武道が自由すぎて困ってます!by三途
武道が自由すぎて困ってます!by三途を略して?武困(たけこま)でお願いします!
- 武道♀が自由すぎて困ってます!by三途
- …
三途
- タケミチ
三途
- おい、起きろ~
三途
- う……うぅ…ふっ、
タケミッち
- !?
三途
- (泣いてる)
三途
- …
三途
- あぁ…記憶は消えても苦しいんだな…
三途
- 俺がついてるから…もう…泣くなよタケミチ…ちゅ
三途
- …
三途
- そう、それはタケミチがまだ11歳春千夜が12歳の頃(年齢操作しております)
- ほらタケミチ、この子が今日から一緒に住むことになった春千夜だ
クソジジイ(父)
- …
三途
- ?お…にいちゃん?
タケミッち
- そうだ
三途
- よろしく!お兄ちゃん!
タケミッち
- !
三途
- ふっ、よろしくな
三途
- でもなんで来たの?
タケミッち
- …
三途
- あのな、春千夜のお母さんと俺は最近まで交際していたんだよ
クソジジイ(父)
- ……
三途
- え…?
タケミッち
- それでやっと結婚できるっていうところで…春千夜のお母さんは…
クソジジイ(父)
- 亡くなったんだ
クソジジイ(父)
- 持病だったらしいけど…そんな……
クソジジイ(父)
- …
タケミッち
- そっか…聞いてごめんねお兄ちゃん
タケミッち
- いや…別に(あんな母親…家事1つやらないで恋愛だなんて…気色悪い、清々した)
三途
- とりあえず!明日から一緒の学校だし、みんなと仲良くなれるといいな!
クソジジイ(父)
- あ、でも1つ条件がある。この家のルールだ
クソジジイ(父)
- ビクッ
タケミッち
- あ…
タケミッち
- ?
三途
- ルール?ってどんなやつ?
三途
- ルールーはね
クソジジイ(父)
- 絶対にテストで90点以上取ることだよ!簡単だろ?
クソジジイ(父)
- え?なんだ…(全然簡単じゃん)
三途
- (でも…なんであんなにあいつ怯えてるんだ?)
三途
- そして春千夜が来てから数日後
- はい!今日テストあったよね?見して
クソジジイ(父)
- ん…
三途
- うんうん!凄いね!春千夜満点じゃん!よしいい子だ!
クソジジイ(父)
- じゃあ次……武道(声がワントーン下がる
クソジジイ(父)
- ビクッ
タケミッち
- は、はい
タケミッち
- ……
クソジジイ(父)
- ダンっ!(思いっきり机を叩く
クソジジイ(父)
- ひっ!
タケミッち
- !?
三途
- (なになになに!?)
三途
- おい…忘れんなって言ったよな?
クソジジイ(父)
- ?
三途
- ご、ごめんなさい!ごめんなさっイタッ!!
タケミッち
- ドン!ドン!ドゴッ!
クソジジイ(父)
- あっ……いっ!たい!!やめっ……ひっ
タケミッち
- は……?(おいおい…なんで殴られてるんだよ…)
三途
- これぐらいで勘弁してやるよ
クソジジイ(父)
- お前のせいで俺は周りのクソ主婦達からお前の出来が悪いって言われるんだよ、とんだ恥さらしだ
クソジジイ(父)
- お前、次のテストで100点取らなかったら殺すからな
クソジジイ(父)
- 死ぬ思いで勉強しろよ
クソジジイ(父)
- あ…は、はい……
タケミッち
- その点!春千夜は凄いね~!次もがんばれよ!
クソジジイ(父)
- え?あ、はい……
三途
- じゃあ俺はパチンコ打ってくるわ
クソジジイ(父)
- んじゃあ
クソジジイ(父)
- ふぅふぅゲホッゴホッ
タケミッち
- !!
三途
- お、おい!大丈夫か!?
三途
- 凄い血…と、とりあえず救急箱!
三途
- ほら、終わったぞ
三途
- あ、りがとう……
タケミッち
- お前、毎日こうされてるのか?
