夜の学校で怪談話
圭介、千冬と夏祭りに来た私。2人の様子に気付いた時にはもう遅かった....
- こんばんは〜
千冬
- 〇〇〜、祭り行くぞ
圭介
- あっ、千冬と圭介もう来た!
〇〇
- 行かないと
〇〇
- 夕方には雨止んだね!
さっきまで降ってたのに
〇〇
- 〇〇いい?
母
- 遅くならないようにね!
母
- はーいっ、行ってきまーす!
〇〇
- お祭り中止になんなくてよかった〜
〇〇
- だな
圭介
- じゃあ、出発しましょ!
千冬
- 私たち3人は同じ団地に
住んでいてとても仲良し。
.
- いつも3人一緒だった
.
- -そう どんなときもー
.
- おい、これ見ろよ
圭介
- わたあめをさ....
圭介
- おお!
千冬
- 圭介が口元にわたあめをつける
.
- サンタクロースだ!笑
圭介
- もー笑
何やってんのー
〇〇
- じゃーん!俺もやってみたっす
千冬
- 似合ってるぞ!千冬ぅ
圭介
- 2人とも子供だね笑笑
〇〇
- ほら、たこ焼き買ったから食べよ!
〇〇
- じゃあこのたこ焼き
校舎裏で食べようぜー!
圭介
- え?校舎裏?
暗くない?
〇〇
- 大丈夫だろ
圭介
- 私達はお祭りが行われている
小学校の校舎裏に来た。
.
- 昼とは違うこのひっそり感
最高だよなー
圭介
- .........
千冬
- あ....
〇〇
- 千冬は怖いの苦手だったよね、
大丈夫?
〇〇
- .........はい
千冬
- 平気っす
千冬
- .......?
〇〇
- (なんかいつもと
様子が違う...?)
〇〇
- そーだ!
圭介
- 今度は何?
〇〇
- 今から怖え話ししようぜ
圭介
- はあ?怖い話?
〇〇
- .........良いっすよ
千冬
- 俺、怖い話あるんで
千冬
- (え?千冬...?)
〇〇
- よしっ、じゃあ俺からな!
圭介
- はあ、わかった
〇〇
- お前ら、赤い夜って知ってるか?
圭介
- 夜って普通真っ暗だろ?
でも赤い夜は空が真っ赤になるんだ
圭介
- まるで血の色みてえに
圭介
- そして赤い夜には.........
いつもよりなぜか人が死ぬ
圭介
- .........
〇〇
- .......
圭介
- それで終わり?^^;
〇〇
- おう✨
圭介
- ほら見てみろよ
今日はその赤い夜なんだぜ
圭介
- 何馬鹿なこと言ってんの 圭s.....!?
〇〇
- ザア.......ッ
.
- (空が....赤い!?)
〇〇
- 「目をこする」
〇〇
- ほっ....気のせいか
〇〇
- じゃ、次は俺の番っすね
千冬
- あ、うん
〇〇
- これはとある
子供達の悲しい話
千冬
- だいぶ遅くまで
遊んでしまった日の帰り道
千冬
- 近道をして帰ろうと
いつもは使わない道を
通った3人。
千冬
- その道はデコボコで
伸びた草だらけ........
さらに雨上がりでぬかるんでた
千冬
- 先頭のやつが
濡れた草でタイヤを
滑らせ転倒すると
千冬
- そのまま土手が崩れて
みんな次々とガケ下へと
落ちていった
千冬
- 少年は頭を強く打って
千冬
- たくさん血が流れた
千冬
- ドロリ ドロリ
千冬
- ドロリ ドロリと
千冬
- 流れる血は止まらない
千冬
- そしてその少年は.........
そのまま死んでった....
千冬
- こ、こっわー!!
〇〇
- 圭介の話の100倍怖かったって!
〇〇
- やけにリアルだし....
〇〇
- はい
千冬
- だってこれは
本当の話っすから
千冬
- え...?
〇〇
- 〇〇、ほらっ
圭介
- 圭介に新聞を渡される
.
- なんで新聞なんて.........
〇〇
- 〜新聞記事〜
自転車で土手下へ転落
中学生2人死亡 1人重体
雨が降り続いた土手
夏祭り後の悲しい事故
.
- そこには圭介と千冬に写真が
載っていった。
.
- っ!?
〇〇
- (圭介と千冬が死亡...?
それに夏祭りって今日...!?)
〇〇
- ね、ねえ!
〇〇
- これってなんのイタズラ!?
〇〇
- ザアァァァ....ッ
.
- そ、空が赤いっ!?
〇〇
- 圭介っ 千冬!?
どこ!? ふざけないでよっ!
〇〇
- ザア.........ッ
.
- あれ?そういえば
1人重体って.........
〇〇
- 私は新聞記事を見直す
.
- 意識不明の重体って
私のこと!?
〇〇
- 〇〇さんやっと気付いたんすか
千冬
- 「ビクッ」
〇〇
- 俺たちが迎えに来てやったんだよ
圭介
- 優しいだろ?
圭介
- や......いや
〇〇
- さあ...一緒に行こうぜ
圭介
- さあ...一緒に行きますよ
千冬
- 中学生3名死亡
.