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ひとり劇場

知るか、知らないか

知ってます。そうですか。知らないです。知ってください。理不尽だ

全部全部。夢だって思わせてよ…
何にも知らなくて…幸せなのは
一番いい事なんだって、思っていればよかった。知らなくていい事を聞くのを…やめれば良かった。
知っている。後悔は、絶対に後からやってくる。それを知っていたはずなのに
"知ってしまった"
愛情を
信頼を
勇気を
友情を
全て。知らなかった事を
皆んな知っているのは当たり前だと言う
だったら教えてよ。
先に、
ずっと前に。置いてかれる前に
真耶
…好きなんだって認めるべきなのかな(ただどこかの歩道をフラフラと歩きながらたった一人呟いた言葉。誰にも届かない。好き、その相手にも届かない言葉が彼の口からこぼれ落ちたのだ。つい出してしまったのか、意図したのか…そんな事を知る必要はない。)
大好きでした
そんな…そんな過去形やめてよ
でしたなんて、悲しい事。
言わないでよ
真耶
俺は…知らなくていい(自身の着ている服のちょうど胸のあたり、真ん中らへんをぎゅっと握りしめる。心に問いかける。自分が呟いた事を。本当は、「知らなくていいの?」と言う言葉なのだろうが、あえてそこを切った。要らないから、自分に必要ないから)
本当に?君は何も知らない。だから、選択をするしかない。
さぁ、選んでよ
孤独か     恐怖か
どっちでも良いんだよ。どちらを選んでも貴方の幸せなんて保証できないからね。
人生は選択ばかり。日々選択している。
例えば
学校に行くために歩くか、車か
勉強をするかしないか
食べ物を食べるか食べないか
人と喋るか喋らないか
もっと細かく言えば
指を動かすか動かさないか
寝っ転がるか寝っ転がらないか
そんなくだらない事でも何でもいい。
人生は選択で、でも、ゲームみたいにどちらかがいい方向。悪い方向では無い
選択してもどちらにせよ良く無いこともある
それを…それだけを…知ってよ
続く。

6  

投稿日時:2021-12-04 18:09
投稿者:さーさん
閲覧数:7

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