三途
- …
タケミッち
- テストで90点以下取った時だけ…でもパパのイラつくことがあった時は時々殴られる
タケミッち
- ……そうか
三途
- (クソジジイが…こいつもあのクソ母と同じじゃねえかよ)
三途
- (…こいつだけは俺が守らねぇと…)
三途
- (しかも顔以外を狙って殴りやがって)
三途
- (…あれ?んで俺こんな奴のこと守ろうとしてんだ?…)
三途
- …(春千夜…優しい)ヘヘッ
タケミッち
- !
三途
- (あぁ俺こいつの笑顔好きなんだな…俺らしくねぇけど、守ってやらねぇことはねぇな)
三途
- そして次のテストの日
- はい!んじゃあテスト!見せてね?
クソジジイ(父)
- はい
三途
- よしよし!100点!偉いな!
クソジジイ(父)
- ……次
クソジジイ(父)
- ……
三途
- ビクッ
タケミッち
- は、はい
タケミッち
- (あいつ…何点だったんだ?)
三途
- …
クソジジイ(父)
- スゥ
クソジジイ(父)
- 凄い!!ちゃーんと100点取ってきたね!
クソジジイ(父)
- !(良かった…これで殴られ……)
三途
- でも
クソジジイ(父)
- ??
三途
- 言われてやるんじゃなくて先に自分から進んでやれよ、そんなにお前の脳みそちいせぇのか?
クソジジイ(父)
- は…?(100点取ったのに…自分が気に入らないからって……)
三途
- おい!分かったのか?
クソジジイ(父)
- !
三途
- は、はい……分かりました
タケミッち
- はい…じゃあ俺は自分の部屋行くから、寝とけよ
クソジジイ(父)
- そしてそして、それから数年が経ち
- はぁ(部活めんどくさすぎ…あんなにウゼェ顧問見たことねぇし)
三途
- (あぁぁ、早くタケミチの笑顔見てぇ)
三途
- ただいま~
三途
- (シーン
三途
- ?
三途
- (いつもならすぐタケミチが出迎えに来るのに…)
三途
- うっ!……い……あぐっ!……
- ?
三途
- (奥から声が聞こえる?……!?まさか!!)
三途
- ガチャ!
三途
- おい!何し……て…
三途
- は……?
三途
- 死ねっ!死ねっ!
クソジジイ(父)
- お前なんか生まれて来なけりゃ良かったんだ!
クソジジイ(父)
- お前さえ!お前さえ居なければ!
クソジジイ(父)
- あ…あ……
三途
- ……
タケミッち
- !!
三途
- ドンっ!
三途
- いっ!?お前…春千夜
クソジジイ(父)
- お前も俺に刃向かうのか?
クソジジイ(父)
- …
三途
- おい!!聞いてんだ…
クソジジイ(父)
- ろ……?
クソジジイ(父)
- グハッ!
クソジジイ(父)
- 春千夜がクソジジイを殴った
- そして殴り続け…
- ひっ!も、もうやめてくれっ…俺が!俺が悪かったから!うぐっ!
クソジジイ(父)
- チッ…もう俺たちに近づくなよ…近づいたら
三途
- 殺す
三途
- ……
タケミッち
- 武道!大丈夫か!?
三途
- あ…は、る……ちよ
タケミッち
- 喋らなくていい!大丈夫だ…
三途
- おいクソジジイ
三途
- は、はい!!
クソジジイ(父)
- なんで武道を殴った?理由次第ではお前を今すぐ殺す
三途
- あ…
クソジジイ(父)
- えっえっと!
クソジジイ(父)
- 俺が競馬で負けてイラついて酒飲んでる時に
クソジジイ(父)
- タケミチがぶつかって酒こぼしたから…
クソジジイ(父)
- …
三途
- そんなことで殴ったのか?幼稚だな
三途
- もう殴る気力もねぇしタケミチの治療が先だから今回だけは見逃してやるよ
三途
- 武道に感謝するんだな
三途
- ふぅ……ゲホッ
タケミッち
- 立たなくていいぞタケミチ…俺が運ぶ
三途
- (武道をお姫様抱っこする
三途
- スタスタスタ
三途
- よし…着いた
三途
- (本当はもう二度と近づきたくなかったんだけどな…今回だけは話が別だ)
三途
- ピーンポーン
三途
- あぁ?誰…だ
武臣
- って春千夜!?しかも女も!?
武臣
- えっえっ!?春千夜帰っていたの!?それに女も付けて!?
