人たち」
- 「ほんとだ。可哀想」
- 私達はそんなことしか言えなかった。
- いじめだって見れば分かる。止めに横に割り込めば自分もやり返される。必ず恐怖心が勝ってしまう。
- 1部を見ていた先生が走って彼らの元へと向かって言った
- 「コラァ💢なんで叩くの!!謝りなさい!」
- と、激おこしている。2人はペコペコと謝ってる姿が見られた。
- いじめを受けていた子に先生は優しく声をかけていた。
- 先生ってすごいな。何でも問題解決しちゃうんだもん。
- 教室に入れば、男子や女子がガヤガヤしてる。
この雰囲気落ち着くのにな〜。
- 「おはよう!」
- 「おはー!」
- 「ねぇねぇ!コレ見て!!一花ちゃんがお兄さんから貰ったんだって!」
- 「え、めっちゃ可愛いじゃん!」
- ガラッとドアが開く、彼のお出ましだ。
- さっきまでワイワイしていた教室は一瞬にして静まり、皆が彼を冷たい目で見ている。
- 彼は何も言わずに席に座ると1人が彼の机の前に立ち彼を睨みつけた。
- と、皆が動き出して彼の周りを囲む。そこに私も参加した。やってはいけないと分かっていても、こうするしかなかった。
- 「ねぇ。あんたまだ来るわけ?」
- さっきまで明るかった一花が一変した
- 私は一気に怖くなった。
- 「お父さんが可哀想だよぉ〜」
- 「お前がここに来るせいで空気が悪くなる、だから来ないでくれるかな」
- 誰も止める人が出てこないから言いたい放題
- 流石にこれは……
- 「ごめん。」
- 「はッ!そんな事しか言えないわけ?w」
- 「マジ雑魚。笑」
- 「消えろよ。」
- 「ブーブーブー!●ねッ●ねッ♪」
- 「(ごめん。何も出来ない私で。)」
- 心の奥底で謝った。全く意味ないけど…
- 耳元で悪口を言う人もいれば、陰でコソコソ陰口を言う人まで、彼をとことんドン底へ落としいれた。
- ドンッ💥ガシャーン💥
- 彼が突然机を蹴り飛ばしたのだ。あまりにも予想外の事だったので皆はその場で静止した。
- 丁度、前に立っていた私は共に蹴飛ばされ、手足を擦りむいた。
- …目が合った…
- 彼は怒り狂っていた。耐えられなかったのだろう。申し訳ないことをしたと反省する。
- とそこへ先生が入ってきた。思わぬ光景に驚いていた
- 「何をやっているの!?」
- 「先生…僕は……、」
- 彼は事情を伝えようとしていた。
このままじゃ私だけが悪いことになってしまう。そんなの嫌だ。絶対やだ。。
- 先生に怒られるのが怖くて、周りの目線が怖くて、目の前に映る彼が怖くて、、
- 「先生〜、小ヶ田に蹴られました〜!」
- 良いことに嘘をつき、私は言ってやった。
- 何も知らない先生はまんまと引っかかった。
- 「小ヶ田くん。後で職員室に来なさい。」
- 「はい。」
- 彼は認めた。嘘だって分かってるのに。何も言わずに私を見て、先生の後を追って行ってしまった。
- 「やばぁ……w」
- 「お前天才か?!」
- 「よく騙し通せたなww」
- 「いや、先生が阿呆なだけw」
- ぁ、私上手くやったんだ。やり過ごせたんだ。
- 「ああいえば、誰だって騙せる」
- これは歓声そのもの。ヒーローになった気分
- なのに……
- なんで、
- どうして、
- 皆は誰の味方なの?
- 前まで私の味方だったじゃん
- あの件から雰囲気が変わった。小々田はクラスの人気者になって、一方の私は「小々田をいじめてた奴」と悪者扱いとされた。
- 「ねぇ。」
- 「うぁ、今度はオレたちをいじめに来たぞ!!」
- 「違っ……!!」
- あぁ、こんな感じなんだ
- 改めて気付かされた。
- 今頃になってはもう手遅れだけど、、
- 「小ヶ田くん。」
- 「なに?」
- 「ごめんなさい。本当にごめんなさい。もう許して…!!こんな生活は嫌なの。ごめん。ごめんなさい。。」
- 「ふふ、何言ってんの!許すわけないじゃん。」
- 「え、」
- 「僕をいじめて楽しかった?ねぇ、楽しかった?」
- 「そんな、、楽しくない」
- 「だよね。」
- 「ごめんなさい…泣」
- 「仲良くしたいんだけど、、ごめんね。僕すごくムカムカしてるんだ。君なら僕を守ってくれると思ってたから。残念だよ」
- 「そんな、やだっ!!」
- 「僕が今まで経験したことを味わって反省してくれる?」
- 「っ、、!」
- これは"悪夢"だ。
- 次は、誰がどのように呪われるか、。
- 止めれなかった私 嘘をついてやり過ごした私
- いじめは酷く恐ろしい
- 私は
- 見て見ぬフリから
- 悪夢を見た。