知るか、知らないか
知ってます。そうですか。知らないです。知ってください。理不尽だ
- 全部全部。夢だって思わせてよ…
- 何にも知らなくて…幸せなのは
- 一番いい事なんだって、思っていればよかった。知らなくていい事を聞くのを…やめれば良かった。
- 知っている。後悔は、絶対に後からやってくる。それを知っていたはずなのに
- "知ってしまった"
- 愛情を
- 信頼を
- 勇気を
- 友情を
- 全て。知らなかった事を
- 皆んな知っているのは当たり前だと言う
- だったら教えてよ。
- 先に、
- ずっと前に。置いてかれる前に
- …好きなんだって認めるべきなのかな(ただどこかの歩道をフラフラと歩きながらたった一人呟いた言葉。誰にも届かない。好き、その相手にも届かない言葉が彼の口からこぼれ落ちたのだ。つい出してしまったのか、意図したのか…そんな事を知る必要はない。)
真耶
- 大好きでした
- そんな…そんな過去形やめてよ
- でしたなんて、悲しい事。
- 言わないでよ
- 俺は…知らなくていい(自身の着ている服のちょうど胸のあたり、真ん中らへんをぎゅっと握りしめる。心に問いかける。自分が呟いた事を。本当は、「知らなくていいの?」と言う言葉なのだろうが、あえてそこを切った。要らないから、自分に必要ないから)
真耶
- 本当に?君は何も知らない。だから、選択をするしかない。
- さぁ、選んでよ
- 孤独か 恐怖か
- どっちでも良いんだよ。どちらを選んでも貴方の幸せなんて保証できないからね。
- 人生は選択ばかり。日々選択している。
- 例えば
- 学校に行くために歩くか、車か
- 勉強をするかしないか
- 食べ物を食べるか食べないか
- 人と喋るか喋らないか
- もっと細かく言えば
- 指を動かすか動かさないか
- 寝っ転がるか寝っ転がらないか
- そんなくだらない事でも何でもいい。
- 人生は選択で、でも、ゲームみたいにどちらかがいい方向。悪い方向では無い
- 選択してもどちらにせよ良く無いこともある
- それを…それだけを…知ってよ
- 続く。