千壽
- チッうるせぇ、とりあえずこいつ怪我してっから救急箱持ってこい、あと上がらせろ
三途
- 相変わらずの上から目線だな
武臣
- まぁいい、おい千壽救急箱持ってきてくれ
武臣
- おけ
千壽
- ほい
千壽
- ん…
三途
- 治療終了!
- よし…
三途
- は、春千夜が…女の為に治療してる!?
千壽
- 自分そんな春千夜見たことないんだが?
千壽
- うっせぇ…こいつは……こいつは特別なんだよ
三途
- !!
千壽
- 俺が…守るって言ったのに……(ボソボソ
三途
- 守ってやれなくてごめんな…武道……次は絶対に守るから(ボソ
三途
- …で!
武臣
- その女ば誰だ?てかなんで怪我してんだ?つーかお前どこ行ってたんだ?
武臣
- 質問したい気持ちは分かるけどよ、一つ一つ質問しろよバカ
三途
- すまんすまん…でその女は誰だ?
武臣
- こいつは…
三途
- 俺のあのクソババァ(春千夜の前の母)が死ぬ前に交際してたクソジジイ(武道の父)の子供だ
三途
- え?あいつ死んだのか?
武臣
- おう
三途
- んでその父親がこいつの事虐待してたんだよ…それで俺がその父親〆てこいつに近づくな!って言ってきたって感じ
三途
- あぁ…まぁなんとなく理解できた
武臣
- でもなんでお前はあいつ(春の母)に着いて行ったんだ?
武臣
- …
三途
- 気分?(俺が脅されてたなんて言えるわけねぇだろ、察しろバカ)
三途
- んだよそれ…
武臣
- ん…んん
タケミッち
- !!
三途
- あ…れ?春……千夜??
タケミッち
- 武道!起きたのか?
三途
- 大丈夫か?
三途
- …え?
タケミッち
- は?
三途
- どうしたの?春千夜?
タケミッち
- え?いやだから…あいつに殴られたとこは大丈夫なのかって
三途
- !!!
タケミッち
- あ…あぁ
タケミッち
- ??
三途
- ??
武臣
- ??
千壽
- …(バタッ
タケミッち
- !?
三途
- おい!!大丈夫かよ!?
三途
- えぇ!?急に倒れたけど!?春千夜なにしたの!?
千壽
- 俺がやった前提で話すな!バカ
三途
- いや…気を失ってるだけだ…でもなんで急に?
武臣
- 分からん
三途
- それから数時間後
- ぜっんぜん起きないな…
千壽
- …
三途
- パチ
タケミッち
- !
三途
- あ!起きた!
千壽
- 武道?
三途
- …
タケミッち
- ???武道
三途
- 春千夜?
タケミッち
- なんだ?どうした?
三途
- ここ…どこ?
タケミッち
- ここは俺が前住んでた場所だ!
三途
- へぇ…
タケミッち
- ……
タケミッち
- おい?
三途
- この傷……何?
タケミッち
- え?
三途
- !?
千壽
- いや…それは殴られた傷で…
三途
- 殴…られ……た?……だ、れに?
タケミッち
- !!
三途
- まさか…記憶…ないのか?
武臣
- …ちょっと医者行ってくる
三途
- あぁ
武臣
- ??
タケミッち
- 精神科に着き
- 先生…診断結果は?
三途
- これは…多分ストレスとかトラウマでの記憶喪失だね…
医者
- しかも珍しい事に味覚まで影響あるらしくてね…前食べたものとかも、もう覚えてないんじゃないかな?
医者
- そんな……
三途
- 試しに、武道ちゃんちょっとこれ食べてみて?
医者
- ??チョコ?
三途
- ハム
タケミッち
- …何?…この味…食べたこと…ない?
タケミッち
- !?
三途
- やっぱり
医者
- 無理に思い出そうとすると逆効果だから無理に思い出させようとしないでね
医者
- それに君のことは覚えてるみたいだし、大丈夫だよ
医者
- それじゃあこれ診断書、渡しとくね
医者
- あ!そうだそうだ!武道ちゃん君自己紹介ってできる?
医者
- 自己紹介?
三途
- 花垣…武道……14歳
タケミッち
- うんうん自分の事は覚えてるみたいだね!これなら普通に学校とかもいけるから安心してね
医者
- …ありがとうございました
三途
- 家に帰り