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ひとり劇場

お別れまでの日記

マカロン
私が旅立つまでの間。日記をつけさせてください。
マカロン
12/31
マカロン
今日は年の最後の日付。
マカロン
空が一番明るくなる頃お姉ちゃんが病室に来てくれました。
私が[こんな姿の私は嫌いだよね]と言ったら、
強く抱きしめて、[どんな姿であろうとマカロンである事は変わらないから。]
そう言ってくれました。でもその手は震えてて、
マカロン
きっと。お姉ちゃんもわかっていたのでしょう。
お別れの日はそう遠くないと。
マカロン
だから、私も上がるところまでの手で、
お姉ちゃんを抱きしめました。
マカロン
[ありがとう]
マカロン
そう言って私は笑いました。
マカロン
お姉ちゃんの顔は、笑っていながら涙を流していました。
マカロン
そんなお姉ちゃんの笑う顔も。泣く顔も。
見れなくなるというのなら。それが現実なのなら。
マカロン
そう思うと涙が出てきてしまって。
マカロン
わかっています。辛いのはお姉ちゃんもなんだって、
でも、ですが、泣けてしまうのです、
マカロン
お姉ちゃんは、震えた声で言ったんです
マカロン
[今ね。ひとり劇場でも。お別れを告げる人が二人もいるんだ]と。
マカロン
えっ?と思ったら。お姉ちゃんは顔を伏せて
聞き取れないくらい泣いていたのでしょう。
マカロン
私が聞き取った限りでは。
マカロン
[宇宙とうさぎの妹のアザラシちゃんが、
亡くなっちゃうんだ。]
マカロン
私は最期まで。何もできない人間で終わるのかな?
マカロン
ドナーには、なれないのかな?
マカロン
悔しい。現実なのが悔しい
マカロン
それを聞くと。
マカロン
私よりも未来がある二人には絶対に生きていてほしい。
そう思ってしまいました。
マカロン
宇宙やアザラシさんは
近いようで遠い存在。
マカロン
怖くなりました。
マカロン
まだ明日があるのなら。
マカロン
年明けはみんなで笑おうね
マカロン
ひとり劇場で。いつもの仲間で。
マカロン
大好きと感謝はずっと。忘れませんよ

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投稿日時:2021-12-31 17:37
投稿者:マカロン
閲覧数:6

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