不安の壁

不安障害に悩む人の生活は、発作を避けたい気持ちが強いために、どうしても単調なものになりやすい傾向があると思います。

とくに長く患っている方ほど、行動範囲、友人知人、興味の対象など、かなり限定的なものになっているのではないでしょうか?

もちろん人にはそれぞれ個性がありますし、なんでもかんでも広げる必要はないと思います。ただ、すべてが「想定の範囲内」に収まるような生活にあまりにも慣れすぎてしまうと、そこから逸脱する行動がとりづらくなるのも事実。いわばその境界線に「不安の壁」が形成されてしまうわけです。

ベルリンの壁(1987年、東ドイツ) - 写真素材
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不安障害の克服とは、いうまでもなくこの壁を取り払い、突破することです。「強行突破」という方法もありますが、他者と競争する必要は全くないのですから、事前にハードルを低くしておくほうが賢い戦略でしょう。むしろ低すぎて「壁に気付かない」ほうがよいくらいです。

そのために、毎日一つでも新しい行動を意識してみましょう。行ったことのない店に行く、話したことのない人と話す、なじみのなかったジャンルの本を読む、などなんでも構いません。ただし、わざわざ不安が高まるような対象に、無理にチャレンジする必要はありませんよ。

それよりも「あなたの世界が毎日少しずつ膨らんでいく」そんなイメージで日々を積み重ねていきましょう。そうすれば、数週間後、数ヶ月後に見える世界は、今とは確実に変わっているはずです。